アカウソがサクラの新芽をついばんでいた。という事はサクラが芽吹き始めそろそろ冬鳥ともしばしのお別れの季節が近付いて来たという事だ。
とは言えミヤマホオジロはまだまだ渡去せずに滞在してくれている。この時も10羽程の群れが溝の中で水浴びをしていて、それに気付かず接近してしまった僕に驚き慌てて藪に逃げ込んだところを何とか捉えた。ミヤマホオジロの換羽にはこれまであまり注目して来なかったが黒色部に淡色部が見えるので冬羽と判る。大阪では夏羽は見たことが無く5月に舳倉島で何度か撮影しているだけだ。
ジョウビタキは口を開け舌まで出してくれた。因みに個人的な記録ではジョウビタキもミヤマホオジロも大阪での最も遅い終認は4月12日だからまだまだ見られる可能性は高いがアカウソは3月7日だからちょっと差し迫っている。
シジュウカラは冬鳥ではないが同じくたまたま口を開けたところが撮れたので掲載。もちろん狙って撮った訳ではない。
ところでサーバーの解析サービスやGoogle Search Console(グーグルサーチコンソール)などのツールを利用する事で自分のHPのアクセス状況が把握出来る。例えば野鳥王国の場合、過去1年4ヶ月で合計表示回数47500回のうち合計クリック数が4064回、平均掲載順位10.8位などとなっており、検索キーワード別で最もクリック数が多かったのは「ミヤマホオジロ メス」で表示回数968回、クリック数98回、掲載順位1.6位となっている。因みにこのワードでの検索は冬季に集中している。冬鳥だから納得の結果だ。表示回数とは単に検索画面で表示された回数だからそこから必ずクリックされるとは限らない。上位に表示された方がクリックされる率が高い筈だからこの検索ワードでは上位に表示され実際にクリックされている率も高いという事が分かる。この数字はグーグル検索だけの結果だがその割にはHPの主要ページに表示している訪問者数が少なめに見えるのはサーバーのアクセスカウンターを二重カウントしない設定にしているからで同じ人が同じ日に何度アクセスしても2回目以降はカウントしない。しかもカウンターを設置しているのは主要ページのみだからそれ以外のページにアクセスが有っただけではカウントしない。つまり一般的なアクセス総数とは異なるという訳だ。「2016年以降の主要ページ実質訪問者数」としているのはそのためだ(2016年1月にカウンター設置)(※)。国別では当然日本が圧倒的に多いが他に韓国、タイ、オーストラリア、ベトナム、香港、オランダ、バングラデシュ、グアムなどからもアクセスが有った。日本語の他は英名と学名(ラテン語)しか記載していないのにワールドワイドにアクセスが有るのは喜ばしい事だ。言葉は通じなくても画像は世界共通だし自動翻訳も進歩しているからだろうか。アジア、オセアニアが多いのは共通の渡り鳥が分布しているから期せずして検索にヒットするという事だろう。またサーバーの解析サービスではリピート数なども分かり過去4ヶ月のデータでは初回訪問が約3割でそれ以外の約7割がリピーターという事も分かっている(ここで勘違いしてはならないのは総数のうち7割が2回目以降という意味で、同じ人が何度もリピートしている数も含まれるので実質的に7割の人がリピートしているという訳ではない)。もちろん誰だかは分からないがリピーターの多くは4ヶ月のリピート累計が数百回以上というデータも有る(この解析は重複カウントしているのでアクセス総数)。こういうアクセス状況が把握出来るとモチベーションが高まりいよいよ頑張らねばという気持ちになれる。リピーターが少ないと訪問者数が安定せず長期的には目減りして行く。その一方で初回訪問が少な過ぎてもいずれ頭打ちとなり一定数以上は増えないという事になる。どの辺りが理想的な比率なのか難しいところだ。マーケティングのサイトをいろいろ調べてみると業界にもよるがリピート率は7割から8割が理想的とする解説が多い様に思う。算数が苦手なので間違っているかも知れないが初回訪問の人が全員1回だけリピートしたとするとリピート率は5割という計算が成り立つ。つまり半数の人が複数回リピートすれば5割を越えるのは当たり前という事になる。初回訪問は比率ではなく絶対的な数が多い方が良くリピート率は限り無く高い方が良いというのが目指すべき所なのは言うまでも無い。口で言うのは簡単だが現実はそう甘くない。長年営業畑で叩き上げて来た経験からも言える事だが結局のところ徒に目先の数字にばかり囚われず他者を蹴落とさず内容を充実させ誰かの役に立つサイトを作って行けば結果は後からついて来るというのが結論だろう。

初歩のバードウォッチング:色彩・斑紋季節移動参照

(※)サーバー「忍者ツールズ」のカウンターは2021年3月1日にサービスを閉鎖。
分類:スズメ目 シジュウカラ科
全長:15.0cm
翼開長:22.0cm
分布:全国で留鳥または漂鳥。
生息環境:平地~山地の林、公園など。
食性:昆虫、蜘蛛、木の実、種子など。
フォトギャラリー:第522回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
シジュウカラ(雄)
Japanese Tit
Parus minor
撮影日:2020年2月19日
撮影時間:09時50分04秒
シャッタースピード:1/400秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:スズメ目 ヒタキ科
全長:14.0cm
翼開長:22.0cm
分布:全国で冬鳥。
生息環境:住宅地、農耕地、林など。
食性:昆虫、蜘蛛、木の実など。
フォトギャラリー:第523回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
ジョウビタキ(雌)
Daurian Redstart
Phoenicurus auroreus
撮影日:2020年2月20日
撮影時間:12時13分36秒
シャッタースピード:1/1000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:スズメ目 ホオジロ科
全長:16.0cm
翼開長:21.0cm
分布:全国で冬鳥。
生息地:山地の林など。
食性:昆虫、蜘蛛、草木の種子。
フォトギャラリー:第530回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
ミヤマホオジロ(雄)
Yellow-throated Bunting
Emberiza elegans
撮影日:2020年2月19日
撮影時間:13時11分57秒
シャッタースピード:1/2000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:スズメ目 アトリ科
全長:16.0cm
翼開長:25.5cm
分布:九州以北で冬鳥。
生息環境:平地~山地の林など。
食性:種子、芽、昆虫、蜘蛛など。
フォトギャラリー:第529回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
アカウソ(雌)
Eurasian Bullfinch
Pyrrhula pyrrhula rosacea
撮影日:2020年2月19日
撮影時間:07時46分45秒
シャッタースピード:1/2500秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
撮影日:2020年2月19日
撮影時間:07時46分12秒
シャッタースピード:1/4000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
アカウソ ミヤマホオジロ ジョウビタキ シジュウカラ
第536回 2020年3月4日