フォトギャラリー・レイアウト編
YouTube動画:フェリーとバスで行く北海道横断バードウォッチングの旅⑤参照
ミヤマカケス:フォトギャラリー第602回参照
オオヒシクイ:フォトギャラリー第528回他参照
10月31日 19:14
出航
船が北の大地を離れて行く。昨夜は夜行バスの移動でお風呂に入れなかったのでオープンデッキで出航シーンを見届けたあとまず大浴場へ直行した。
10月31日 18:57
ツーリストA
往路の「あかしあ」とはタイプの異なる船。船上で2泊する僕のベッドはツーリストA。
10月31日 17:41
新日本海フェリー苫小牧東港フェリーターミナル
駅から20分ほどでフェリーターミナルに到着した。出航は19:30なので1時間前の18:30までに乗船手続き。ここでも自動的に検温が有る。もしここで引っ掛かると乗船出来ないから体調に問題無いと分かっていてもちょっとヒヤヒヤする。自分で計画したとは言えずっと時間に追われた様な旅だったから19時前に乗船してやっとのんびり出来た。
10月31日 17:39
新日本海フェリー「らいらっく」
今夜から乗船するのは往路とは違うルートで苫小牧から秋田と新潟を経由して敦賀まで行くフェリー「らいらっく」。ルートは違うが往復割引が有り到着は翌々日の朝なので到着港で宿代が節約出来る。土曜日発のみの運航なのでこの便に合わせて全体のスケジュールを組んだみたいなものだ。
10月31日 17:31
ようやく苫小牧東港フェリーターミナルが見えて来た。既にフェリーが停泊している。ほっと出来た瞬間だった。
新日本海フェリー苫小牧東港フェリーターミナル遠景
10月31日 17:23
カメラのAF補助光を懐中電灯にして真っ暗な道を歩く。
浜厚真駅前
列車は20分ほどで浜厚真駅に到着。運賃は540円。降りてみるとコンテナの駅舎だけ照明の付いた周囲は何も無い真っ暗な無人駅だ。列車が走り去って一人取り残された様な感じになった。駅前には細い道が1本通っているだけで誰も居ない。観光地の小洒落た駅舎もいいがこういう駅もいい味を出している。僕も計画の初期には勘違いしていたが苫小牧には西港と東港が有る。新日本海フェリーのターミナルは東港で新千歳空港から予約制のシャトルバスは出ているが苫小牧市街からの公共交通機関は無い。JRの浜厚真駅が敢えて言えば最寄駅だがそこから苫小牧東港フェリーターミナルまで1km以上歩かねばならない。ところどころ街灯が寂しく光を落とすだけの暗い道を動物に怯えながらトボトボと歩いた。周囲の暗闇からシカの声が響いて来る。またヒグマの恐怖に怯えねばならない。
10月31日 17:22
浜厚真駅
浜厚真駅
10月31日 16:53
JR日高本線
16:59分発のディーゼル列車。2両編成。次の列車は2時間後だからフェリーに間に合わない。だが乗って安心していてはいけない。降りる駅も間違えない様に要注意だ。もしうっかり乗り越してしまったら折り返しの列車も来ない。無人駅の前にタクシーなど止まってもいないだろう。列車は真っ暗な町外れをひた走る。この先シカの飛び出しが多いので急停車に注意との車内放送がかかる。
10月31日 16:49
苫小牧駅
やっと着いた苫小牧駅のかなりの段数の階段を駆け上がる。切符を買って駅員に番線を聞いて改札を抜け停車中のワンマン列車の運転手に行先を確認して息せき切って乗車した時は発車5分前だった。
10月31日 16:24
豚丼大盛キムチトッピングとサラダ味噌汁セットとビール
駅の手前で下車し410円。乗船前に豚丼で夕食。撮影旅行の成功を祝してビールで乾杯。合わせて1,197円。列車の時間までは余裕が有るし駅まで歩いて15分そこそこだからとゆっくり美酒に酔っていたら店を出てからあまり余裕が無い事に気付いた。万一乗り遅れたらかなりの距離をタクシー利用するしか手段が無くなる。重い荷物を背負ってまた走った。こういう時に限って道は緩い登り坂。行けども行けども駅が見えて来ない。次の信号が駅前じゃなかったら本当に乗り遅れるかもと覚悟したらようやく駅が見えて来た。
ネイチャーセンター入口バス停を15:32発の道南バスに乗車。このバスで一旦釧路駅へ行きJRに乗り換えねばならない。JRに乗り継ぎをする為にはこれが最終バス。もし乗り遅れたらフェリーに間に合わないバスだからあらかじめ時間を調べて余裕を持って待った。便数の少ない地方では待ち時間が長いうえ1本逃すと命取りとなる。
道南バス千歳空港線
北海道での探鳥も最終盤なのでバスの時間直前まで粘って探鳥していたらエゾコゲラの姿も有った。北海道上陸後最初に撮れたのも最後を締めたのもエゾコゲラだった(フォトギャラリー第599回参照)。この時やっと確かに白っぽいなと感じる事が出来た。
分類:キツツキ目 キツツキ科
全長:15.0cm
翼開長:26.0cm
分布:北海道で留鳥または漂鳥。
生息環境:平地~山地の林など。
食性:昆虫、蜘蛛、木の実など。
フォトギャラリー:第599回参照
撮影難易度:★★☆☆☆
エゾコゲラ
Japanese Pigmy Woodpecker
Dendrocopos kizuki seebohmi
撮影日:2020年10月31日
撮影時間:15時10分49秒
シャッタースピード:1/640秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:1250
撮影地:北海道
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
樹林ではエゾアカゲラが見られた。これらの個体(同一個体?)もが汚白色だ。3日前に野付半島で見た個体も汚白色だった(フォトギャラリー第601回参照)。僕がエゾアカゲラに対して持っていたイメージが間違っていたのだろうか。天売島で見た個体はもっと純白に近かった(フォトギャラリー第390回参照)。図鑑によってはエゾアカゲラと亜種アカゲラの識別は難しいとも書かれている。もしかすると天売島で見た個体は頬が純白とされるキタアカゲラだったのではないか?しかし図鑑によるとキタアカゲラはサハリンやウスリーで繁殖し北海道では冬鳥とある。天売島の個体は恐らく繁殖していた。つまりエゾアカゲラの可能性が高い事になるのだが果たして・・・?ともあれここには黒い実の生る木がそこここに自生していて本種の他ハシブトガラやエゾリスが食べていた。何の木かネイチャーセンターで調べてもらったが判らなかった。
分類:キツツキ目 キツツキ科
全長:24.0cm
翼開長:38.5cm
分布:北海道、南千島で留鳥。
生息環境:平地~山地の林。
食性:昆虫、幼虫、木の実など。
フォトギャラリー:第601回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
エゾアカゲラ(雄)
Great Spotted Woodpecker
Dendrocopos major japonicus
撮影日:2020年10月31日
撮影時間:14時13分56秒
シャッタースピード:1/1000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:北海道
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
撮影日:2020年10月31日
撮影時間:13時18分16秒
シャッタースピード:1/320秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:北海道
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
観察小屋の階段に座ってバランス栄養食を食べていると何かをくわえたシマリスがやって来た。日本では北海道に棲息するエゾシマリスだけが在来種で本州に居るシマリスは外来種とされる。
10月31日 13:05
シマリス
10月31日 13:00
シマリス
まだカモには早い季節ながらマガンも多数居た。どうやらマガンとオオヒシクイの混群で数百羽の大群だった。
分類:カモ目 カモ科
全長:72.0cm
翼開長:138.0cm
分布:本州以北で冬鳥。
生息環境:湖沼、水田、湿地、河川など。
食性:落ち穂、青草など。
レッドリスト:準絶滅危惧(NT)
指定:天然記念物
フォトギャラリー:第348回他参照
撮影難易度:★★★☆☆
マガン
Greater White-fronted Goose
Anser albifrons
撮影日:2020年10月31日
撮影時間:12時28分05秒
シャッタースピード:1/2500秒
絞り値:F5.6
撮影モード:マニュアル
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:北海道
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
10月31日 12:36
観察小屋
カモのシーズンになれば大活躍しそうな観察小屋が2ヶ所に有る。
10月31日 11:39
(公財)日本野鳥の会 ウトナイ湖サンクチュアリ ネイチャーセンター
一番奥に有る日本野鳥の会 ウトナイ湖サンクチュアリ・ネイチャーセンター(無料)を見学。敷地内には何本か散策路が通っている。
小径を歩いていると頭のすぐ上でガサガサと音がした。見上げると目の前にエゾリスが居た。木の実を房ごと持って食べていた。
逆光ながら辛抱強く湖面を観察しているとカモ科の正体はどうやらオオヒシクイらしいと判った(画像は割愛)。
10月31日 11:18
エゾリス
エゾリス
ここにもハシブトガラが居た。一昨年の6月に北海道に来た時は見られなかったからこんなに居たのかと思うほど今回は各地で見られた(没画像を含む)。本種2枚目と3枚目は4時間後バス停へ向かう途中で撮ったもの。
分類:スズメ目 シジュウカラ科
全長:13.0cm
翼開長:不詳
分布:北海道で留鳥。
生息環境:低地~低山の林。
食性:昆虫、蜘蛛、木の実、種子など。
フォトギャラリー:第602回参照
撮影難易度:★★★☆☆
ハシブトガラ
Marsh Tit
Poecile palustris
撮影日:2020年10月31日
撮影時間:15時10分21秒
シャッタースピード:1/2500秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:12500
撮影地:北海道
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
撮影日:2020年10月31日
撮影時間:15時10分19秒
シャッタースピード:1/1000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:12500
撮影地:北海道
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
撮影日:2020年10月31日
撮影時間:11時12分14秒
シャッタースピード:1/2000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:北海道
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
空抜けながらマヒワが撮れた。個人的にはもちろん今季初認だが後で聞いたところによるとウトナイ湖としても今季初認だった様だ。
分類:スズメ目 アトリ科
全長:12.0cm
翼開長:21.0cm
分布:全国で冬鳥または漂鳥。
生息環境:平地~山地の草原、林など。
食性:種子など。
フォトギャラリー:第554回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
マヒワ(雌タイプ)
Eurasian Siskin
Carduelis spinus
撮影日:2020年10月31日
撮影時間:11時11分23秒
シャッタースピード:1/4000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:北海道
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
撮影日:2020年10月31日
撮影時間:11時11分18秒
シャッタースピード:1/4000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:北海道
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
10月31日 11:04
湖畔の小径
耳を澄ましながら歩いていると頭上で小鳥の声が聞こえて来た。
10月31日 10:53
ウトナイ湖野生鳥獣保護センター
道の駅に併設されているウトナイ湖野生鳥獣保護センター(無料)を見学して湖畔の小径を進む。
ウトナイ湖はラムサール条約登録湿地、鳥獣保護区特別保護地区。湖面にはカモ科らしき群れが見えたが遠方に加え逆光のためよく見えず。土曜日とあって道の駅には行楽客も多かった。
10月31日 10:49
ウトナイ湖
道の駅ウトナイ湖
幹線道路沿いを歩いてウトナイ湖畔の道の駅に到着。ここで昼食をとりたいが観光地価格だったのでバランス栄養食で我慢するしかなさそうだ。
10時過ぎにウトナイ湖の近くウトナイ団地で途中下車したのでチケットは無く下車時にバスで現金払い。1,310円。千円札は運賃箱の挿入口に入れ小銭は直接投入。
札幌と苫小牧を結ぶ9:00発のとまこまい号に乗車。苫小牧が近付く頃には雨雲が消え天気は回復していた。悪天候の真駒内公園を早めに切り上げウトナイ湖に時間を配分して正解だった。
10月31日 08:53
北海道中央バスとまこまい号
10月31日 08:15
朝牛セット牛丼並盛
札幌駅に戻って牛丼で改めて朝食。459円。今日は昼食がとれるかどうか分からないのでがっつりめの朝食。
10月31日 07:41
真駒内駅前
因みに駅前通りの並木は紅葉が終りかけていた。
公園を出て幹線道路を駅へ向かっていると並木のてっぺんでシロハラゴジュウカラが鳴いていた。曲りなりにも野鳥が撮れて無駄足にならずに済んで良かった。
分類:スズメ目 ゴジュウカラ科
全長:14.0cm
翼開長:22.0cm
分布:北海道で留鳥。
生息環境:平地~山地の林など。
食性:昆虫、蜘蛛、種子など。
フォトギャラリー:第602回他参照
撮影難易度:★★★☆☆
シロハラゴジュウカラ
Eurasian Nuthatch
Sitta europaea asiatica
撮影日:2020年10月31日
撮影時間:07時39分12秒
シャッタースピード:1/4000秒
絞り値:F9.0
撮影モード:プログラムAE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:1600
撮影地:北海道
使用カメラ:NIKON D40
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
10月31日 07:27
真駒内公園
遠回りだったが平坦な道を選んで公園を出た。恐らくこちらがメインの入口。結局園内ではミヤマカケスらしき鳥が撮れただけだった(画像は割愛)。
10月31日 07:24
真駒内公園
公園内を川が流れていて晴れていればさぞかしいろんな野鳥が見られたろうになあと悔やまれた。いずれリベンジしたい。
10月31日 07:12
雨の中何人かの市民がジョギングをしているくらいでひと気がほとんど無い。野鳥もほとんど見当たらずここで時間を掛ける気にはなれず早めに見切りをつけて切り上げようと速足で歩いた。札幌から苫小牧へ向けて走るバスは1時間に1本だから1本でも早い便に乗ってウトナイ湖に時間を割り当てたい。1本逃せば1時間もロスしてしまう。9時発の便に間に合う様に8時には真駒内駅を出発しようと急いだ。
真駒内公園
10月31日 06:59
真駒内公園
時間を出来るだけ無駄にしたくないのでショートカットで近道を選んだらかなりアップダウンがきつく足の裏のマメも潰れていてあまり時間が稼げなかった。住宅地の中を通り抜けて裏口みたいな所から真駒内公園に入る。
まず真駒内公園へ向かうべく地下鉄南北線の始発06:09発の真駒内行きに乗車。電車賃は290円。郊外方向なのにけっこう乗客が乗っている。しばらく走って地上に出たがパイプ状の囲いの中を走っていて天気がよく分からない。しかし夜が明けているはずなのにどんよりと暗いのは分かった。乗って来る乗客が傘を持っている。6時半頃真駒内駅に着いたが案の定雨模様。しかしともかく行ってみようと雨具を装備して目的地へ向かった。
夜行バスは小雨のなか朝5時半過ぎに札幌に着いた。まだどこも店が開いてないのでバランス栄養食で空腹をしのぐ。今日はいよいよ苫小牧からフェリーに乗って帰る日だ。その前に札幌の真駒内公園と苫小牧のウトナイ湖ヘ行く計画を立てている。札幌市内はともかく苫小牧ではバスや列車の便数が少ないのでかなりタイトなスケジュールだ。
札幌市営地下鉄南北線
第603回 2020年12月5日