Agropsar philippensis
Turdus cardis
船乗りにとって「いい天気」というのは雨が降っていても波の高くない事を言うと聞いたことがある。晴れていても風が強く波が高いと「天気が悪い」という事で欠航してしまう。フェリーが欠航してしまうと舳倉島には渡れないが能登半島にもシャッターチャンスは有る。今回はその悪天候の為に舳倉島へ渡れなかった日に輪島市内の公園で撮影した野鳥だ。因みに念のため補足しておくと舳倉島も輪島市に属する。
クロツグミは見かけによらずキビタキに似た美しいさえずりで、他の鳥のさえずりを真似る事も有るとされる。ご覧の通り、逆光でこの鳥は厳しい撮影条件だ。旧分類ではツグミ科だったが、ツグミ科は日本鳥類目録改訂第7版で全てヒタキ科に編入されて「ツグミ科」という科は目録から消滅してしまった。数えてみたらヒタキ科は62種・亜種の大所帯となった。因みに目録の種・亜種の総数は従来の682から796に増えた。僕はその内まだ227しか撮影したことが無い。全制覇などという大それた目標は持ってないが、数が増えた分だけ出会いの楽しみが増えたとも言える。僕にとっては多過ぎず少な過ぎず丁度良い数だ。
コムクドリはほぼ同じ時間帯に同じ場所で撮れた。薄暮の時間帯だったので最初肉眼ではよく分からなかったが、撮影しているうちにだんだんそれと分かって来た。
今回はどちらもD40で撮影した。性能は上級機には及ばないが入門機のD40でも野鳥は撮影可能だ。高額なカメラを買えない僻みではないが、いくら上級機を担いでいてもシャッターチャンスをモノに出来なければ只の重たい荷物だ。
Chestnut-cheeked Starling
コムクドリ(雄)
撮影日:2014年5月2日
撮影時間:16時16分54秒
シャッタースピード:1/160秒
絞り値:F16
撮影モード:マニュアル
焦点距離:1000mm(換算1500mm)
ISO感度:800
撮影地:石川県
使用カメラ:NIKON D40
使用レンズ:Nikon Reflex-NIKKOR・C 1:8 f=500mm
:Nikon Teleconverter TC-201 2×
分類:スズメ目 ムクドリ科
全長:19.0cm
翼開長:32.0cm
分布:中部地方以北で夏鳥、それ以南で旅鳥。
生息環境:平地~山地の林。
食性:昆虫、木の実など。
フォトギャラリー:第62回参照
撮影難易度:★★★☆☆
Japanese Thrush
分類:スズメ目 ヒタキ科
全長:22.0cm
翼開長:34.0cm
分布:九州以北で夏鳥。
生息環境:平地~山地の林など。
食性:ミミズ、幼虫、木の実など。
フォトギャラリー:初登場(携帯電話待受画面サイズを除く)
撮影難易度:★★☆☆☆
クロツグミ(雄)
撮影日:2014年5月2日
撮影時間:16時21分16秒
シャッタースピード:1/80秒
絞り値:F16
撮影モード:マニュアル
焦点距離:1000mm(換算1500mm)
ISO感度:800
撮影地:石川県
使用カメラ:NIKON D40
使用レンズ:Nikon Reflex-NIKKOR・C 1:8 f=500mm
:Nikon Teleconverter TC-201 2×
クロツグミ コムクドリ
第144回 2014年7月3日