地元で空を見上げていたらいろんな野鳥が飛んでいた。実は初めに気付いたのはドングリをくわえて飛ぶカケスで秋の風物詩だなぁと見上げていたらファインダーの中にノスリが入って来た。今季初認だがあいにくの曇天で光線が弱く画質は思った通り。短時間で少なくとも3羽が渡りと思われる飛び方をしていた。
そして小さい姿も有った。逆光で小さくて遠かったのでコシアカツバメと識別出来たのはパソコン画面で見てからだった。渡りに備えた幼鳥の特訓だろうか、小さな群れが飛び交っていた。こちらはそろそろ終認だろう。
今回は飛びものばかりになった。野鳥は飛ぶのが当たり前だから初心者の人などで飛びものが苦手という人は多くのシャッターチャンスを無駄にしていることになる。飛びものに限らず野鳥はじっとしていないから諦めずに腕を磨く必要がある。だいぶ以前にも書いた通り僕なりの飛びものを撮るコツは(光学ファインダーの一眼レフに限るが)手持ちでカメラを構え両目で撮影するというやり方だ(フォトギャラリー第84回参照)。左目で被写体を追い右目でファインダーに捉える。右目は望遠で見ているので左目の映像とは倍率が合致しない。だから左目で見ている野鳥をファインダーの中央に持って来れる様にだいたいの位置関係を把握しておく必要が有る。そこはスキルを高めねばならない。但しこの方法では向かって右から飛んで来る野鳥はレンズが邪魔になって見づらい。その場合は直前までカメラを構えず瞬間的に狙わねばならない。この部分は感覚的なものなので慣れるまでは難しい。三脚を使ってはいけないという訳ではないが手持ちと比べるとカメラの挙動に制約が有るのでやや使いづらい。だから倍率の大き過ぎない軽いレンズの方が扱いが楽という理屈だ。一眼レフ以外の電子ビューファインダーのカメラの場合は僕の知る限り現状ではファインダー像に無視出来ないレベルのタイムラグが有るので一眼レフに比べると飛びものには向かないと思う。

初歩のバードウォッチング:撮影参照
激論!投稿コーナー:003カメラ談義参照
分類:スズメ目 ツバメ科
全長:19.0cm
翼開長:32.0cm
分布:九州以北で夏鳥。一部越冬。
生息環境:住宅地、農耕地、海岸など。
食性:昆虫。
フォトギャラリー:第495回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
コシアカツバメ
Red-rumped Swallow
Hirundo daurica
撮影日:2019年10月21日
撮影時間:10時23分44秒
シャッタースピード:1/640秒
絞り値:F5.6
撮影モード:マニュアル
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:スズメ目 カラス科
全長:33.0cm
翼開長:50.0cm
分布:九州屋久島以北で留鳥または漂鳥。
生息環境:平地~山地の林。
食性:木の実など。
フォトギャラリー:第457回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
カケス
Eurasian Jay
Garrulus glandarius
撮影日:2019年10月21日
撮影時間:09時45分51秒
シャッタースピード:1/1000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:マニュアル
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:タカ目 タカ科
全長:雄52.0cm 雌57.0cm
翼開長:122.0~137.0cm
分布:北海道~四国で留鳥。その他で冬鳥。
生息環境:平地~亜高山の林。
食性:小型哺乳類など。
フォトギャラリー:第470回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
ノスリ
Common Buzzard
Buteo buteo
撮影日:2019年10月21日
撮影時間:09時35分26秒
シャッタースピード:1/800秒
絞り値:F5.6
撮影モード:マニュアル
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
撮影日:2019年10月21日
撮影時間:09時35分03秒
シャッタースピード:1/1000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:マニュアル
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
ノスリ カケス コシアカツバメ
第506回 2019年11月5日