余録;ニホンカモシカ 指定:特別天然記念物
1992年頃、岩手県岩手山にて撮影。シカ科ではなくウシ科。大きさに圧倒されたが大人しい。
先日家の中を整理していたら、20年前にフィルムカメラで撮影した写真が出てきた。この写真は巣箱に営巣したシジュウカラを建物の2階から撮影したもので、その経緯は以前フォトギャラリーで紹介した事がある(フォトギャラリー第4回参照)。今回はそのプリントをスキャンして紹介する。
小鳥の撮影は樹上にいるものを見上げる角度で撮影する事が多いから、どうしても腹が大きく写る傾向が有る。だからシジュウカラの特徴のひとつである背と肩羽の緑黄色は意外に写しにくい。また、営巣の様子を撮影する機会も少ない。特別珍しい鳥ではなく、むしろ日常的に目にする身近な鳥だが、この写真は個人的に気に入っていたので大変懐かしく感じる。紛失して長い年月が経過していたので、もう二度と見る事は出来ないかも知れないと諦めかけていた。それだけに再会出来て本当に嬉しいし、フォトギャラリーで紹介する事が出来て良かった。
当時愛用していたF4は今も手元に有るが、最近は全く使用していない。今でもフィルムカメラにこだわっている人を見掛ける事は有るが、一度デジカメを手にしてしまうと、なかなかフィルムに戻る事が出来ない。最大でも36枚撮りのフィルムは1枚1枚じっくり狙って撮る必要が有るので、この当時は本当にシャッターチャンスを意識して撮影していた。そのぶん仕上がった写真には思い入れが強いし印象に残っている。デジカメで野鳥を撮影していると、狙って写したと言うよりも、たまたま写った様な写真になりがちだ。この際もう一度フィルムカメラを使ってみて、たまには撮影の原点に戻ってみるのも悪い事ではないのかも知れない。
分類:スズメ目 シジュウカラ科
全長:15.0cm
翼開長:22.0cm
分布:全国で留鳥または漂鳥。
生息環境:平地~山地の林、公園など。
食性:昆虫、蜘蛛、木の実、種子など。
フォトギャラリー:第4回参照
撮影難易度:★★☆☆☆
シジュウカラ
Japanese Tit
Parus minor
撮影日:1992年
撮影時間:不明
シャッタースピード:不明
絞り値:不明
撮影モード:不明
焦点距離:210mm
ISO感度:不明
撮影地:鳥取県
使用カメラ:NIKON F4
使用レンズ:Nikon AF NIKKOR 70-210mm 1:4-5.6
シジュウカラ ニホンカモシカ
第81回 2012年4月30日