今回も舳倉島の鳥たちを紹介する。
マミジロツメナガセキレイはツメナガセキレイの亜種で、プロフィールはツメナガセキレイの内容を載せた。岩礁にある池に居た。他の亜種と比較すると亜種ツメナガセキレイは眉斑が黄色。亜種キタツメナガセキレイは眼先が黒く眉斑が無い。亜種シベリアツメナガセキレイは眉斑が細く眼先には無い。なお、シベリアツメナガセキレイはマミジロツメナガセキレイの変異種という説も有るせいか日本鳥類目録には載っていない。因みにキセキレイは足が肉色で上面に黄色味が少ない。
タイワンハクセキレイはハクセキレイの亜種で、プロフィールはハクセキレイの内容を載せたが、本亜種はシベリア東部で繁殖するとされるので日本では旅鳥あるいは冬鳥という事になる。次の日に同じ岩礁の池に居た。実は輪島の海岸にも居たが、舳倉島の岩礁の雰囲気も紹介したくて、ピントが甘いのを承知の上で敢えてこちらの写真を選んだ。亜種ハクセキレイとの相違点はの黒色部が(さい=喉の上の部分)まで繋がって黒い事だ。因みにハクセキレイには本亜種の他に亜種ハクセキレイとホオジロハクセキレイ、シベリアハクセキレイ等の各亜種が有るが、こちらもシベリアハクセキレイは日本鳥類目録に記載が無い。
舳倉島は能登半島の沖48キロに有る孤島で渡り鳥たちの中継地になっている。セキレイに限らず遠目には見慣れた鳥と似ていても舳倉島には何が居てもおかしくないから、とりあえずシャッターを切っておいた方が良い。
離島には本土では珍しい野鳥たちが観察出来る楽しみが有る。しかし計画を立てようとしてみて分かったが、どの島も思っているより遥かに大きくて徒歩では回り切れないから島に渡ってから撮影ポイントまでの移動が意外に大変だ。大きな島だと車で何時間も掛かる所も有る様だ。その点、舳倉島は大阪城公園の半分くらい(0.55k㎡)の小さな島に撮影ポイントが集約されているから様々な珍鳥に効率的に出会える確率も高いと言えるのではないだろうか。

キセキレイ:フォトギャラリー第45回参照
ハクセキレイ:フォトギャラリー第45回参照
類似種の識別:キセキレイとツメナガセキレイタイワンハクセキレイとハクセキレイ参照
分類:スズメ目 セキレイ科
全長:21.0cm
翼開長:30.0cm
分布:全国で留鳥または漂鳥。
生息環境:海岸、平地の河川、農地など。
食性:昆虫など。
フォトギャラリー:初登場
撮影難易度:★★★★☆
タイワンハクセキレイ
Black-backed Wagtail
Montacilla alba ocularis
撮影日:2013年5月4日
撮影時間:13時21分59秒
シャッタースピード:1/400秒
絞り値:F16
撮影モード:マニュアル
焦点距離:1000mm(換算1500mm)
ISO感度:800
撮影地:石川県
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon Reflex-NIKKOR・C 1:8 f=500mm
:Nikon Teleconverter TC-201 2×
分類:スズメ目 セキレイ科
全長:16.5cm
翼開長:26.0cm
分布:北海道で夏鳥、沖縄県で冬鳥、それ以外で旅鳥。
生息環境:農地、草原、海岸など。
食性:昆虫、蜘蛛など。
フォトギャラリー:初登場
撮影難易度:★★★★☆
マミジロツメナガセキレイ
Eastern Yellow Wagtail
Motacilla flava simillima
撮影日:2013年5月3日
撮影時間:11時14分40秒
シャッタースピード:1/200秒
絞り値:F16
撮影モード:マニュアル
焦点距離:1000mm(換算1500mm)
ISO感度:800
撮影地:石川県
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon Reflex-NIKKOR・C 1:8 f=500mm
:Nikon Teleconverter TC-201 2×
マミジロツメナガセキレイ タイワンハクセキレイ
第112回 2013年5月29日