余録;ジムグリ
冬鳥の今季初認が続く嬉しい季節だ。ジョウビタキは先日撮影済みで今季2度目の掲載だが雄の掲載は今季初。各所で毎年必ずと言っていいほど見られるので1度は押さえておかねばならない。
オオムシクイ(と思われるもの)は林の中で休憩していたら頭上の大木に飛んで来てくれた。露出を間違えて撮影してしまったのでパソコン上で無理に補正したが追っつかずかなり酷いアンダーになってしまった。本種1枚目の画像をよく見るとまるで幼鳥に給餌する時みたいに幼虫をいっぱいくわえている様に見える。オオムシクイは冬鳥ではなく旅鳥だから10月から見られていて、むしろ最も遅い終認記録を更新したがこれがオオムシクイだという確証が有る訳ではなく消去法でその可能性が高いと思っただけだ。
カシラダカは個体数が多い割には遅めのお出ましとなったが決してそうではなく過去2番目に早い記録だ(最も早い個人記録は11月7日)。他の冬鳥たちが早過ぎるから遅い様に感じるのだ。このポイントには紅葉がたくさん有って何とか絡めて撮りたいと狙ってみたが野鳥たちは意識的に紅葉を避けている様で背景に入れることもままならずなかなか満足の行くチャンスが巡って来なかった。
この現場にはマヒワがうろついている事は分かっていたので意識的に狙っていた。雌タイプが遠い梢に止まってくれたのが止まりものの唯一のチャンスだった。背景が雲にかかっていたので青空がバックになる様に少し立ち位置を変えて撮影する余裕が有った。飛びものの方はカワラヒワの群れと混群になっていたもので撮影中は気付かずカワラヒワの翼帯が見えたのでてっきりカワラヒワ単独の群れだと思い込んでいて帰宅後画像を確認して初めて気付いた(本種3枚目の上の個体はカワラヒワ)。混群になることが有ると経験的に知っていたから念の為撮影したのが生きた。
マヒワの雌タイプが止まった同じ木を見張っていたら何やら赤味の有る小鳥が止まったので夕日に映えるマヒワかなと思って撮ってみたら今季初認のベニマシコだった。平野部ではだいぶ前から観察されていたそうだが山地は少し遅いのだろうか?とは言えこちらも個人的には過去最も早い初認となった(これまでの記録は11月18日)。
今回は同じ日の午後から撮れたものばかりだ。野鳥たちは早朝が最も活発で日が高く昇ってしまうと姿を眩ませてしまう。この日は早朝の時間帯を逃してしまい午前中いっぱい丸坊主の状態だった。しかしめげずに探鳥していると夕方近くになって野鳥たちが次々と動き出して終ってみればこれだけの撮れ高だった。探鳥は早朝がベストだが夕方も悪くない。日中野鳥たちの動きが止まったところで諦めて帰ってしまうと夕方のチャンスを逃すことになる。
カワラヒワ:フォトギャラリー第484回他参照
分類:スズメ目 アトリ科
全長:15.0cm
翼開長:21.0cm
分布:北海道で繁殖。本州以南で冬鳥。
生息環境:平地~山地の草原、林など。
食性:木の実、種子、昆虫など。
フォトギャラリー:
第455回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
ベニマシコ(雄)
Long-tailed Rosefinch
Uragus sibiricus
撮影日:2019年11月12日
撮影時間:15時53分23秒
シャッタースピード:1/4000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
撮影日:2019年11月12日
撮影時間:15時53分06秒
シャッタースピード:1/4000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:スズメ目 アトリ科
全長:12.0cm
翼開長:21.0cm
分布:全国で冬鳥または漂鳥。
生息環境:平地~山地の草原、林など。
食性:種子など。
フォトギャラリー:
第507回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
マヒワ(上・中=雌タイプ、下の下=雄と思われる)
Eurasian Siskin
Carduelis spinus
撮影日:2019年11月12日
撮影時間:14時00分34秒
シャッタースピード:1/2000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:マニュアル
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
撮影日:2019年11月12日
撮影時間:14時00分34秒
シャッタースピード:1/2000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:マニュアル
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
撮影日:2019年11月12日
撮影時間:13時05分00秒
シャッタースピード:1/2000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:マニュアル
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:スズメ目 ホオジロ科
全長:15.0cm
翼開長:24.0cm
分布:本州以南で冬鳥。北海道で旅鳥。
生息地:平地~山地の林、農地など。
食性:昆虫、蜘蛛、草木の種子。
フォトギャラリー:
第436回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
カシラダカ
Rustic Bunting
Emberiza rustica
撮影日:2019年11月12日
撮影時間:15時46分05秒
シャッタースピード:1/2000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:マニュアル
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:スズメ目 ムシクイ科
全長:10.0~13.0cm
翼開長:20.5cm
分布:北海道で夏鳥、それ以外で旅鳥。
生息環境:平地~亜高山帯の林など。
食性:昆虫、蜘蛛、木の実など。
レッドリスト:
(DD)
フォトギャラリー:
第417回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
オオムシクイ(?)
撮影日:2019年11月12日
撮影時間:15時02分13秒
シャッタースピード:1/2000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:マニュアル
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
Kamchatka Leaf Warbler
Phylloscopus examinandus
撮影日:2019年11月12日
撮影時間:15時02分07秒
シャッタースピード:1/2000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:マニュアル
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:スズメ目 ヒタキ科
全長:14.0cm
翼開長:22.0cm
分布:全国で冬鳥。
生息環境:住宅地、農耕地、林など。
食性:昆虫、蜘蛛、木の実など。
フォトギャラリー:
第507回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
ジョウビタキ(雄)
Daurian Redstart
Phoenicurus auroreus
撮影日:2019年11月12日
撮影時間:15時41分08秒
シャッタースピード:1/2000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:マニュアル
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
ジョウビタキ オオムシクイ カシラダカ マヒワ ベニマシコ ジムグリ
第509回 2019年11月18日