激論!投稿コーナー:004参照
今回は画質的に無理を承知で撮影したカモたちの証拠写真だ。ミコアイサは大阪南港野鳥園で100m以上遠方に居たところを実質1000mmレンズで撮り大きく引き伸ばしたが予想通りの解像度となった。
そのあと10月にオシドリを撮影した大阪郊外の公園へ日没前後に見に行ったら雌雄の姿が見えたのでスローシャッターで高感度撮影したがこちらも思った通りの画質で見ての通りとなってしまった(フォトギャラリー第256回参照)。こうして落葉だらけの水面に浮かんでいると雄も意外に保護色だ。
ところで最近また鳥インフルエンザが誤解混じりに騒がれているので、鳥インフルエンザとはどういうものかここで確認しておきたい。僕が知る限り「鳥インフルエンザ」という危険な病気が存在する訳ではない。現在のところ鳥から鳥へ感染するインフルエンザの通称が「鳥インフルエンザ」であるに過ぎない。この点において人間界のインフルエンザと同じ様なレベルのものが鳥の世界で流行っていると考えて差し支え無いだろう。では何が危険なのかと言うと万一鳥から人間に感染した場合人間には免疫が無いという点だとされる。但し鳥インフルエンザは人間に対する感染力が弱いうえに人間から人間に感染する能力が無いとされる。しかしその鳥インフルエンザが人間から人間に感染する人間界のインフルエンザに突然変異してしまうと人間に免疫の無いインフルエンザだから多くの感染者が重篤な症状になるパンデミックに陥る恐れが有る。ウイルスは増殖スピードが速いので突然変異の起こる頻度が少なくないという事は容易に想像がつく。だがまず鳥から人間に感染し続いて人人感染するウイルスに突然変異するという二重の偶然が重ならなければ起きない事なのだからパンデミックの可能性は今のところさほど高くはないと思われる。そんな可能性の話をするなら危険なのは鳥インフルエンザだけではないだろう。
しかもインフルエンザは空気感染だから鳥インフルエンザに感染した鶏肉を食べても感染する事は無いはずだ。いわんや過熱調理した鶏肉から感染する事などまず有り得ないだろう。にもかかわらず感染した鶏が売り物にならないからと大量に殺処分されている。マスコミ報道に過剰反応して無駄に捨てられてしまう鶏肉があまりにも勿体ない。一方で食品ロスを問題視しながら「鳥インフルエンザは怖い」というイメージ先行で我が国は食糧難の途上国から見れば信じ難い様な無駄を当たり前の様に繰り返している。本当にこれで良いのだろうか。もしどうしても気になるという意見が多いのなら、感染しても生き残る鶏も居るのだから何なら(健康な鶏に感染しない様に隔離して飼育し)回復を待ってから出荷して「鳥インフルエンザ感染鶏肉」とでも表示したうえで販売すれば何の問題も無いはずだ。嫌な人は買わなければ良いのだし僕個人としては半額にでもしてくれたら喜んで買いたいのだが果たして世論は如何に・・・?
分類:カモ目 カモ科
全長:45.0cm
翼開長:69.5~77.0cm
分布:東北地方以北で夏鳥。それ以南で漂鳥または冬鳥。
生息地:平地~山地の林、湖沼、河川、水田など。
食性:ドングリ、草など。
レッドリスト情報不足(DD)
フォトギャラリー:第256回他参照
撮影難易度:★★★☆☆
オシドリ(左=雌、右=雄)
Mandarin Duck
Aix galericulata
撮影日:2016年12月10日
撮影時間:16時50分37秒
シャッタースピード:1/50秒
絞り値:F5.6
撮影モード:プログラムAE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:1600
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:カモ目 カモ科
全長:42.0cm
翼開長:61.0~70.0cm
分布:九州以北で冬鳥。北海道北部で夏鳥。
生息環境:湖沼、河川、港など。
食性:魚類、貝類、甲殻類など。
フォトギャラリー:第216回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
ミコアイサ(雄)
Smew
Mergellus albellus
撮影日:2016年12月10日
撮影時間:11時21分39秒
シャッタースピード:1/400秒
絞り値:F16
撮影モード:マニュアル
焦点距離:1000mm(換算1500mm)
ISO感度:400
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon Reflex-NIKKOR・C 1:8 f=500mm
:Nikon Teleconverter TC-201 2×
ミコアイサ オシドリ
第264回 2016年12月22日