早起きは三文の徳と言う通り、野鳥は早朝に飛ぶ事が多いから早起きして出掛けると、こういう野鳥に出会えるチャンスが有る。特にチュウヒは朝夕に飛ぶ傾向が有るとされる。この朝はカラスにモビングされながらも約5分間に亘って何度も旋回を繰り返してくれた。チュウヒの羽色は個体変異が激しく、この個体は過去にここ大阪南港野鳥園で撮影したものと羽色の特徴が似ており、同一個体ではないかと思われる。偶然、思わぬカメラ目線(?)ぽくなった。
チュウヒの出現は有る程度想定内だったが、この後、午前中に忽然とハイイロチュウヒの雄が現れたのは意外だった。カラスに追われてアッと言う間に通過して行ってしまった。ずっとこの方向のカモメ類を見ていたにもかかわらず残念ながら気付くのが遅く、数百メートル彼方の後追い写真になってしまった。これからバードウォッチングを始めてみようかと思っている人に「この程度の写真なら自分にも撮れるだろう」と思ってもらい、この世界への敷居を下げるのも僕の役割だと勝手に思い込んでいるので、こんなのでも掲載してしまうところが「フォトギャラリー」たる所以だ。これでもハイイロチュウヒだと分かるのは、特徴の有る羽色のお陰だ。雄は過去に鳥取県の米子で2度見た事が有るものの大阪では初認で、身近な所でこの灰色のタカを見る事が出来て新鮮な感動が有った。一度飛来したという事はまた来る可能性が高いだろう。この冬の楽しみが一つ増えた。
分類:タカ目 タカ科
全長:雄43.0cm 雌53.5cm
翼開長:98.5cm~123.5cm
分布:全国で冬鳥。
生息環境:草原、農耕地、河川など。
食性:両生類、鳥類、小型哺乳類など。
フォトギャラリー:第37回第57回第76回参照
撮影難易度:★★★★☆
ハイイロチュウヒ(雄)
Hen Harrier
Circus cyaneus
撮影日:2012年10月30日
撮影時間:10時58分45秒
シャッタースピード:1/160秒
絞り値:F16
撮影モード:マニュアル
焦点距離:1000mm(換算1500mm)
ISO感度:320
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon Reflex-NIKKOR・C 1:8 f=500mm
:Nikon Teleconverter TC-201 2×
分類:タカ目 タカ科
全長:52.0cm
翼開長:113.0cm~137.0cm
分布:全国で冬鳥。
生息環境:草原、農耕地など。
食性:小型哺乳類、両生類、鳥類など。
レッドリスト:
絶滅危惧ⅠB類(EN)
フォトギャラリー:第57回第59回第76回第82回参照
撮影難易度:★★★★☆
チュウヒ
Eastern Marsh Harrier
Circus spilonotus
撮影日:2012年10月30日
撮影時間:09時15分29秒
シャッタースピード:1/250秒
絞り値:F16
撮影モード:マニュアル
焦点距離:1000mm(換算1500mm)
ISO感度:200
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon Reflex-NIKKOR・C 1:8 f=500mm
:Nikon Teleconverter TC-201 2×
チュウヒ ハイイロチュウヒ
第93回 2012年11月6日