ヤマガラはよくこの様にキツツキみたいに木に垂直に止まって幹を突いているのを目にする。もしやカケスが冬に備えて蓄えているドングリを盗み食いしているのか?欲張ってこんなでっかい木の実を飲み込んで喉を詰まらせたらどうするのだろうか・・・?
そういう訳で最近撮ったカケスの在庫写真を引っ張り出して来た。このとき鬱蒼とした暗い林の中、高い木のはるか上の方でドングリか何かをくわえたカケスの姿が垣間見えた。枝被りと言うより幹被りだ。以前にも触れた事が有るがカケスはドングリなどを木に空いた穴や地中に隠す習性が有る(フォトギャラリー第17回参照)。次の苦しい証拠写真の通りカケスもキツツキみたいに木に垂直に止まっている事が有るが、恐らくその作業中なのだろう。
という無理矢理な流れでアオゲラの掲載。写真の出来は今ふたつだがこんな物でもコラムのネタにしてしまうのがこのHPの特色だ。実はこれが今回最も直近の撮影だ。さすが本家本元、垂直に止まらせたら安定感抜群だ。前回アカゲラは狙っても撮れなかったがアオゲラは枝被りながら狙わなくても撮れた。この辺りではアカゲラよりもアオゲラの方が支配的なのだろうか?この個体は僕の目の前をかすめ飛んでこの木に止まった。警戒心はやや希薄な様だが近過ぎて身動きが取れず枝が邪魔にならないポジションへ移動する余裕が無かった。こういう時は極力動かずシャッターだけ切る様にしなければならない。前頭が見えないので雌雄不明だが、捨ててしまった他のカットで赤かったと記憶しているので恐らく雄だ。実はこのアオゲラも翌日同じ時間帯に狙いに行ったが肩すかしを食らった。やはり「狙うと駄目」の法則でも有るらしい。多くの野鳥ファンがハマってしまう落とし穴、狙いに行って巧く行かず、思わず深入りし過ぎて野鳥に嫌われてしまうパターンだ。気をつけねばならない。

アカゲラ:フォトギャラリー第209回他参照
分類:キツツキ目 キツツキ科
全長:29.0cm
翼開長:49.0cm
分布:本州で留鳥。日本固有種。
生息環境:平地~山地の林など。
食性:幼虫、木の実など。
フォトギャラリー:第191回他参照
撮影難易度:★★★☆☆
アオゲラ
Japanese Green Woodpecker
Picus awokera awokera
撮影日:2015年12月1日
撮影時間:13時40分00秒
シャッタースピード:1/1600秒
絞り値:F5.6
撮影モード:プログラムAE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:兵庫県
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:スズメ目 カラス科
全長:33.0cm
翼開長:50.0cm
分布:九州屋久島以北で留鳥または漂鳥。
生息環境:平地~山地の林。
食性:木の実など。
フォトギャラリー:第138回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
カケス
Eurasian Jay
Garrulus glandarius
撮影日:2015年10月6日
撮影時間:15時28分12秒
シャッタースピード:1/200秒
絞り値:F5.6
撮影モード:プログラムAE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
撮影日:2015年10月19日
撮影時間:14時36分15秒
シャッタースピード:1/400秒
絞り値:F5.6
撮影モード:プログラムAE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:スズメ目 シジュウカラ科
全長:14.0cm
翼開長:22.0cm
分布:全国で留鳥または漂鳥。
生息環境:平地~山地の林など。
食性:昆虫、蜘蛛、種子など。
フォトギャラリー:第195回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
ヤマガラ
Varied Tit
Poecile varius
撮影日:2015年11月20日
撮影時間:10時20分30秒
シャッタースピード:1/1600秒
絞り値:F5.6
撮影モード:プログラムAE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
ヤマガラ カケス アオゲラ
第210回 2015年12月7日