余録;オオサンショウウオ
レッドリスト:
絶滅危惧Ⅱ類 指定:特別天然記念物
世界最大級の両生類。中央に1匹、その右に頭だけ見えているのが数匹隠れている。
今回も車で遠方まで足を伸ばした時のもの。普段の撮影フィールドではないから、カワセミが居るとは知らず、何か撮れればという軽い気持ちだった。けっこう散策する人の多いハイキングコースで、ヤマガラやシジュウカラなどしか居ないレベルの所だったが、歩きながら何気なく川に目をやると目の前10メートル程の岩の上に青い姿があった。何とカワセミの雄が全くこちらを警戒せず、じっと川面を見下ろしていた。危うく見落とすところだった。満腹しているのか30分以上もじっとしていた。その間50枚近く撮影させてもらった僕も、同じく30分以上じっとしていた事になる。スローシャッターだったので、橋の欄干にカメラを押し付けて手ブレを防いだ。野鳥の撮影の大半は偶然の出会い頭か、こちらが待ち構えている所に野鳥が飛来して成立するものだが、今回はカワセミの方が先に居て、こちらの姿を見ても身じろぎもせず逃げなかった。よほど人間に慣れているのだろう。まさかと思う程近い所でじっとしているせいか、通行人のほとんどは気付かずに素通りしていた。何と勿体無い。うっかりすると世の中そんなすれ違いの連続なのかも知れない。
なお今回の発見で、個人的に確認出来た大阪府下のカワセミ生息地は4箇所になった。カワセミは雌雄ほぼ同色だが雌は下嘴が赤いので、この個体は雄と分かる。
分類:ブッポウソウ目 カワセミ科
全長:17.0cm
翼開長:25.0cm
分布:北海道で夏鳥、本州以南で留鳥。
生息環境:全国の河川などの水辺。
食性:小魚、蛙、甲殻類、昆虫。
フォトギャラリー:第2回第19回参照
イラストギャラリー:第1号参照
撮影難易度:★★★☆☆
カワセミ(雄)
Common Kingfisher
Alcedo atthis
撮影日:2009年9月24日
撮影時間:16時33分30秒
シャッタースピード:1/50秒
絞り値:F11.2
撮影モード:マニュアル
焦点距離:600mm(換算900mm)
ISO感度:1600
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D40
使用レンズ:Nikon ED AF NIKKOR 70-300mm1:4-5.6D
:Nikon Teleconverter TC-201 2×
カワセミ オオサンショウウオ
第29回 2009年9月30日