第165回 2015年1月8日
去年の暮れから今年に掛けて自宅から徒歩圏で、そこそこカラフルな定番の普通種たちを撮影した。暮れにベニマシコ雄を撮影したこの場所は自宅から徒歩わずか数分の撮影スポットで、他のポイントへの通り道みたいな所なので僕にとってはベースキャンプみたいな場所だ。歩いて行くだけだからお金は1円たりとも使わない。デジイチなのでフィルム代も掛からない。ランニングコストはバッテリーの充電に掛かる電気代とか記録媒体(それもバックアップ用)のCD代くらいのものだ。僕にとっては貴重な撮影スポットだが、ここにも開発の波がじわじわとにじり寄って来ているのが気掛かりだ。
雌タイプは地味なバフ色がかった淡褐色だが雄第1回冬羽ならば運良くから上尾筒にかけてが見えれば結構綺麗な褐色ないし紅色だ。雄と雌タイプの撮影地は別々の場所で、それぞれ数羽の群れになっていた。
年が明けてからも地道な探鳥は続く。せせらぎにヤマガラが水を飲みにやって来た。他の野鳥が居なくてもヤマガラだけは居るというほど山地ではありふれた野鳥だが、こんな倒木も立派に撮影の舞台になる。
ルリビタキはヤマガラと同じ場所でほぼ同時に姿を見せ、シジュウカラを威嚇して縄張りを主張していた。雌タイプだが充分カラフルだ。実はこの時は他の被写体を狙っていたのだが、周囲をふと見るとこれらの小鳥が近くにいっぱい居てついつい浮気した。気のせいかも知れないが野鳥たちはレンズを向けると逃げるくせに、そっぽを向いていると寄って来る様なところが有る。カメラマンがアドレナリンを放出しながら目を爛々と輝かせて睨んでいたら被写体が身の危険を感じても無理も無い。息を殺して気配を消していれば向こうから寄って来る事も有る。焦らず慌てずゆっくりカメラを構えてシャッターを切るだけで撮影は出来る。

シジュウカラ:フォトギャラリー:第4回第81回参照
分類:スズメ目 ヒタキ科
全長:14.0cm
翼開長:22.0cm
分布:全国で漂鳥。
生息環境:平地~山地の林など。
食性:昆虫、木の実など。
フォトギャラリー:第42回第96回第104回第115回参照
撮影難易度:★★☆☆☆
ルリビタキ(雌タイプ)
Red-flanked Bluetail
Tarsiger cyanurus
撮影日:2015年1月5日
撮影時間:14時33分07秒
シャッタースピード:1/500秒
絞り値:F5.6
撮影モード:プログラムAE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:スズメ目 シジュウカラ科
全長:14.0cm
翼開長:22.0cm
分布:全国で留鳥または漂鳥。
生息環境:平地~山地の林など。
食性:昆虫、蜘蛛、種子など。
フォトギャラリー:第4回参照
撮影難易度:★★☆☆☆
ヤマガラ
Varied Tit
Poecile varius
撮影日:2015年1月5日
撮影時間:14時37分20秒
シャッタースピード:1/500秒
絞り値:F5.6
撮影モード:プログラムAE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:スズメ目 アトリ科
全長:15.0cm
翼開長:21.0cm
分布:北海道で繁殖。本州以南で冬鳥。
生息環境:平地~山地の草原、林など。
食性:木の実、種子、昆虫など。
フォトギャラリー:第41回第104回参照
撮影難易度:★★☆☆☆
ベニマシコ(上=雄、下=雌タイプ)
Long-tailed Rosefinch
Uragus sibiricus
撮影日:2014年12月24日
撮影時間:13時28分24秒
シャッタースピード:1/400秒
絞り値:F5.6
撮影モード:プログラムAE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
撮影日:2014年12月27日
撮影時間:13時58分45秒
シャッタースピード:1/1250秒
絞り値:F5.6
撮影モード:プログラムAE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
ベニマシコ ヤマガラ ルリビタキ