余録;コシアカツバメの古巣に営巣するスズメ
ユリカモメは夏羽へ換羽中と思われる。ここは以前夏羽を撮影したポイントだ(フォトギャラリー第90回参照)。光線の状態が悪くて色が出ておらず他種との識別が難しいが嘴に僅かに赤味が認められるのと、その形状などからユリカモメと判断した。
まだ一部の冬鳥が居残っているのを尻目に、渡りは着実に始まっている。山沿いや山間部にも夏鳥が渡来しつつあって、イワツバメとツバメが主導権争いをする様にせめぎ合って飛び交っていた。羽の違いが特徴的だ(典型的な燕尾はツバメやコシアカツバメなど一部。イワツバメは浅い凹尾で、むしろ角尾に見える)。
ところでこれら2種のツバメが渡来したという事は次に期待してしまうのは当然コシアカツバメの登場だが、図鑑によればその渡来はツバメやイワツバメより少し遅めの様だ。過去の個人的な記録でも初認時季は遅い。今後の楽しみといったところだ。

コシアカツバメ:フォトギャラリー第182回他参照
初歩のバードウォッチング:尾の形参照
類似種の識別:ズグロカモメとユリカモメ参照
分類:スズメ目 ツバメ科
全長:17.0cm
翼開長:32.0cm
分布:九州以北で夏鳥。一部越冬。
生息環境:住宅地、農耕地など。
食性:昆虫など。
フォトギャラリー:第195回他参照
撮影難易度:★☆☆☆☆
ツバメ
Barn Swallow
Hirundo rustica
撮影日:2016年4月8日
撮影時間:16時59分01秒
シャッタースピード:1/1000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:マニュアル
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:スズメ目 ツバメ科
全長:15.0cm
翼開長:30.0cm
分布:九州以北で夏鳥。
生息環境:平地から高山。
食性:昆虫類。
フォトギャラリー:第189回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
イワツバメ
Asian House Martin
Delichon dasypus
撮影日:2016年4月8日
撮影時間:16時59分57秒
シャッタースピード:1/1000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:マニュアル
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:チドリ目 カモメ科
全長:40.0cm
翼開長:93.0cm
分布:全国で冬鳥。
生息環境:沿岸、干潟、湖沼、河川など。
食性:魚類、ゴカイ、昆虫など。
フォトギャラリー:第90回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
ユリカモメ(換羽中)
Black-headed Gull
Larus ridibundus
撮影日:2016年4月8日
撮影時間:10時24分48秒
シャッタースピード:1/320秒
絞り値:F16
撮影モード:マニュアル
焦点距離:1000mm(換算1500mm)
ISO感度:400
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon Reflex-NIKKOR・C 1:8 f=500mm
:Nikon Teleconverter TC-201 2×
ユリカモメ イワツバメ ツバメ コシアカツバメの古巣に営巣するスズメ
第225回 2016年4月18日