個人的には何と半年ぶりのアオゲラだった。ひと頃は「またアオゲラかぁ・・・」とがっかりする程頻繁に撮れていたアオゲラだったが去年の夏以降ずっと見られず有り得ない様な状況にどうなっているのかと思っていたが過去に撮影した柿の木に行ってみたら撮れる時には呆気ないもので既に雄の姿が有った(1枚目)。別画像で前頭が赤いのが見えており雄と判った(別画像は割愛)。しかし納得出来ない画しか撮れないまますぐに飛び去ってしまったのでしばらく待っていると30分以上経って再びその姿が見えた。てっきり同じ個体が戻って来たのだと思ったが後で画像を見るとこちらは雌だった(2枚目以降)。何度も見ている野鳥も半年ぶりともなると嬉しいものだった。
帰路これまで通ったことの無い山道に少し踏み込んでみたら小さな塊が足元から飛び立ち進行方向の山道脇に隠れるのが見えた。小さいし黒っぽいので毎度の事ながら気のせいかと思ったがミソサザイだと直感し姿が見えなくなった所に注目しながら接近してみた。3mくらいの所まで来るとその姿が現れ一瞬いい所に止まった。あまりに近くて慌ててしまいきちんと合焦する前にシャッターを切ってしまった。当然その画像はピンボケで没。こういう時まずは画像を得る事を優先するかきちんとした画像を得る事を選択するか迷うところだ。判断は一瞬で下さねばならない。今回は前者を選んでしまった。しかし没にする様な画像を得ても意味が無い。あとほんの少し我慢すべきだったかと反省。ミソサザイは案の定次の瞬間20mほど遠くへ飛び去ってしまったが倒木の隙間に潜り込む前に遠いながらも運良く見える所でポーズをとってくれたので今度はどうにか落ち着いて合焦し撮影することが出来た。動きの激しいミソサザイがこのシャッタースピードで被写体ブレしなかったのは幸運と言うべきだろう。特にこのクラスの小鳥の動きの素早さは人間の反応速度の限界を超えているから何年やっていても慣れるという事は無く山地での探鳥は毎回こんな事の連続だ。カメラの性能によるところも大きいかも知れないが、それでもなお己の限界を超えようとする努力は怠らず飽くなき探求は続く・・・
分類:スズメ目 ミソサザイ科
全長:10.5cm
翼開長:15.5cm
分布:沖縄を除く全国で留鳥。
生息環境:平地~山地の河川、渓流、沢など。
食性:昆虫、蜘蛛など。
フォトギャラリー:第517回他参照
撮影難易度:★★★☆☆
ミソサザイ
Winter Wren
Troglodytes troglodytes
撮影日:2020年1月15日
撮影時間:12時40分07秒
シャッタースピード:1/40秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:キツツキ目 キツツキ科
全長:29.0cm
翼開長:49.0cm
分布:本州で留鳥。日本固有種。
生息環境:平地~山地の林など。
食性:幼虫、木の実など。
フォトギャラリー:第486回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
アオゲラ(上=雄、中・下=雌)
Japanese Green Woodpecker
Picus awokera awokera
撮影日:2020年1月15日
撮影時間:10時18分21秒
シャッタースピード:1/200秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:兵庫県
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
撮影日:2020年1月15日
撮影時間:10時18分17秒
シャッタースピード:1/200秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:兵庫県
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
撮影日:2020年1月15日
撮影時間:09時34分55秒
シャッタースピード:1/125秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:兵庫県
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
アオゲラ ミソサザイ
第527回 2020年1月24日