今回は年末年始に撮れた野鳥たちだ。
フォトギャラリー10年目の年初を飾るのは常連さんのミヤマホオジロだ。常連のよしみで今年の第1号に採用した。いつものポイント付近で数羽が草をついばんでいた。人間なら見落とす様なこんな草も食料になるらしい。少し積雪は有ったが草は顔を出しており食事に支障は無い様子だった。こんなものを食べて命を繋いでいるとは驚きだ。改めて野鳥の生き残りに対する強さ逞しさを感じる。考えてみればこんな小さな野鳥が海を越えて渡って来ている事自体が驚異的だ。その過程で多くの個体が力尽きて落鳥しているはずでありここまで渡って来た彼らはそれだけで叩き上げの精鋭みたいなものだ。しかも餌の乏しい冬を生き延びているのだからここに居る彼らは選りすぐりのエリートという事になる。
野鳥に正月休みなんか無いはずなのに元日は逆光のアオジしか撮れなかった。この日は5万歩(35km)も歩いたのに成果はこれだけだった。正月のご祝儀で掲載。
2日はベニマシコがまた木の高い位置に止まったものの空抜けで光が負けてしまった。
3日はサボって4日には冒頭のミヤマホオジロが撮れた。
最後のウグイスは去年暮れの積み残し画像だ。この時季はさえずらないので見つけるのが難しい。酷い小枝被りでAFが使い物にならずMFに切り替えて撮影した。ゴチャゴチャした画だが僕に言わせればウグイスの習性をよく表しており「これぞウグイス」と言える画像だ。
分類:スズメ目 ウグイス科
全長:雄16.0cm 雌14.0cm
翼開長:雄21.0cm 雌18.0cm
分布:全国で漂鳥。
生息環境:笹などの茂る林。
食性:昆虫、蜘蛛、木の実など。
フォトギャラリー:第288回他参照
撮影難易度:★★★☆☆
ウグイス
Japanese Bush Warbler
Cettia diphone
撮影日:2017年12月30日
撮影時間:11時23分11秒
シャッタースピード:1/400秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:スズメ目 アトリ科
全長:15.0cm
翼開長:21.0cm
分布:北海道で繁殖。本州以南で冬鳥。
生息環境:平地~山地の草原、林など。
食性:木の実、種子、昆虫など。
フォトギャラリー:第342回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
ベニマシコ(雌タイプ)
Long-tailed Rosefinch
Uragus sibiricus
撮影日:2018年1月2日
撮影時間:08時47分30秒
シャッタースピード:1/1000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:マニュアル
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:スズメ目 ホオジロ科
全長:16.0cm
翼開長:22.0cm
分布:全国で漂鳥。
生息地:平地~山地の林、農地など。
食性:昆虫、蜘蛛、草木の種子。
フォトギャラリー:第330回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
アオジ(雄)
Black-faced Bunting
Emberiza spodocephala personata
撮影日:2018年1月1日
撮影時間:10時01分52秒
シャッタースピード:1/800秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:スズメ目 ホオジロ科
全長:16.0cm
翼開長:21.0cm
分布:全国で冬鳥。
生息地:山地の林など。
食性:昆虫、蜘蛛、草木の種子。
フォトギャラリー:第342回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
ミヤマホオジロ(雄)
Yellow-throated Bunting
Emberiza elegans
撮影日:2018年1月4日
撮影時間:08時34分15秒
シャッタースピード:1/2000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
ミヤマホオジロ アオジ ベニマシコ ウグイス
第344回 2018年1月7日