出掛ける途中カメラを持って地元の里山を歩いていたら田圃の真ん中に何やら鳥陰が見えた。早朝でまだ太陽が山の向こう側だったため光線が弱く初めはよく見えずシャッターを切るのを一瞬ためらってしまった。次の瞬間飛び立ったので反射的に連写した。それが1枚目の画像で、遠くの木まで飛んだ後逆光の上空を飛んで死角まで飛び去ってしまった。その後しばらくして見えなくなった辺りから逆向きに再び現れて割と近い木に止まってくれた(2枚目と3枚目)。そこでようやくサシバっぽいと判った。4枚目はそこからまた飛んで遠くへ飛び去るところだ。タカ科の野鳥はお昼前の時間帯に多く見るイメージだがサシバは割と朝から見られる傾向が有る様に思う。だが今回はその中でも非常に早い時間で過去最も早朝の撮影となった。個人的な記録を遡ってみるとこれまでの記録は7時1分だった。
その3日前、上空高くを飛ぶハイタカの逆渡りと思われる姿が見られた。一直線に西の方角へ短時間のうちに滑翔して飛び去った、因みにハイタカの過去最も早い時間の撮影は7時8分だ。
ハイタカ撮影の少し前にはコジュケイが撮れていた。狙ってもなかなか撮れず狙わなくても撮れる典型みたいな鳥だ。
フォトギャラリーも回を重ねる事、今回で第700回となった。写真やキャプションを除いてコラム本文の文章だけをもし本にしたら何ページに相当するかざっくり計算してみた。フォトギャラリーは毎回コラムの長さにばらつきが有り正確な文字数が分からないが平均的なページでだいたい600字程度だから単純計算で600字×700ページ=42万字となる。一般に書籍1冊で10万~12万字(1ページ600字)とされるからフォトギャラリーは平均的な書籍4冊分に相当する。今回で第4巻が完結する計算だ。これだけの文字数だからさぞかし検索ヒットも多いだろうと思ったがページが多過ぎて各ページのアクセス数はそれ程でもなく上位にはヒットしにくい様だ。皮肉な話だがイラストギャラリーなど更新の少ないコーナーの方が各ページの累積アクセス数が多くなる傾向が有る。検索アルゴリズムにも影響されやすく同じ文言が重複しているページは下位に落とされたりするらしいから野鳥のプロフィールや撮影データの様に毎回コピペしている部分が悪さをしている可能性も有る。毎回重複しないコラム(テキストデータ)が書かれたページの方が検索には有利なのだ。
頻繁に新しい長文のコラムを書き続けるのは、それはそれで才能だと思われるかも知れないがネタを提供してくれる野鳥に助けられているから続くのであってコラムを書くこと自体はそんなに難しい事ではない。加えてある程度ブラインドタッチ出来れば手書きと変わらない速さで書けるから1ページ分くらいなら比較的短時間で仕上げる事が出来る。因みにコラムの部分が重複する確率を単純計算してみると日本語の場合常用漢字や仮名が全部で3000文字弱とされるから無作為に選ばれた最初の1文字が重複する確率は3000分の1で2文字目まで重複する確率は3000の2乗で900万分の1という事になる。しかし実際はそう単純に計算出来る訳ではなく代表的な辞書の掲載語数は25万語だから一般的な日本語の文章として書かれたものなら最初の1語が重複する確率は25万分の1という事になるだろう。そういう計算をしてもたったの2語目まで重複する確率は25万の2乗で625億分の1となるから1ページの文章全体が重複する確率は極めて低い数字になる事は間違い無い。
同じ人が同じ発想で文章を書けば内容的には似た様な文章になる事は有るが無作為に選んだ文章は確率的にはなかなか重複しない事が分かる。大した内容ではないけどこんなふうに毎回コラムを書く能力をもし文才と呼ぶなら手前味噌になるが僕の場合その能力が有るとしたら小学生の頃に培われたと思う。ある学年の初めにクラス皆が日記を書こうという事になった。3日坊主で止めてしまう生徒がほとんどだったが僕は一度始めた事は途中でやめられない性格なので毎日コツコツ書き続けとうとう一人だけ1年間欠かさず日記を書き通した。その時担任の先生からこの事はいつかきっと役に立つ時が来ると褒めてもらった懐かしい思い出が有る。今が正にその時だと思う。
ちなみに今回のコラムは約1670字となった(句読点、記号を含む)。
分類:キジ目 キジ科
全長:27.0cm
翼開長:40.0cm
分布:本州、四国、九州などで留鳥。外来種。
生息環境:平地~山地の林、農耕地など。
食性:種子、芽、葉、昆虫、蜘蛛など。
フォトギャラリー:第616回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
コジュケイ(雄)
Chinese Bamboo Partridge
Bambusicola thoracicus
撮影日:2022年4月6日
撮影時間:11時18分34秒
シャッタースピード:1/4000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:タカ目 タカ科
全長:雄32.0cm 雌39.0cm
翼開長:60.0~79.0cm
分布:本州以北で留鳥または冬鳥。
生息環境:森林、農耕地。
食性:鳥類、小型哺乳類など。
レッドリスト:準絶滅危惧(NT)
フォトギャラリー:第687回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
ハイタカ
Eurasian Sparrowhawk
Accipiter nisus
撮影日:2022年4月6日
撮影時間:12時56分11秒
シャッタースピード:1/4000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:タカ目 タカ科
全長:雄47.0cm 雌51.0cm
翼開長:105.0~115.0cm
分布:青森~九州で夏鳥。
生息環境:森林、農耕地。
食性:爬虫類、両生類、鳥類、昆虫など。
レッドリスト:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
フォトギャラリー:第695回他参照
撮影難易度:★★★☆☆
サシバ
Grey-faced Buzzard
Butastur indicus
撮影日:2022年4月9日
撮影時間:06時40分18秒
シャッタースピード:1/2000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:マニュアル
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
撮影日:2022年4月9日
撮影時間:06時40分04秒
シャッタースピード:1/2000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:マニュアル
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
撮影日:2022年4月9日
撮影時間:06時39分37秒
シャッタースピード:1/4000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
撮影日:2022年4月9日
撮影時間:06時37分25秒
シャッタースピード:1/640秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
サシバ ハイタカ コジュケイ
第700回 2020年5月22日