ミツバツツジ
ニホンリス
余録;
タカの渡りチェックの為にタカが低く飛ぶポイントへ行ってみたら期待に違わずサシバが低く飛んだ。背後から来て頭上を飛んだので気付いた時には後ろ姿だったが運良く振り向いてくれた。このあと目線より低い方へ降りて行って見えなくなったので塒(ねぐら)立ちとも思えなかった。かと言ってサシバが好んで定着しそうな立地でもない。不可解な飛翔だったがこの他には2時間ほど後に別個体と思われるものが遠くを飛んだきりで渡りと思われる様子は観察出来なかった。
この日はここへ来る途中にオオルリが撮影出来た(この現場でも撮れたが画像は割愛)。この3日前に大阪南港野鳥園でも撮れたが一歩遅れて山地でも観察出来た(フォトギャラリー第368回参照)。今回はピンボケながらミツバツツジを絡める事も出来た。望遠系レンズは被写界深度が浅いので全体にピントが合わないのはある程度やむを得ない。このシャッタースピードなら絞り込んで被写界深度を深くしても充分撮影可能だっただろうがこういうシチュエーションを予め想定していた訳ではないので咄嗟にそういう判断をしてカメラを操作する余裕など無かった。願わくは画質を少しでも良くする為にISO感度をもう少し下げたかったが間に合わなかった。簡単な操作でISO感度を変更出来る様にカスタムセッティングしているにも関わらずそのわずかな時間(恐らく1秒から2秒程度)の内に別の枝に移ってしまい同じチャンスは巡って来なかった。次のチャンスを待って長時間粘れば良かったかも知れないがそれは余り好ましくないしこの時点ではタカの現場へ急いでいたのでとっとと見切りを付けた。1枚目のカットでは判りにくいが背面に緑青色味が有るので若鳥と思われる。2枚目のカットは光線状態が微妙に違うので背面の淡い緑青色味が判りやすい。もっと淡ければひょっとすると北朝鮮周辺で繁殖する亜種チョウセンオオルリかも知れないと思ったところだが喉に緑色光沢が無いようなのでその可能性は薄いだろう。普段見慣れているオオルリ(基亜種)の第1回夏羽には褐色味が有るからほぼ成鳥羽の第2回冬羽だろうか(フォトギャラリー第311回余録参照)。しかし基亜種とのハイブリッドの可能性はゼロではない。

初歩のバードウォッチング:撮影参照
分類:スズメ目 ヒタキ科
全長:16.0cm
翼開長:27.0cm
分布:九州以北で夏鳥。
生息環境:平地~山地の川沿の林など。
食性:昆虫、蜘蛛、木の実など。
フォトギャラリー:第368回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
オオルリ(雄)
Blue-and-white Flycatcher
Cyanoptila cyanomelana
撮影日:2018年4月13日
撮影時間:08時45分11秒
シャッタースピード:1/160秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
撮影日:2018年4月13日
撮影時間:08時43分26秒
シャッタースピード:1/2000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:タカ目 タカ科
全長:雄47.0cm 雌51.0cm
翼開長:105.0~115.0cm
分布:青森~九州で夏鳥。
生息環境:森林、農耕地。
食性:爬虫類、両生類、鳥類、昆虫など。
レッドリスト:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
フォトギャラリー:第368回他参照
撮影難易度:★★★☆☆
サシバ
Grey-faced Buzzard
Butastur indicus
撮影日:2018年4月13日
撮影時間:10時08分29秒
シャッタースピード:1/1600秒
絞り値:F5.6
撮影モード:マニュアル
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
サシバ オオルリ ニホンリス ミツバツツジ
第369回 2018年4月24日