今回は暗い林の中で黒っぽい小鳥たちを撮影するのがいかに難しいかを実感するシリーズだ。写真では明るく写っているがご多分に漏れず肉眼では暗い林の中だ。手ブレ補正機能が付いていながらこの画像は酷いが、これはカメラのせいばかりには出来ない。余りにも一瞬のシャッターチャンスできちんとカメラを構える余裕も無くて合焦するかしないかというタイミングでシャッターを切ったから、いずれも目も当てられないほどピンボケで手ブレ。あと0.5秒もあればもう少しマシな画になったはずだろうけど、それは飽くまで「たられば」の話に過ぎない。そもそもシャッタースピード1/40秒で野鳥を撮影しようとするのが無謀なのだ。
クロジは黒いから暗い所に居るともう真っ黒で正体がよく分からない。撮影難度はけっこう高い。この個体も辛うじてクロジらしいと判断したに過ぎない。
ミソサザイは薄暗い林の中で目の前を飛んでも「ん?気のせいかな?」程度の印象しか無い。しかし一度見え出すとよく見えるもので今年に入ってから既に5ヶ所で見掛けた。これまで如何に見過ごしていたかという事だろう。
これだけじゃピンボケと手ブレであまりにも物足りないので、苦しい時にいつも僕を励ましてくれるエナガが同情してか姿を見せてくれた。
分類:スズメ目 エナガ科
全長:14.0cm
翼開長:16.0cm
分布:九州以北で留鳥または漂鳥。
生息環境:平地~山地の林など。
食性:昆虫、蜘蛛、木の実など。
フォトギャラリー:第209回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
エナガ
Long-tailed Tit
Aegithalos caudatus
撮影日:2016年3月29日
撮影時間:10時29分27秒
シャッタースピード:1/80秒
絞り値:F5.6
撮影モード:プログラムAE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:スズメ目 ミソサザイ科
全長:10.5cm
翼開長:15.5cm
分布:沖縄を除く全国で留鳥。
生息環境:平地~山地の河川、渓流、沢など。
食性:昆虫、蜘蛛など。
フォトギャラリー:第218回他参照
撮影難易度:★★★☆☆
ミソサザイ
撮影日:2016年3月25日
撮影時間:11時41分33秒
シャッタースピード:1/40秒
絞り値:F5.6
撮影モード:プログラムAE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
Winter Wren
Troglodytes troglodytes
分類:スズメ目 ホオジロ科
全長:17.0cm
翼開長:25.5cm
分布:留鳥または漂鳥。
生息環境:山地の林など。
食性:昆虫、蜘蛛、種子など。
フォトギャラリー:第113回他参照
撮影難易度:★★★☆☆
クロジ(雄)
Grey Bunting
Emberiza variabilis
撮影日:2016年3月23日
撮影時間:14時43分26秒
シャッタースピード:1/40秒
絞り値:F5.6
撮影モード:プログラムAE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
クロジ ミソサザイ エナガ
第223回 2016年4月9日