余録;ニホンジカ
この日の朝里山を歩いていたら2頭のニホンジカに出会った。
前回と同日の大阪南港野鳥園の続き。今回はシギチ以外に撮れた野鳥たちだ。誰かがツツドリを見つけたとき僕は反対側の観察窓に陣取っていたから席を移動しようとした時にはもう立錐の余地が無いほど野鳥ファンたちが場所取りしていて僕はその隙間を探す事から始めねばならなかった。枝被りではなかったが酷い人被り状態で三脚を立てる余地は無かった。どうにか隙間を見つけてやむなく手持ちでカメラを構えたがこの焦点距離(換算1500mm)でスローシャッター(1/250秒)を切らねばならなかったから手ブレ補正機能も何も無い旧式レンズで手持ち撮影は不可能と思えた。全く期待せず駄目元で何枚か切ったら思ったより見られる画になった。山の中ではなかなか姿が見えないツツドリだが渡りの時季には都市公園などであっけなく撮影出来るチャンスが有る。赤色型の様に見えるがこの日知り合った人に聞いたところ体下面が白っぽいので幼鳥だろうとの事だった。トケン類の幼鳥は個体変異が多く換羽途中に部分的に赤くなる事が有るそうでそう言えば頭だけ赤いホトトギスを撮った事が有るがあれも今思えば幼鳥だったのかも知れない(フォトギャラリー第243回参照)。
この日はハヤブサ幼鳥2羽が空中でバトル(?)するところも見られた。最初は遠くに肉眼ではカラスっぽく見える正体不明の2羽が変な飛び方をしているのが見えて望遠レンズで見てみると少なくともカラスではないと判った。次第に近付いて来たが動きが激し過ぎてMF撮影ではツツドリの手持ち撮影以上に難しく多くのシャッターチャンスを逃した。どうにか撮れたカットもご覧の通りとなった。2羽は絡み合いながら視界の外へ飛んで行った。その後1羽だけ戻って来てシギの群れに襲いかかったが狩りには失敗した。
カワセミは三脚を立てて陣取っていた観察窓からじっくり撮影出来たが光線状態のせいなのか幼鳥だからなのか色の出が悪くイマイチの画になってしまった。今回掲載した野鳥は全て幼鳥という事になった。
分類:ブッポウソウ目 カワセミ科
全長:17.0cm
翼開長:25.0cm
分布:北海道で夏鳥、本州以南で留鳥。
生息環境:全国の河川などの水辺。
食性:小魚、蛙、甲殻類、昆虫。
フォトギャラリー:第357回他参照
イラストギャラリー:第1号参照
撮影難易度:★★☆☆☆
カワセミ(幼鳥)
Common Kingfisher
Alcedo atthis
撮影日:2018年9月27日
撮影時間:11時03分53秒
シャッタースピード:1/200秒
絞り値:F16
撮影モード:マニュアル
焦点距離:1000mm(換算1500mm)
ISO感度:400
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon Reflex-NIKKOR・C 1:8 f=500mm
:Nikon Teleconverter TC-201 2×
分類:ハヤブサ目 ハヤブサ科
全長:雄42.0cm 雌49.0cm
翼開長:84.0cm~120.0cm
分布:全国で留鳥または漂鳥。
生息環境:海岸、河川、農耕地など。
食性:鳥類など。
レッドリスト:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
フォトギャラリー:第403回他参照
撮影難易度:★★★☆☆
ハヤブサ(幼鳥)
Peregrine Falcon
Falco peregrinus
撮影日:2018年9月27日
撮影時間:11時58分47秒
シャッタースピード:1/250秒
絞り値:F16
撮影モード:マニュアル
焦点距離:1000mm(換算1500mm)
ISO感度:400
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon Reflex-NIKKOR・C 1:8 f=500mm
:Nikon Teleconverter TC-201 2×
分類:カッコウ目 カッコウ科
全長:32.0cm
翼開長:56.0cm
分布:全国で夏鳥。
生息環境:林など。
食性:蛾の幼虫など。
フォトギャラリー:第391回他参照
撮影難易度:★★★☆☆
ツツドリ(幼鳥)
Oriental Cuckoo
Cuculus optatus
撮影日:2018年9月27日
撮影時間:12時34分01秒
シャッタースピード:1/250秒
絞り値:F16
撮影モード:マニュアル
焦点距離:1000mm(換算1500mm)
ISO感度:400
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon Reflex-NIKKOR・C 1:8 f=500mm
:Nikon Teleconverter TC-201 2×
ツツドリ ハヤブサ カワセミ ニホンジカ
第408回 2018年10月11日