余録;ヌートリア
指定:特定外来生物
毛皮にするために輸入、飼育されたあげく採算がとれなくなると野外に放逐され特定外来生物として防除される対象になった。身勝手な人間の何たる被害者であることか・・・
去年の台風被害で倒木だらけの峠道を歩いていたら視界の端っこに気配を感じた。辺りを探すとやはりミソサザイだった。しかしきちんとカメラを構える余裕が無かったのでわずかに手ブレしてしまった。手ブレと言ってもデジカメの特性なのかフィルムの様なブレ方ではなくて2重露光の様な画像になった。おびただしい倒木が未だ片付かない痛ましい山林だが身を隠す所が多いのでミソサザイにとっては好都合な環境なのだろう。世の中がどうなろうとそれを逆手に取って逞しく生き残る者はきっと出て来る。
田園地帯に出ると定位置みたいなポイントでまたタゲリとケリに再会した(フォトギャラリー第432回・第438回参照)。かなり広大な田園地帯だが何故か彼らは去年の12月以降いつも狭い範囲の同じ所に居る。ただケリの方は少し様子が変わって来た。先月までは一目散に逃げて行ったのに今回は甲高い声を発しながらやや攻撃的になっていた。そろそろ営巣準備に入ったのだろうか。以前にも述べたがタゲリとケリを遠目に見分けるポイントの一つは風切の羽先の色でこの様に飛翔時にはっきりと見てとれる。初列風切の羽先はタゲリが白いのに対しケリは黒い。次列風切はケリが白一色なのに対しタゲリは羽先が黒い。
分類:チドリ目 チドリ科
全長:36.0cm
翼開長:75.0cm
分布:中部・近畿で留鳥。その他地方で夏鳥または冬鳥。
生息環境:河川、水田など。
食性:昆虫など。
レッドリスト:
(DD)
フォトギャラリー:
第438回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
ケリ
Grey-headed Lapwing
Vanellus cinereus
撮影日:2019年2月18日
撮影時間:10時20分30秒
シャッタースピード:1/4000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:京都府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:チドリ目 チドリ科
全長:32.0cm
翼開長:71.5cm
分布:東北地方以北で旅鳥、それ以外で冬鳥。
生息環境:水田、畑、河川、干潟など。
食性:ミミズ、昆虫など。
フォトギャラリー:
第438回他参照
撮影難易度:★★★☆☆
タゲリ
Northern Lapwing
Vanellus vanellus
撮影日:2019年2月18日
撮影時間:10時17分26秒
シャッタースピード:1/4000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:京都府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:スズメ目 ミソサザイ科
全長:10.5cm
翼開長:15.5cm
分布:沖縄を除く全国で留鳥。
生息環境:平地~山地の河川、渓流、沢など。
食性:昆虫、蜘蛛など。
フォトギャラリー:
第428回他参照
撮影難易度:★★★☆☆
ミソサザイ
Winter Wren
Troglodytes troglodytes
撮影日:2019年2月18日
撮影時間:08時25分46秒
シャッタースピード:1/60秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:1600
撮影地:京都府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
ミソサザイ タゲリ ケリ ヌートリア
第445回 2019年2月26日