余録;ニホンマムシ
コワーイ顔をしてとぐろを巻いていた。毒蛇オーラが凄い・・・
個人的にアオゲラの撮影は約5ヶ月ぶりだった。去年秋から今年春にかけて毎月の様に撮影していたのが嘘の様に最近姿を見なくなっていた。留鳥の筈なのに一体どこへ行っていたのだろうか。道を歩いていたら近くで声がしたので見ると幹に縦ではなく普通に枝に横向きに止まっていた。アオゲラはキツツキ科の中では割とよくこういう止まり方をする。
この日家路についたら自宅まであと少しという所で水田脇に見慣れない鳥が1羽見えた。しきりに雑草の種子を食べていた。じわじわと接近して近距離から観察したが全く見た事が無いし図鑑で見た記憶も無い鳥だった。帰宅後いろいろ調べたがどこにも該当する鳥が載っていないしネット検索してもそれらしいものにヒットしない。頭の白さに惑わされたがいろいろ調べている内にコシジロキンパラらしいと気付いた。コシジロキンパラはジュウシマツの原種で飼い鳥として輸入されているらしく日本の自然界では沖縄など限られた島嶼部にしか分布せずそれすら人為的な移入の可能性が高いと見られている。よって日本鳥類目録には「外来種」として記載されており「野鳥」ではない(人為的な移入種は「野鳥」という扱いはされない)。ただし沖縄は海外の本来の分布域から近く自然に渡来した可能性も有る。沖縄の留鳥が大阪まで自力で飛んで来たとは到底思えないし画像では隠れているが左足には足環が付いており明らかに大阪周辺からの籠脱けだ。結局2mほどの至近距離に寄って来るほど人慣れしていた。頭が白いのは何かと掛け合わせたものかジュウシマツの特徴が現出したものだろうか。沖縄でも近年個体数が激減しているとの事で撮影難易度は星4個としたが、それは野生のものを狙うとしたらの話で勿論こういう籠脱けと遭遇する機会は少なくないだろう。各地で時々突拍子も無い珍鳥騒動が巻き起こる事が有るがその幾つかはこういう籠脱けと思われる。
初歩のバードウォッチング:止まり方・季節移動参照
分類:スズメ目 カエデチョウ科
全長:11.0cm
翼開長:不詳
分布:沖縄本島などで留鳥。外来種。
生息環境:農地、草地など。
食性:草の種子など。
フォトギャラリー:初登場
撮影難易度:★★★★☆
コシジロキンパラ(交配?籠脱けと思われる)
White-rumped Munia
Lonchura striata
撮影日:2017年9月5日
撮影時間:16時52分02秒
シャッタースピード:1/200秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:キツツキ目 キツツキ科
全長:29.0cm
翼開長:49.0cm
分布:本州で留鳥。日本固有種。
生息環境:平地~山地の林など。
食性:幼虫、木の実など。
フォトギャラリー:
第290回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
アオゲラ(雌)
Japanese Green Woodpecker
Picus awokera awokera
撮影日:2017年9月5日
撮影時間:08時24分37秒
シャッタースピード:1/25秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
アオゲラ コシジロキンパラ ニホンマムシ
第316回 2017年9月14日