前回から「アカ」と名の付く野鳥が続く事となった。と言ってもあまり赤くない。しかも主にカモ科の雄はエクリプスと呼ばれる非繁殖羽(冬羽)に換羽するので雌との区別が難しい。この個体は頭部に辛うじて緑色の光沢が認められる程度だが、虹彩が白いので雄だと分かる。雌なら虹彩は焦茶色のはずだ。図鑑によればアカハジロはキンクロハジロ、ホシハジロの群れに混ざっている事が多いとの事で、この時もそうだった。習性も両者と似ていて、潜水採食の傾向が強い。だがこの3種のうち何故かアカハジロだけ世界の推定個体数がわずか1000羽ほどとされる絶滅危惧種だ。
比較の為という訳ではないがキンクロハジロとホシハジロの在庫写真を載せておこう。キンクロハジロは住宅地の貯水池、ホシハジロは都市公園の池だ。こういう所に居るカモは警戒心が希薄で中には餌を期待して寄って来る者も居る。どちらもこういう機会でも無いと敢えて掲載するほどの鳥ではないから(失礼かな・・・?)フォトギャラリーには携帯電話待受画面サイズを除き初登場だ。だが、れっきとした野鳥だから一度は掲載しておかねばならない。

初歩のバードウォッチング:止まり方参照
類似種の識別:キンクロハジロとスズガモ参照
分類:カモ目 カモ科
全長:45.0cm
翼開長:71.0~80.0cm
分布:全国で冬鳥。
生息環境:湖沼、池、河川など。
食性:水草、種子、甲殻類など。
フォトギャラリー:初登場(携帯電話待受画面サイズを除く)
撮影難易度:★☆☆☆☆
ホシハジロ(雄)
Common Pochard
Aythya ferina
撮影日:2012年12月25日
撮影時間:10時04分26秒
シャッタースピード:1/100秒
絞り値:F16
撮影モード:マニュアル
焦点距離:1000mm(換算1500mm)
ISO感度:400
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ::Nikon Reflex-NIKKOR・C 1:8 f=500mm
:Nikon Teleconverter TC-201 2×
分類:カモ目 カモ科
全長:40.0cm
翼開長:65.5~76.0cm
分布:全国で冬鳥。
生息環境:湖沼、池、河川など。
食性:水草、甲殻類、水生昆虫など。
フォトギャラリー:初登場(携帯電話待受画面サイズを除く)
撮影難易度:★☆☆☆☆
キンクロハジロ(雄)
撮影日:2010年4月13日
撮影時間:07時24分43秒
シャッタースピード:1/250秒
絞り値:F16
撮影モード:マニュアル
焦点距離:1000mm(換算1500mm)
ISO感度:1600
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D40
使用レンズ:Nikon Reflex-NIKKOR・C 1:8 f=500mm
:Nikon Teleconverter TC-201 2×
Tufted Duck
Aythya fuligula
分類:カモ目 カモ科
全長:45.0cm
翼開長:70.0~79.0cm
分布:全国で稀な冬鳥。
生息環境:湖沼、河川など。
食性:水草、種子、貝類など。
レッドリスト情報不足(DD)
フォトギャラリー:初登場
撮影難易度:★★★★☆
アカハジロ(雄)
Baer’s Pochard
Aythya baeri
撮影日:2014年12月5日
撮影時間:12時45分10秒
シャッタースピード:1/160秒
絞り値:F16
撮影モード:マニュアル
焦点距離:1000mm(換算1500mm)
ISO感度:400
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon Reflex-NIKKOR・C 1:8 f=500mm
:Nikon Teleconverter TC-201 2×
アカハジロ キンクロハジロ ホシハジロ
第161回 2014年12月14日