余録;タラボ
これは野鳥の餌と言うより人間様の胃袋に入るもの。芽を天ぷらにすると美味しいのだとか。
今回も20年前に愛用していた旧式レンズでの手持ちMF撮影(AE撮影は可能なレンズだがマニュアルモード撮影なのはもっと旧式のテレコンを噛ましているため)。去年の大晦日にフォトギャラリーを飾ったミヤマホオジロ、野鳥には人間界の暦は関係無いから年が変わっても冬鳥は居る。因みに去年と同じ現場での撮影だ。とは言っても餌の状態が違うのか全く同じポイントではなく数百メートル離れた場所だ。
同じポイントで翌週またミヤマホオジロなどの小鳥を撮影していたら木々の上に猛禽が飛び立つのを感じた。咄嗟にカメラで追うとハイタカだった。飛び立ってソアリングに移るところを捉えた。たまたまだが図らずもフォトギャラリー久々の飛びもんとなった。の横斑から雌・成鳥と思われるが以前にも述べた通りハイタカの雌雄の識別は意外に難しいらしいので確かな事は言えない(フォトギャラリー第129回参照)。なお幼鳥の胸は三日月斑だ(フォトギャラリー第175回第217回参照)。2枚目は大雨覆初列雨覆の鷹斑が綺麗なので掲載した。因みにハイタカの初列風切の翼先分離羽は6枚だがこの様にP10は短くて分かりにくい。ここが5枚だとツミという事になるから見損じに要注意(換羽中などで欠落している場合も有る)。素嚢(※)が膨らんでいるので何かを捕食した直後と思われる。しばらく見上げているとどんどん高度を上げた後いずこかへ飛び去った。この数日前近くで鳥の羽が散乱していたので猛禽の食事跡に違いないと踏んでいたが思った通りタカが居た。獲物が居るのだから捕食者が居て何の不思議も無い。

(※)素嚢:そのう。一部の鳥類に有る消化器官。食べた物を消化せずに一時的に貯めておく器官。

初歩のバードウォッチング:色彩・斑紋飛び方参照
分類:タカ目 タカ科
全長:雄32.0cm 雌39.0cm
翼開長:60.0~79.0cm
分布:本州以北で留鳥または冬鳥。
生息環境:森林、農耕地。
食性:鳥類、小型哺乳類など。
レッドリスト準絶滅危惧(NT)
フォトギャラリー:第258回他参照
撮影難易度:★★★☆☆
ハイタカ(雌・成鳥と思われる)
Eurasian Sparrowhawk
Accipiter nisus
撮影日:2017年1月18日
撮影時間:13時43分06秒
シャッタースピード:1/500秒
絞り値:F11.2
撮影モード:マニュアル
焦点距離:420mm(換算630mm)
ISO感度:400
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF NIKKOR 70-210mm 1:4-5.6
:Nikon Teleconverter TC-201 2×
撮影日:2017年1月18日
撮影時間:13時43分04秒
シャッタースピード:1/500秒
絞り値:F11.2
撮影モード:マニュアル
焦点距離:420mm(換算630mm)
ISO感度:400
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF NIKKOR 70-210mm 1:4-5.6
:Nikon Teleconverter TC-201 2×
分類:スズメ目 ホオジロ科
全長:16.0cm
翼開長:21.0cm
分布:全国で冬鳥。
生息地:山地の林など。
食性:昆虫、蜘蛛、草木の種子。
フォトギャラリー:第266回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
ミヤマホオジロ(雄)
Yellow-throated Bunting
Emberiza elegans
撮影日:2017年1月13日
撮影時間:09時29分56秒
シャッタースピード:1/500秒
絞り値:F11.2
撮影モード:マニュアル
焦点距離:420mm(換算630mm)
ISO感度:400
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF NIKKOR 70-210mm 1:4-5.6
:Nikon Teleconverter TC-201 2×
ミヤマホオジロ ハイタカ タラボ
第270回 2017年1月25日