待ちに待ったシギチの渡りシーズンが始まった大阪南港野鳥園
ツルシギは春に多いうえ特に渡りの時季が早い傾向が有るから日本では全身黒っぽい夏羽が見られる事は稀で大抵この様に灰褐色の冬羽の時に通過して行ってしまうそうだ。ほぼ同時季からムナグロ、次いでホウロクシギやダイシャクシギが続く。ツルシギと似ているアカアシシギとの識別点は嘴基部の色で、ツルシギは上嘴が黒く下嘴だけが赤いのに対し、アカアシシギは上下とも嘴基部が赤いが冬羽の場合は淡色で分かりにくい。ツルシギの方が足と嘴が細長くスマートに見える。ツルシギとはすれ違い続きで僕にとってはライファーだった。それもその筈、個体数が少なく絶滅危惧種だ。この時も1羽だけの単独行動だった。水の中が安心出来るのか2枚目の写真の様に陸地に上がった時は落ち着かなく足早に戻る姿が見られた。だが水中に戻ってしまうと綺麗な足が見えにくくなってしまうので野鳥ファンとしては「余り深い所に行かないで欲しいなぁ」と注文を付けながらの撮影となった。
比較の為に一昨年のアカアシシギの在庫写真を載せておく。この時は秋のシーズン初めで、夏羽と思われる。個人的にはアカアシシギの撮影が過去最も早かったのは一昨年の4月11日、今年の渡来までは今少しの辛抱だ。

ムナグロ:フォトギャラリー第54回参照
ホウロクシギ:フォトギャラリー第50回第139回参照
ダイシャクシギ:フォトギャラリー第64回参照
類似種の識別:アカアシシギとツルシギ参照
分類:チドリ目 シギ科
全長:28.0cm
翼開長:50.5cm
分布:全国で旅鳥。北海道で夏鳥。
生息環境:湿地、水田、干潟など。
食性:甲殻類、貝類、昆虫など。
レッドリスト:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
フォトギャラリー:第53回第89回参照
撮影難易度:★★★☆☆
アカアシシギ
Common Redshank
Tringa totanus
撮影日:2012年8月14日
撮影時間:13時51分54秒
シャッタースピード:1/250秒
絞り値:F16
撮影モード:マニュアル
焦点距離:1000mm(換算1500mm)
ISO感度:400
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon Reflex-NIKKOR・C 1:8 f=500mm
:Nikon Teleconverter TC-201 2×
分類:チドリ目 シギ科
全長:32.0cm
翼開長:52.0cm
分布:全国で旅鳥。
生息環境:水田、湿地、河川、湖沼、干潟など。
食性:甲殻類、貝類、幼虫、魚類など。
レッドリスト絶滅危惧Ⅱ類(VU)
フォトギャラリー:初登場
撮影難易度:★★★☆☆
ツルシギ
Spotted Redshank
Tringa erythropus
撮影日:2015年3月17日
撮影時間:11時39分58秒
シャッタースピード:1/800秒
絞り値:F16
撮影モード:マニュアル
焦点距離:1000mm(換算1500mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon Reflex-NIKKOR・C 1:8 f=500mm
:Nikon Teleconverter TC-201 2×
撮影日:2015年3月17日
撮影時間:11時33分05秒
シャッタースピード:1/800秒
絞り値:F16
撮影モード:マニュアル
焦点距離:1000mm(換算1500mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon Reflex-NIKKOR・C 1:8 f=500mm
:Nikon Teleconverter TC-201 2×
ツルシギ アカアシシギ
第174回 2015年3月19日