ミヤコショウビン
第3号 2012年7月3日
Miyako Kingfisher
Halcyon miyakoensis
日本中の野鳥ファンをアッと驚かせたいと思い、75年前に絶滅したはずの野鳥を超絶細密イラストで再現してみた。1887年に採集された、たった1羽の標本が現存するのみで、他に観察例が皆無のため、その50年後の1937年に絶滅が確定したミヤコショウビン。グアムなどに生息するアカハラショウビンに似ている事からその迷行個体か他種との交雑個体とも考えられており、種としての存在自体が疑われる野鳥だ。標本には嘴の角質が無く色は不明だ。宮古島で採集されたというのも実は定かではない。このイラストはカワセミをベースにして描き、500ミリくらいのレンズで撮影した写真ぽく見せる為にわざとボカしてノイズを加えた。実際に描いてみると思ったよりも美しい。実在して欲しいと願わずにはおれない。図鑑に載っている想像図にリアリティが感じられないのが気に入らなくて、いつかこういう絵を描きたいと思っていた。今後も機会が有れば他の絶滅種も再現してみたい。
ミヤコショウビン(想像図)
分類:ブッポウソウ目 カワセミ科
全長:20.0cm
翼開長:不明。
分布:沖縄県宮古島で1887年。
生息環境:不明。
食性:不明。
レッドリスト絶滅(EX)