2021年10月14日訂正;
上記シマアジの画像の左端の個体はレンジャーによる同定でコガモとの事でしたのでキャプションに注釈を追加しました。
撮影地風景;日高川
前回に続き和歌山県で用事のついでに探鳥した。この日は前週よりは時間に余裕が有ったので御坊市の日高川まで足を延ばした。天王寺から快速と普通電車を乗り継いで片道2時間半も掛かった。駅前通りを道なりに真っ直ぐ歩いて突き当りのカーブの先が日高川だ。道路沿いを歩いていると横断歩道が幾つかあり車道を渡ってガードレールの切れ目から階段を降りると河川敷に出られるが葦原が繁茂していて足を踏み入れる事が出来ず階段から観察した。現地の地図には白鳥の飛来地とあるがまだ時季的には早くその姿は見られなかった。もちろんそれは予測出来た事だったのでその他のカモやシギチの姿を探した。
最初に見えたのはカルガモの群れだった。しばらく望遠レンズに目を凝らしたがカルガモにしか気付かず落胆しかけたところで小さなカモが数羽混ざっているのに気付いた。遠くてよく見えなかったがどうやらシマアジの可能性が高い事に気付きここまで来た甲斐が有ったとひと安心。しかし雌タイプばかりで同定に自信が無い。雄の繁殖羽ならともかく雌や雄のエクリプス(非繁殖羽)はコガモやトモエガモとの識別が難しい。過去に何度か間違った経験も有る。交雑個体の可能性も有る。今回は下尾筒に白斑が無い事などからシマアジと判断したが全くと言っていいほど自信が無い。トモエガモとは渡来時季の違いだけで判断した。雄もこの時季はまだエクリプスと思われ雌との識別が難しいが雄は雨覆に灰色味が有り眉斑の前後が白いとされる。

カルガモ:フォトギャラリー第482回他参照
コガモ:フォトギャラリー第363回他参照
トモエガモ:フォトギャラリー第77回他参照
初歩のバードウォッチング:色彩・斑紋参照
類似種の識別:コガモ(雌)とシマアジ(雌)参照
分類:カモ目 カモ科
全長:38.0cm
翼開長:55.5~63.0cm
分布:全国で旅鳥。
生息環境:湖沼、河川、干潟など。
食性:種子、水生植物、貝類など。
フォトギャラリー:第505回他参照
撮影難易度:★★★☆☆
シマアジ(中・右=雌タイプ)
Garganey
Anas querquedula
撮影日:2021年9月20日
撮影時間:12時48分49秒
シャッタースピード:1/4000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:和歌山県
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
シマアジ 日高川
第666回 2021年9月26日