凍える氷点下の朝まだ暗い内に起き出し自宅近くの柿の木のうち前回アオゲラを撮った木を見に行ったら狙いがズバリ的中しトラツグミが居た。しかも木の天辺に陣取って身じろぎもせずポーズを取っていたので約15mまで少しづつ間合いを詰めて撮影した。これ以上接近しても仰角が強くなるだけだ。ほぼずっと同じポーズでじっとしていたので何枚か撮ったが全て同じ様な画像になってしまい結局掲載するのはこの1枚だけとなった。近所のお百姓さんが出て来たのに驚いて藪の中に逃げ込むまで結局30分以上もずっとこうしていた。こんなに長くトラツグミと時間を共有出来るとは至福の贅沢だった。途中ヒヨドリが数羽寄って来たが落ち着き払ったもので別に威嚇するでもなく横の柿の実をちょっとついばんだりしただけだった。小雪のちらつく曇天だったが幸運にも瞬間的に薄日が差して色が出た。トラツグミは個人的には3年ぶりに見つけた。撮影が冬季に集中しているのでこの辺りでは冬鳥だと思っていたが聞くところによると夏場でも声を聞くことが有るという。単に僕が見つけられていないだけで人知れず暗い林床でミミズなどを採餌しているのだろう。トラツグミに限らず餌が乏しくなる冬季は野鳥たちが姿を見せる機会が多い。特に柿の実が生るこの時季は狙い目には違いない。人間が食べても美味しいものを野鳥たちが放っておく訳が無い。
この日はその後別の柿の木を見に行ったら近くのセイタカアワダチソウにベニマシコの姿が有った。雌タイプの方はこの2日前に撮ったもの。初めは雌成鳥と思ったが眼先に赤味が有る様に見えるので雄若鳥の可能性が高い。全体的に赤味が無い様に見えるのは光線状態によってそんなふうに写ったものと思われる。キャプションには無難に雌タイプと表記した。
ルリビタキも雌タイプと表記したが小翼羽などに僅かながら青味が見られるのでこちらも雄若鳥(第1回冬羽?)と思われる。今季はまだ3歳以上の雄成鳥を見ていない。ところでこの画像を見て気になるのが上尾筒の辺りからはみ出している白い羽だ。上尾筒に白い羽は無いはずなので下尾筒かなと思うが果たして・・・?
ジョウビタキ1枚目は雌成鳥でいいと思う。雄なら第1回冬羽の時点でもっと雄成鳥に近い羽衣になっているはずだ。雄の方はこの2日前に撮影したもの。大雨覆や小翼羽、初列雨覆などの暗色部に褐色味がほとんど無い様だからこれは成鳥と思われるが光線が弱いので何とも言えない。
上記トラツグミの撮影中同じ木にウグイスが来たのですかさず撮影。虫を食うイメージが強いが過去には木の実をついばんでいる決定的瞬間を撮影した事も有るから柿の実を食べに来た可能性も排除出来ない(フォトギャラリー第526回参照)。
アオゲラ:フォトギャラリー第614回他参照
ヒヨドリ:初歩のバードウォッチング大きさの指標となる野鳥参照
初歩のバードウォッチング:季節移動・食性参照
動画ギャラリー:トラツグミ参照
分類:スズメ目 ウグイス科
全長:雄16.0cm 雌14.0cm
翼開長:雄21.0cm 雌18.0cm
分布:全国で漂鳥。
生息環境:笹などの茂る林。
食性:昆虫、蜘蛛、木の実など。
フォトギャラリー:
第551回他参照
撮影難易度:★★★☆☆
ウグイス
Japanese Bush Warbler
Cettia diphone
撮影日:2021年1月11日
撮影時間:08時11分26秒
シャッタースピード:1/2000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:スズメ目 ヒタキ科
全長:14.0cm
翼開長:22.0cm
分布:全国で冬鳥。
生息環境:住宅地、農耕地、林など。
食性:昆虫、蜘蛛、木の実など。
フォトギャラリー:
第610回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
ジョウビタキ(上=雌、下=雄)
Daurian Redstart
Phoenicurus auroreus
撮影日:2021年1月9日
撮影時間:08時05分40秒
シャッタースピード:1/400秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
撮影日:2021年1月11日
撮影時間:08時50分59秒
シャッタースピード:1/320秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:スズメ目 ヒタキ科
全長:14.0cm
翼開長:22.0cm
分布:全国で漂鳥。
生息環境:平地~山地の林など。
食性:昆虫、木の実など。
フォトギャラリー:
第614回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
ルリビタキ(雌タイプ)
Red-flanked Bluetail
Tarsiger cyanurus
撮影日:2021年1月11日
撮影時間:09時35分26秒
シャッタースピード:1/800秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:スズメ目 アトリ科
全長:15.0cm
翼開長:21.0cm
分布:北海道で繁殖。本州以南で冬鳥。
生息環境:平地~山地の草原、林など。
食性:木の実、種子、昆虫など。
フォトギャラリー:
第612回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
ベニマシコ(上=雄、下=雌タイプ)
Long-tailed Rosefinch
Uragus sibiricus
撮影日:2021年1月9日
撮影時間:08時27分50秒
シャッタースピード:1/500秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
撮影日:2021年1月11日
撮影時間:09時16分32秒
シャッタースピード:1/1600秒
絞り値:F5.6
撮影モード:マニュアル
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:スズメ目 ヒタキ科
全長:29.5cm
翼開長:47.0cm
分布:全国で留鳥または漂鳥。
生息環境:平地~山地の暗い林など。
食性:ミミズ、幼虫、木の実など。
フォトギャラリー:
第355回他参照
撮影難易度:★★★☆☆
トラツグミ
Scaly Thrush
Zoothera dauma
撮影日:2021年1月11日
撮影時間:08時14分28秒
シャッタースピード:1/1000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:マニュアル
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
トラツグミ ベニマシコ ルリビタキ ジョウビタキ ウグイス
第615回 2021年1月20日