トリプレットから遅れる事9年、1902年にツァイス社が有名なテッサーを完成させた。偶然か必然かトリプレットタイプの第3レンズ(図では右端のレンズ)を凹凸の張り合わせレンズにした形をしている。第3レンズの凹レンズに屈折率の低い素材、第4レンズの凸レンズに高屈折率の素材が使用されペッツバール和を改善した(フォトギャラリー第621回連載企画参照)。変則的だがこのレンズも右端の張り合わせレンズは凸レンズとして働くのでパワー配置は正負正(凸凹凸)の左右対称になっている。
参考文献:小倉敏布「写真レンズの基礎と発展」朝日ソノラマ社1998年
連載企画;テッサー
ウメ
霜柱
余録;
もしやと思って以前コガラを見つけた現場へ行ってみたらビンゴだった。しかし姿が見えたのはわずか何秒かで酷い枝被り(しかもピン甘で白飛び気味)しか撮れないまま終ってしまった。あまりにもあっけない短時間だった。何枚かはシャッターを切ったが一番マシな画を選んでこれだ。しかし何も無いよりはいい。そもそもコガラに気付いたのは次のヒガラを撮っていたからだ。つまり混群になっていた。ファインダーに捉えた1羽に集中していたのでコガラが何羽いたのか今となっては分からないがまさかこんなに狙い通りに見つかるとは思ってなかった。
この日は現場ではコガラとヒガラだけに終ったが午前中に切り上げて帰宅の途上またビンズイが撮れた。
分類:スズメ目 セキレイ科
全長:15.5cm
翼開長:26.0cm
分布:全国で漂鳥または夏鳥。
生息環境:平地~山地の草地、明るい林など。
食性:昆虫、蜘蛛など。
フォトギャラリー:第621回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
ビンズイ
Olive-backed Pipit
Anthus hodgsoni
撮影日:2021年2月18日
撮影時間:12時22分32秒
シャッタースピード:1/1000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:スズメ目 シジュウカラ科
全長:11.0cm
翼開長:17.0cm
分布:九州屋久島以北で留鳥または漂鳥。
生息環境:山地の林など。
食性:昆虫、蜘蛛、種子など。
フォトギャラリー:第570回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
ヒガラ
Coal Tit
Periparus ater
撮影日:2021年2月18日
撮影時間:10時20分23秒
シャッタースピード:1/320秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:スズメ目 シジュウカラ科
全長:13.0cm
翼開長:20.0cm
分布:九州以北で留鳥または漂鳥。
生息環境:山地の林など。
食性:昆虫、蜘蛛、木の実など。
フォトギャラリー:第434回他参照
撮影難易度:★★★☆☆
コガラ
Willow Tit
Poecile montanus
撮影日:2021年2月18日
撮影時間:10時20分42秒
シャッタースピード:1/800秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
コガラ ヒガラ ビンズイ 霜柱 ウメ テッサー
第625回 2021年3月2日