余録;地球温暖化(だちんこギャラリー)
舳倉島での撮影を終えた帰り、せっかく通り道なので翌朝滋賀県に着く様に時間を調整しながら走って琵琶湖に立ち寄ったところ、いきなり営巣中のカンムリカイツブリと鉢合わせして慌てた。水辺を歩いていてふと見下ろすと足元に居た。至近距離だったので思わず後ずさりして繁殖の邪魔をしない様に手早くシャッターだけ切らせてもらって早々に退散した。近畿圏ではよく見掛けるので珍しくない野鳥と思いがちだが全国的には青森、滋賀、大阪などで局地的にしか繁殖していない。(たとえ普通種だとしても)僕のせいで営巣放棄して繁殖に失敗してしまったら責任重大、野鳥ファン失格だ。撮影から1ヶ月経ったから順調であれば卵ならもう雛が孵ってる頃だろう。
カイツブリの営巣は過去に米子水鳥公園のネイチャーセンターから撮影した在庫写真。さすがに同じ科だけあってよく似た造りだ。大丈夫だろうかと心配になるくらい卵が丸見えだ。親鳥が巣を離れて出掛ける際は巣材などで卵を隠すそうだが、この時は短時間だったせいか横着した様だ。粗末な巣の様に見えるが小さなカイツブリが築造するのは重労働だろう。巣の性質上、集中豪雨などで増水すると水没してしまう事も有るらしい。そういう悲運に見舞われる巣も有る中で幸運な者と優れた者だけが生き残って行くのが現実の自然界なのだろう。
分類:カイツブリ目 カイツブリ科
全長:26.0cm
翼開長:45.0cm
分布:全国で留鳥または漂鳥。
生息環境:湖、池、河川など。
食性:魚類、昆虫、木の実など。
フォトギャラリー:第40回参照
撮影難易度:★★☆☆☆
カイツブリ(夏羽・営巣)
Great Crested Grebe
Podiceps cristatus
撮影日:2011年8月16日
撮影時間:13時42分37秒
シャッタースピード:1/200秒
絞り値:F16
撮影モード:マニュアル
焦点距離:1000mm(換算1500mm)
ISO感度:400
撮影地:鳥取県
使用カメラ:NIKON D40
使用レンズ:Nikon Reflex-NIKKOR・C 1:8 f=500mm
:Nikon Teleconverter TC-201 2×
分類:カイツブリ目 カイツブリ科
全長:56.0cm
翼開長:90.0cm
分布:青森、滋賀、大阪などで繁殖。本州以南で越冬。
生息環境:湖、池、河川など。
食性:魚類、両生類、昆虫など。
レッドリスト絶滅のおそれのある地域個体群(LP)=青森県の繁殖個体群
フォトギャラリー:第40回第136回参照
撮影難易度:★★★☆☆
カンムリカイツブリ(夏羽・営巣)
Little Grebe
Tachybaptus ruficollis
撮影日:2015年5月10日
撮影時間:08時02分50秒
シャッタースピード:1/2500秒
絞り値:F6.3
撮影モード:プログラムAE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:滋賀県
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
カンムリカイツブリ カイツブリ
第188回 2015年6月10日