2019年12月20日訂正;
上記クロツグミ雌タイプは雌成鳥と記載していましたが嘴が黒い事から上記に関わらず幼鳥と思われます。
余録;ニホンジカ
どちらも角が有るので雄。角の分岐数から左は4歳、右は1歳。
この日は目の前に野鳥たちが飛来する日だった。画像は前後するがいつも行く現場に向かって歩いていると道路に面した林でアオゲラの声がした。しばらくその姿を追っているとこちらの姿を全く意識していないかの様に目の前の木に飛んで来て止まった。5mと離れていない。
朝からサービスがいいなぁと思っていると今度はムシクイが同じ所に現れた。鳴き声が聞こえなかったので識別が難しいが時季的な条件と黄色味が少ないという弱い根拠によりオオムシクイっぽいと見てキャプションはその内容を記載した。図鑑によればメボソムシクイは8月下旬から9月上旬、オオムシクイは9月中旬から10月中旬に多いとされるが自然界にはイレギュラーも多いのでそれだけで断定してしまうのは危険。また野外識別が可能かどうかはともかくメボソムシクイはP10(初列風切の最外側羽)と最長初列雨覆の長さの差(P10-PC)が最も大きいという。酷似する野鳥種を無理に識別しようとするのは間違いの元と考える人も居て単にムシクイとして片付けられる事も多いが僕は出来るだけ最も可能性の高い種に絞りたいと考えて識別点を探求するタイプだ。それが上達の近道だと言う人も居る。
それはさて置きしばらくその姿を追っているとアオゲラが戻って来てさっきより至近距離に止まった(画像はこの時のもの)。このあと目的地に着いてからもいろいろな野鳥が目の前に現れた(画像は割愛)。
そして林の中を歩いていると数羽の野鳥の群れが現れた。近過ぎて警戒され暗い茂みの中で撮影条件に恵まれず撮れたのはこのページトップの雌タイプのみだが個人的には去年の春以来のクロツグミだった。体下面の黒斑が明瞭なので幼鳥ではなく雌成鳥と思われる。
類似種の識別:カラアカハラ(雌タイプ)とクロツグミ(雌タイプ)参照
分類:スズメ目 ムシクイ科
全長:10.0~13.0cm
翼開長:20.5cm
分布:北海道で夏鳥、それ以外で旅鳥。
生息環境:平地~亜高山帯の林など。
食性:昆虫、蜘蛛、木の実など。
レッドリスト:
(DD)
フォトギャラリー:
第392回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
オオムシクイ(?)
Kamchatka Leaf Warbler
Phylloscopus examinandus
撮影日:2018年10月17日
撮影時間:07時46分10秒
シャッタースピード:1/320秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:キツツキ目 キツツキ科
全長:29.0cm
翼開長:49.0cm
分布:本州で留鳥。日本固有種。
生息環境:平地~山地の林など。
食性:幼虫、木の実など。
フォトギャラリー:
第394回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
アオゲラ(雌)
Japanese Green Woodpecker
Picus awokera awokera
撮影日:2018年10月17日
撮影時間:07時48分41秒
シャッタースピード:1/500秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:スズメ目 ヒタキ科
全長:22.0cm
翼開長:34.0cm
分布:九州以北で夏鳥。
生息環境:平地~山地の林など。
食性:ミミズ、幼虫、木の実など。
フォトギャラリー:
第290回他参照
撮影難易度:★★★☆☆
クロツグミ(幼鳥と思われる)
Japanese Thrush
Turdus cardis
撮影日:2018年10月17日
撮影時間:10時23分51秒
シャッタースピード:1/200秒
絞り値:F5.6
撮影モード:マニュアル
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
クロツグミ アオゲラ オオムシクイ ニホンジカ
第414回 2018年10月30日