余録;ジムグリ
梅雨の合間で天気の良い日は貴重だ。前回に続き好天に恵まれた日を逃さず現場に足を運んだ。鳥の出は決して良くなかったが最近キビタキの行水を撮影した水路の水場を観察していると期待通りまたキビタキがやって来た(フォトギャラリー第477回参照)。雌雄が見られたが雌は画質が悪く同定に自信が無いので没。雄は水面に背景の緑が写り込んで綺麗な画になったので掲載。多くのカメラマンが手前に被る枝などは気にするが背景には割と無頓着な傾向が有る。なかなか狙って撮れるものではないが背景ももう少し意識した方が良いかも知れない。
同じ水場にはイカルも来て涼しげに水浴びして行った。いつも高い枝に止まっているのでこの近距離で撮れたのは久しぶりだ。
水場を離れて付近を探鳥してみたらカワラヒワの幼鳥が撮れた。幼鳥と気付いたのは画像を見てからだった。
繁殖シーズンたけなわのこの時季らしく暗い林の中にオオルリの幼羽幼鳥の姿も有った。遠かったので画質が悪いものの幼羽が残っているのが分かる。この現場では4月に雄成鳥を撮影しておりこの幼鳥と親子の可能性も有る(フォトギャラリー第462回参照)。しかし今季はオオルリがあまり見られておらず個人的には2ヶ月ぶりの撮影だ。オオルリは雛が密猟者に狙われているから乱獲が原因で局地的に数を減らしているのだろうかと疑い始めている。今のところ絶滅危惧種ではないがそういう事が横行すれば遠くない将来レッドリストに載ってしまう日が来ないとも限らない。杞憂に終れば良いが・・・

激論!投稿コーナー:005鳥獣保護法について参照
分類:スズメ目 ヒタキ科
全長:16.0cm
翼開長:27.0cm
分布:九州以北で夏鳥。
生息環境:平地~山地の川沿の林など。
食性:昆虫、蜘蛛、木の実など。
フォトギャラリー:第462回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
オオルリ(雄幼鳥)
Blue-and-white Flycatcher
Cyanoptila cyanomelana
撮影日:2019年7月12日
撮影時間:11時23分40秒
シャッタースピード:1/1250秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:スズメ目 アトリ科
全長:15.0cm
翼開長:24.0cm
分布:九州以北で留鳥または漂鳥。
生息環境:平地~山地の林、農地など。
食性:種子、木の実など。
フォトギャラリー:第383回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
カワラヒワ(幼鳥)
Oriental Greenfinch
Chloris sinica
撮影日:2019年7月12日
撮影時間:13時50分38秒
シャッタースピード:1/4000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:スズメ目 アトリ科
全長:23.0cm
翼開長:33.0cm
分布:九州以北で留鳥または漂鳥。
生息環境:平地~山地の林など。
食性:草木の種子など。
フォトギャラリー:第397回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
イカル
Japanese Grosbeak
Eophona personata
撮影日:2019年7月12日
撮影時間:13時01分16秒
シャッタースピード:1/800秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:1600
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:スズメ目 ヒタキ科
全長:14.0cm
翼開長:22.0cm
分布:九州以北で夏鳥。
生息環境:平地~山地の林など。
食性:昆虫、蜘蛛、木の実など。
フォトギャラリー:第477回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
キビタキ(雄)
Narcissus Flycatcher
Ficedula narcissina
撮影日:2019年7月12日
撮影時間:12時19分07秒
シャッタースピード:1/250秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:1600
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
キビタキ イカル カワラヒワ オオルリ ジムグリ
第484回 2019年7月27日