毎年同じ木の同じ枝のウロで営巣していたフクロウ。その後その枝の下半分が腐って崩落しウロが剥き出しになってしまったので今年の営巣は無理だろうと見られていたが幸いその同じウロに何とか営巣してくれている。その後カラスに襲われて抜けてしまったという説も有ったがこの通り立派に営巣中だ。僕も半信半疑ながら声だけでも聞ければと思い魑魅魍魎の跋扈する丑三つ時の峠を越え、まだ真っ暗で肌寒い午前4時半に現場入りして辛抱強く待ち続けること4時間、8時半を回ってすっかり明るくなってしまいもう巣から出て来ないだろうと諦めかけたその時、夜行性のフクロウがおもむろに顔を出しそれどころか全身に日光を浴びて尾の先まで披露してくれた。実は1枚目の撮影後D5100を1000mm(500mm×2)のレンズに交換していて尾の先がフレームアウトしてしまい大慌てでサブカメラのD40をレンズ交換して撮影したものだから焦点距離が中途半端な155mmというややこしい事になってしまった。写真は引き伸ばしてトリミング(画面の一部を切り取る加工)している。いつも思うが野鳥の行動は予測不能だ。期待外れな日も有る反面期待以上の日も有り、それまでの苦労が消し飛ぶ。これだからバードウォッチングはやめられない。
分類:フクロウ目 フクロウ科
全長:50.0cm
翼開長:93.5~102.0cm
分布:九州以北で留鳥。
生息環境:平地~山地の林など。
食性:ネズミ、鳥類、両生類、爬虫類、昆虫など。
フォトギャラリー:
第192回他参照
撮影難易度:★★★★☆
フクロウ(成鳥)
Ural Owl
Strix uralensis
撮影日:2016年4月26日
撮影時間:08時45分10秒
シャッタースピード:1/640秒
絞り値:F5.0
撮影モード:プログラムAE
焦点距離:155mm(換算232.5mm)
ISO感度:400
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D40
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
撮影日:2016年4月26日
撮影時間:08時34分26秒
シャッタースピード:1/500秒
絞り値:F5.6
撮影モード:プログラムAE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
フクロウ
第227回 2016年4月27日