余録;ツバメ(下)を追うコシアカツバメ(上)
どちらも幼鳥と思われる。コシアカツバメの群れの中に一瞬1羽のツバメが紛れ込んだ。コシアカツバメばかり見ていたからだろうか、何故か僕は「おっ!ツバメ!」と反応してしまった。
前回のサシバ撮影の1週間後同じポイントで今度はハチクマが4羽同時に渡って行った。画像は割愛するがこの時一緒にサシバもソアリング(旋回帆翔)していてわずかに鷹柱(※)が立った。ハチクマの面白いところは別の種類の鳥かと思うほど個体変異が激しくいろんなパターンが見られる事で、便宜的に暗色型、中間型、淡色型などと呼ばれるが、これは亜種に分化している訳ではなく同じ親から生まれた兄弟でも異なるタイプのものが存在し得る。また定義付け出来るほど各タイプに明確な特徴が有る訳でもなく飽くまでも便宜的にそう呼んでいるだけでタイプの分類は正式なものではない。今回はたまたまそれぞれのタイプが同時に観察出来た。各タイプに共通する特徴として、雄成鳥は風切(初列風切次列風切三列風切)の羽先(翼の後縁)が暗色での横斑が2本で太い。雌は尾の横斑が2~3本で細い。幼鳥は初列風切の翼先分離羽の先端が暗色で尾の横斑は細くて多い(ハチクマの翼先分離羽は6枚)。以上の事からキャプションの通り①は暗色型雄成鳥(次列風切のS1が換羽中)、②は暗色型幼鳥、③は中間型幼鳥、④は一瞬ミサゴみたいに見えるがにミサゴの様な斑は無くその他の特徴もミサゴとは異なりハチクマの淡色型幼鳥と判断した(ミサゴの翼先分離羽は4枚か5枚)。淡色型とは言え背景が明るい空だったので肉眼では黒っぽいシルエットにしか見えず撮れた画像をパソコン画面で見て初めて淡色型と判ったからこういう画像が得られるのもデジカメの凄いところだと改めて思う。この4羽はしばらくソアリングしたあと①の成鳥がグライディング(滑翔)に転じたのを皮切りに順次あとに続いて飛び去った。なお画像では確認出来ないが図鑑によれば雄成鳥は虹彩が赤褐色などの暗色、雌成鳥は虹彩が黄色で雌雄とも成鳥は蝋膜が黒い。幼鳥は虹彩が暗色で蝋膜は黄色い。ちなみに翼先分離羽が6枚のタカは他にオオタカ、ハイタカ、トビなど。

(※)鷹柱(たかばしら):一度に多くのタカが同じ所でソアリングすると柱が立った様に見える事からこう呼ばれる。

サシバ:フォトギャラリー第317回他参照
ミサゴ:フォトギャラリー第198回他参照
オオタカ:フォトギャラリー第241回他参照
ハイタカ:フォトギャラリー第313回他参照
トビ:フォトギャラリー第278回他参照
初歩のバードウォッチング:色彩・斑紋飛び方参照
分類:タカ目 タカ科
全長:雄57.0cm 雌61.0cm
翼開長:121~135cm
分布:北海道~九州で夏鳥。
生息環境:山地の森林。
食性:蜂などの昆虫、爬虫類、両生類、鳥類。
レッドリスト:準絶滅危惧(NT)
フォトギャラリー:第254回他参照
撮影難易度:★★★☆☆
ハチクマ(①暗色型雄成鳥、②暗色型幼鳥、③中間型幼鳥、④淡色型幼鳥と思われる)
Honey Buzzard
Pernis ptilorhynchus
撮影日:2017年9月13日
撮影時間:08時55分37秒
シャッタースピード:1/2000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:マニュアル
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
撮影日:2017年9月13日
撮影時間:08時55分13秒
シャッタースピード:1/2000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:マニュアル
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
撮影日:2017年9月13日
撮影時間:08時55分11秒
シャッタースピード:1/2000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:マニュアル
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
撮影日:2017年9月13日
撮影時間:08時54分46秒
シャッタースピード:1/2000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:マニュアル
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
ハチクマ ツバメを追うコシアカツバメ
第318回 2017年9月25日