ドキュメンタリー・レイアウト編
YouTube動画:フェリーとバスで行く北海道横断バードウォッチングの旅②
         ・北海道バスニュースター号・阿寒バス釧路羅臼線BGM無し版
         ・JR釧網線 釧路~釧路湿原参照
10月26日 19:50
牛丼
10月26日 18:54
民宿かのう
JR釧路駅行き
10月26日 17:53
真っ暗な駅前
10月26日 16:31
エゾシカ
10月26日 16:19
夕焼け
10月26日 16:10
JR細岡駅
10月26日 15:53
釧路湿原脇の道
10月26日 15:47
釧路川
10月26日 14:56
細岡展望台
10月26日 14:45
細岡ビジターズラウンジ
10月26日 14:39
JR釧路湿原駅舎
JR釧路湿原駅
JR釧網線の前面眺望
ピラフ
10月26日 12:53
JR釧路駅
10月26日 12:09
ニュースター号の車窓風景
10月26日 11:04
ニュースター号の車窓風景
10月26日 10:23
ニュースター号の車窓風景
ニュースター号の車窓風景
ニュースター号の車窓風景
北海道バス ニュースター号
10月26日 07:42
JR札幌駅
10月26日 07:09
カツ丼
JR函館本線
10月26日 05:46
JR南小樽駅
撮影地風景:
温泉施設で早朝目覚めた僕は朝風呂を浴びてから荷物をまとめて札幌発の高速バスに乗るべくJR南小樽駅へ向かった。幸い雨は止んでいるが空模様が気になる。
札幌を経由して新千歳空港まで直通する列車は都市近郊の通勤列車でしばらく海沿いを走ったあと札幌駅へ滑り込んだ。運賃は750円。
札幌駅で時間が有ったので7時の開店を待って安上がりにカツ丼で朝食。590円。
既に多くの通勤客が行き交っていた。天気は芳しくなく小雨がパラついている。天気次第で撮影の成否が分かれる。先が思いやられる。
昨夜の夜行便に乗る筈だった札幌~釧路間を結ぶ高速バス北海道バス・ニュースター号は8時発の便に予約を変更してある。駅前の交差点を渡った先の道路脇にバス停が有る。往復10,400円をここで支払い帰りの分はチケットをもらう。途中何ヶ所か休憩が有る。
車窓の外は小雨が降っている。バスは昼過ぎには釧路に着くからそこから行動出来る範囲で予定を組み直した。別日に予定していたJRで釧路湿原駅へ向かい展望台などを見学したあと釧路駅へ戻りバスで鶴居村を見学して釧路へ戻るという予定のうち鶴居村を諦めてJRで釧路湿原駅へ行き展望台を見学するという計画をここへ持って来ようと考えた。だから晴れて欲しい。この先の天気が気掛かりだが釧路は札幌から320kmも先だから今から心配しても仕方が無い。昨夜はやはり熟睡出来ていなかったらしくいつの間にか居眠りしていた。
気が付くと晴れ間が広がっていた。風景に見とれて一気に目が覚めた。予定通りに行きも帰りも夜行バスに乗っていたらこの景色は見られなかった。
釧路が近付くと一般道に降りて牧草地を脇に見ながらバスは走る。
釧路に着いてみると快晴だった。ここから列車で釧路湿原駅へ行きたい。今夜は当初から釧路に1泊の予定だから戻って来る便が有るのかも確認しておかねばならない。
発車まで時間が有ったので駅構内のレストランで昼食。ピラフが700円。
釧路駅から釧路湿原駅までは14:16発の普通列車が有り戻る便も余裕を持って有る事が分かった。片道440円。
1両編成のワンマン列車(ディーゼル)なので運転席横の料金箱に切符を入れて下車。無人駅から乗る時もバスの様に整理券を取る。
無人駅の釧路湿原駅に降り立ってみるとここからは眺望が無い。
駅から展望台までは林の中の急な階段を登らねばならない。野鳥の声を聞きながら登っているとコゲラの亜種エゾコゲラが居た。初見初撮りだ。そう言えば北海道上陸後第1号だ。カメラの設定を間違ってアンダーになってしまったが現像ソフトで補正したら救われた。グローガーの法則通り他の亜種(コゲラ、シコクコゲラ、キュウシュウコゲラなど)と比べ白斑が大きく全体に淡色のはずだが僕にはよく判らない。もっと時間を掛けたかったがヌカガに刺されたので先を急いだ。
階段を登りきるとビジターズラウンジが有った。右へ200mほど緩やかな坂道を登って行くと展望台が2ヶ所ほど有る。
大阪市がすっぽり入ってしまうほどの広大な釧路湿原が見晴るかす彼方まで広がっている。国立公園にして日本第1号のラムサール条約登録湿地。この雄大さは写真などではなかなか伝わらない。自分の眼前に広がる光景が余りにも大きくて脳が処理しきれない。僕の理解を超えた何かが広がっている様な不思議な感覚だ。思わず「うわぁ~っ」と驚嘆の声が漏れる。さすがにこの周辺は一般の観光客の姿も少なくなかった。
釧路駅へ戻る列車の時間までだいぶ余裕が有り隣の細岡駅までちょっとの距離なので探鳥しながら歩いて向かったら木立でシロハラゴジュウカラを見つけた。札幌の円山公園で撮って以来だ(フォトギャラリー第387回参照)。しかし相変わらず重力を無視するかの様にすばしっこく飛び回るので枝被りしか撮れなかった。
道を歩いていると釧路川沿いに出た。晩秋の北海道は日暮れが早い。次第に辺りが暗くなって来る。
地図でイメージしたより何倍も遠く感じて来る。行けども行けども駅が見えて来ない。気付かない内に通り過ぎてしまったのではないかと不安になって来る。知らない土地で日が落ちると距離感がおかしくなるのだろうか?周辺から何やら動物の鳴き声が聞こえて来る。ヒグマは夜行性だから動き出す頃だ。恐怖心も手伝って思わず足早になる。
良かったぁ~!有難い駅舎が有った!無人駅だがどっと安心感が湧いて来た。ここで18:20まで釧路駅行きを待たねばならない。たまたま駅の管理をしている人が来ていた。聞けばヒグマの目撃情報もちらほら有るそうだ。でも駅舎の中に居れば安全だ。
一瞬だけ夕焼けが見られた。
安心したら欲が出て周辺をちょっとだけ散策してみた。エゾシカらしき声が頻繁に聞こえていたが僕を見ると皆一斉に逃げてしまい撮影出来ずにいたがふと見ると至近距離の道端にその姿が有った。彼らの中にも性格の違いが有るのだろう。大胆なこの個体は悠然と道を渡って草むらの中へ消えて行った。
すっかり夜の帳が降りて誰も居なくなった駅舎の中から真っ暗な駅前を見ていたら街灯の下にもエゾシカの姿が見えた。
18:20発の釧路駅行きが来た。来る筈だと分かっていても周りが真っ暗闇の無人駅で独りぼっちで待っているとだんだん不安になって来る。時間になって遠くから列車の音が聞こえて来てようやく安堵出来た。宿の有る東釧路駅まで440円。
今晩お世話になるのは1泊3000円の民宿。
この日の晩御飯は安価に牛丼とビール。この日は計画では鶴居村にも行きたかったが列車やバスの便数が少なく時間的に無理だった。しかしフェリーが大幅に延着した割には展望台から釧路湿原を遠望する事が出来たし何より探鳥が出来た。思わぬハプニングで予定通り行かなくても臨機応変に対処して最低限の目的は果たす事が出来て良かった。これも旅の醍醐味だろう。

コゲラ:フォトギャラリー第373回参照
シコクコゲラ:フォトギャラリー第477回他参照
キュウシュウコゲラ:フォトギャラリー第292回参照
分類:スズメ目 ゴジュウカラ科
全長:14.0cm
翼開長:22.0cm
分布:北海道で留鳥。
生息環境:平地~山地の林など。
食性:昆虫、蜘蛛、種子など。
フォトギャラリー:第387回参照
撮影難易度:★★★☆☆
シロハラゴジュウカラ
Eurasian Nuthatch
Sitta europaea asiatica
撮影日:2020年10月26日
撮影時間:15時22分27秒
シャッタースピード:1/320秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:北海道
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:キツツキ目 キツツキ科
全長:15.0cm
翼開長:26.0cm
分布:北海道で留鳥または漂鳥。
生息環境:平地~山地の林など。
食性:昆虫、蜘蛛、木の実など。
フォトギャラリー:初登場
撮影難易度:★★☆☆☆
エゾコゲラ
Japanese Pigmy Woodpecker
Dendrocopos kizuki seebohmi
撮影日:2020年10月26日
撮影時間:14時41分36秒
シャッタースピード:1/1600秒
絞り値:F5.6
撮影モード:マニュアル
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:北海道
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
エゾコゲラ シロハラゴジュウカラ エゾシカ
第599回 2020年11月19日