イラストギャラリーも本作で第10号となった。今回もかつて日本に棲息した絶滅鳥だ。マミジロクイナは硫黄島における1911年の採集記録と1925年の観察記録を最後に姿を消した。世界には別亜種が7亜種生存しており現在マレー半島、インドネシア、フィリピン、オーストラリア北部、ニューギニア、ミクロネシア、メラネシアに分布するが留鳥性が強く日本に飛来する可能性は限り無くゼロに近い。
なお余談だがイラストギャラリーでは過去たまたま全てのイラストが右向きだったが今回初めてその法則が破られ左向きとなった。元にしたクイナの画像が左向きだったからだ(フォトギャラリー第357回参照)。9回連続で同じ向きになる確率は256分の1(2の8乗)で今回もし右向きだったら512分の1(2の9乗)の確率だった。

2021年1月1日追記;
1年前に完成作品として公開したイラストに更に加筆した。実は公開時には納得していなかったので1年越しの再公開となった。ここに至ってまだ納得出来ていない。
分類:ツル目 クイナ科
全長:18.0cm
翼開長:不詳。
分布:1925年、硫黄島で留鳥。
生息環境:常緑広葉樹の林内や湿地。
食性:ヒル、カエルの卵、蜘蛛、魚類など。
レッドリスト絶滅(EX)
マミジロクイナ(想像図)
White-browed Crake
Porzana cinereal brevipes
マミジロクイナ
第10号 2020年1月1日