地味な野鳥が続いたのでキビタキ雄がひときわ鮮やかに見える。前回と同じアカメガシワの実を食べに来たところだ(フォトギャラリー第205回参照)。雌雄が仲良く食事をしている様に見えるが実際は限られた食糧を巡って雌が雄を追い払おうと威嚇しているところだ。自然界は熾烈な生存競争の世界、自分以外は全てライバルであり甘くないのだと思い知らされるシーンだ。2枚目は別の日に別個体と見られる雄がアカメガシワの実をくわえたところ。ここは4月末に亜成鳥を撮影した現場の近くなのでどちらかが同一個体の可能性も有る(フォトギャラリー第182回参照)。
オオルリは上下別個体と思われるが、どちらも部分的に青くなっているものの今年生まれの第1回冬羽と思われる。オオルリ雄成鳥も撮影したがこの春掲載したばかりでもあり掲載は見送った(フォトギャラリー第191回参照)。
今回の様な決定的瞬間はもちろん狙って撮った訳ではなくて沢山シャッターを切った中にたまたま写っていたものを選りすぐっただけだ。フィルムカメラを使っていた時の癖で以前は単写にこだわっていたが最近は連写を多用する様になった。また、フィルムカメラの経験が長いベテランの人ほど思わず被写体に見とれて一瞬シャッターを切るのを躊躇してしまい、せっかくのシャッターチャンスを逃す傾向が有る様に思う。デジカメ時代の到来と共に世間の撮影スタイルは変貌している。時代の変化に取り残されない様に特にフィルム世代の我々は意識を変えなければならないのかも知れない。

初歩のバードウォッチング:食性参照
分類:スズメ目 ヒタキ科
全長:16.0cm
翼開長:27.0cm
分布:九州以北で夏鳥。
生息環境:平地~山地の川沿の林など。
食性:昆虫、蜘蛛、木の実など。
フォトギャラリー:第202回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
オオルリ(雄・若鳥)
Blue-and-white Flycatcher
Cyanoptila cyanomelana
撮影日:2015年10月13日
撮影時間:13時58分40秒
シャッタースピード:1/400秒
絞り値:F5.6
撮影モード:マニュアル
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
撮影日:2015年10月9日
撮影時間:12時26分03秒
シャッタースピード:1/500秒
絞り値:F5.6
撮影モード:プログラムAE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:スズメ目 ヒタキ科
全長:14.0cm
翼開長:22.0cm
分布:九州以北で夏鳥。
生息環境:平地~山地の林など。
食性:昆虫、蜘蛛、木の実など。
フォトギャラリー:第202回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
キビタキ(上左=雌タイプ、上右=雄、下=雄)
Narcissus Flycatcher
Ficedula narcissina
撮影日:2015年10月13日
撮影時間:13時26分31秒
シャッタースピード:1/640秒
絞り値:F5.6
撮影モード:プログラムAE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:640
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
撮影日:2015年10月9日
撮影時間:15時31分30秒
シャッタースピード:1/1250秒
絞り値:F5.6
撮影モード:プログラムAE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
キビタキ オオルリ
第206回 2015年11月1日