2日続けて大阪南港野鳥園に行った。1日目の結果が芳しくなくて翌日も行くことにしたのだ。今回は2日分の撮影記録をまとめて掲載する。
先日ピンボケ写真を載せて顰蹙を買った(?)コオバシギを狙ってみた(フォトギャラリー第491回参照)。展望塔からはお話にならないほど遠く台風被害から復旧して入れる様になった北観察所の近くにオバシギ数羽の群れとずっと一緒に居たので展望塔で確保していた席を立ち思い切って北観察所に移動してみた。近くとは言っても展望塔よりは近いというだけで1000mmレンズでやっと見える程度だったし逆光だったから探し出すのも難しかった。現場で出会った人と一緒に目を凝らしてオバシギの群れの中を探す。一回り小さい個体を見つけると声を掛け合ってディテールも判らないままシャッターを切り続けた。2枚目の左はオバシギで画像はボケボケだがこうして並んでくれると大きさと嘴の長さの違いがよく判る。陽炎と逆光という悪条件にしては前回掲載のものよりはマシな画が得られた。念のため後で詳しい人に画像を見てもらった。幼鳥なので羽色がのっぺりして見えるとのこと。
オオソリハシシギも遠くに居たが展望塔からふと見ると気付かないうちに割と近くに来ていた。ソリハシシギも1日目に足元まで来てゴカイと思われる獲物を捕まえていた。この場所ではよくフナムシの大群を追いかけている。
ハマシギは成鳥の群れが遠くに居たが何故か幼鳥だけが数羽近くに来た。いつも遠くに居て画にならないトウネンも足元まで来てくれた。先日はピンボケで没にしたが今回はピン甘ながら何とか画になった。
ミサゴはいつも杭の上などに立っているだけだがこの日はあまりにも残暑が厳しかったせいか珍しく水浴びの様な行動をとった。全身で水浴びすることは無かったが浅瀬に降りて嘴で勢いよく水面を叩き顔だけ水を浴びる様なしぐさを見せた(本種2枚目)。海水だから水を飲んでいた訳ではなさそうだ。体温調節が目的なのは明らかだが展望塔では誰も見たことが無い謎の行動で物議を醸していた。
実は2日目の9月10日には僕が帰った30分後にハシブトアジサシが飛来したとのことだった。過去の事を後悔することはナンセンスだと言いながらさすがにこれには落ち込んだ。今はネットで何でも分かってしまう時代だから知らなくていい事まで分かってしまう。自分しか居なかった現場ならそういう事は無いが分からないだけでもしかしたら珍鳥と行き違いになっているのかも知れない訳でそういう事をいちいち気にしていたらやってられないと割り切るしか無い。

オバシギ:フォトギャラリー第491回他参照
分類:タカ目 ミサゴ科
全長:雄54.0cm 雌64.0cm
翼開長:155.0~175.0cm
分布:北海道から沖縄で留鳥。
生息環境:河川、海岸、湖岸。
食性:魚類。
レッドリスト:準絶滅危惧(NT)
フォトギャラリー:第493回他参照
イラストギャラリー:第2号参照
撮影難易度:★★★☆☆
ミサゴ
Osprey
Pandion haliaetus
撮影日:2019年9月10日
撮影時間:09時14分30秒
シャッタースピード:1/500秒
絞り値:F16
撮影モード:マニュアル
焦点距離:1000mm(換算1500mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon Reflex-NIKKOR・C 1:8 f=500mm
:Nikon Teleconverter TC-201 2×
撮影日:2019年9月9日
撮影時間:12時39分23秒
シャッタースピード:1/640秒
絞り値:F16
撮影モード:マニュアル
焦点距離:1000mm(換算1500mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon Reflex-NIKKOR・C 1:8 f=500mm
:Nikon Teleconverter TC-201 2×
撮影日:2019年9月9日
撮影時間:12時42分44秒
シャッタースピード:1/800秒
絞り値:F16
撮影モード:マニュアル
焦点距離:1000mm(換算1500mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon Reflex-NIKKOR・C 1:8 f=500mm
:Nikon Teleconverter TC-201 2×
分類:チドリ目 シギ科
全長:15.0cm
翼開長:29.0~33.0cm
分布:全国で旅鳥。
生息環境:水田、河川、干潟など。
食性:甲殻類、貝類、幼虫など。
フォトギャラリー:第496回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
トウネン
Red-necked Stint
Calidris ruficollis
撮影日:2019年9月10日
撮影時間:08時52分24秒
シャッタースピード:1/500秒
絞り値:F16
撮影モード:マニュアル
焦点距離:1000mm(換算1500mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon Reflex-NIKKOR・C 1:8 f=500mm
:Nikon Teleconverter TC-201 2×
分類:チドリ目 シギ科
全長:21.0cm
翼開長:37.0cm
分布:全国で旅鳥または冬鳥。
生息環境:干潟、海岸、水田、河川、湖沼など。
食性:ゴカイ、貝類、甲殻類、ミミズ、幼虫など。
レッドリスト:準絶滅危惧(NT)
フォトギャラリー:第190回参照
撮影難易度:★★☆☆☆
ハマシギ(幼鳥)
Dunlin
Calidris alpina
撮影日:2019年9月10日
撮影時間:09時08分54秒
シャッタースピード:1/500秒
絞り値:F16
撮影モード:マニュアル
焦点距離:1000mm(換算1500mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon Reflex-NIKKOR・C 1:8 f=500mm
:Nikon Teleconverter TC-201 2×
分類:チドリ目 シギ科
全長:23.0cm
翼開長:57.0~59.0cm
分布:全国で旅鳥。
生息環境:水田、河川、干潟など。
食性:甲殻類、昆虫など。
フォトギャラリー:第493回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
ソリハシシギ
Terek Sandpiper
Xenus cinereus
撮影日:2019年9月9日
撮影時間:10時19分04秒
シャッタースピード:1/800秒
絞り値:F16
撮影モード:マニュアル
焦点距離:1000mm(換算1500mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon Reflex-NIKKOR・C 1:8 f=500mm
:Nikon Teleconverter TC-201 2×
分類:チドリ目 シギ科
全長:39.0cm
翼開長:70.0~80.0cm
分布:全国で旅鳥。
生息環境:海岸、干潟、河口など。
食性:ゴカイ、貝類、甲殻類など。
レッドリスト:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
フォトギャラリー:第491回他参照
撮影難易度:★★★☆☆
オオソリハシシギ
Bar-tailed Godwit
Limosa lapponica
撮影日:2019年9月10日
撮影時間:08時14分03秒
シャッタースピード:1/500秒
絞り値:F16
撮影モード:マニュアル
焦点距離:1000mm(換算1500mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon Reflex-NIKKOR・C 1:8 f=500mm
:Nikon Teleconverter TC-201 2×
分類:チドリ目 シギ科
全長:24.5cm
翼開長:59.0cm
分布:全国で旅鳥。
生息地:干潟、河川、水田、海岸など。
食性:ゴカイ、甲殻類、貝類など。
フォトギャラリー:第491回参照
撮影難易度:★★★☆☆
コオバシギ(幼鳥・上、下右)
Red Knot
Calidris canutus
撮影日:2019年9月10日
撮影時間:09時57分30秒
シャッタースピード:1/500秒
絞り値:F16
撮影モード:マニュアル
焦点距離:1000mm(換算1500mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon Reflex-NIKKOR・C 1:8 f=500mm
:Nikon Teleconverter TC-201 2×
撮影日:2019年9月10日
撮影時間:10時46分30秒
シャッタースピード:1/500秒
絞り値:F16
撮影モード:マニュアル
焦点距離:1000mm(換算1500mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon Reflex-NIKKOR・C 1:8 f=500mm
:Nikon Teleconverter TC-201 2×
コオバシギ オオソリハシシギ ソリハシシギ ハマシギ トウネン ミサゴ
第497回 2019年9月25日