猛暑続きの日本列島だがここは前回ホトトギスを撮影したポイントの近く、山地の昼なお暗い鬱蒼とした林の中で涼しいから最近よく行く。この日はまずオオルリらしき姿が垣間見えた。そのシルエットからオオルリと思って撮影していたが撮影画像を見ると獲物をくわえたサンコウチョウだった。こうして写真にして見ると誰でもサンコウチョウと分かるがトレードマークの長い中央尾羽が無いし暗い林の中なのでファインダー像ではアイリングが見えずオオルリにしか見えなかった。今まで考えた事も無かったが確かにカラーリングは意外に似ている。雄の長い尾も夏の間に抜け落ちてしまうし以前触れた通り尾の短いタイプの雄も存在するらしいのでこの個体も雄の可能性が有る(フォトギャラリー第191回参照)。体上面が見えないので雌雄の判断が難しいが別のカットの画像も見た上で雄っぽいと見た。
しばらく後またそれらしい姿が見えたのでさっきのサンコウチョウだと思い込んで撮影していたが画像を見たら今度はオオルリだった。掲載写真はオオルリと分かってから撮影したものだ。余談だが全国各地に三光町(サンコウチョウ)という地名が有る。サンコウチョウの分布しない北海道の苫小牧にも有るし東京の新宿区歌舞伎町辺りにも有った旧地名だという。
ところで「野鳥王国」が今日で開設2周年を迎えた(フォトギャラリーの過去ログが2008年から始まっているのは「圭坊の魔窟(相互リンク先)」内の1コーナー「だちんこギャラリー」への連載が同年に始まったため遡ってリメイクしたから)。思えば2年前・・・HP作成ソフトをインストールして右も左も分からないままとにかく走り出し、四苦八苦しながらHPを開設したのが懐かしく思い出される。「案ずるより産むが易し」出来てしまえば思ったよりは順調に開設まで漕ぎ着けた様に思う。去年の3月頃から検索でヒットする様になり今年1月末にカウンターを設置して以来の主要ページ実質訪問者数も5ヶ月後の6月にようやく1000件を超えた(訪問者数は同日の重複訪問やサイト内移動をカウントしないシビアな数字なのでアクセス総数とは異なる)。アクセス解析によれば中には英語での検索ヒットも有る様だ。まだまだよちよち歩きの巣立ち雛みたいな野鳥王国だが、ともあれいろんな人と野鳥たちに支えられて何とか上昇気流には乗りつつあるのかなと思う。
分類:スズメ目 ヒタキ科
全長:16.0cm
翼開長:27.0cm
分布:九州以北で夏鳥。
生息環境:平地~山地の川沿の林など。
食性:昆虫、蜘蛛、木の実など。
フォトギャラリー:第239回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
オオルリ(雄)
Blue-and-white Flycatcher
Cyanoptila cyanomelana
撮影日:2016年8月10日
撮影時間:14時38分33秒
シャッタースピード:1/130秒
絞り値:F5.6
撮影モード:プログラムAE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:スズメ目 カササギヒタキ科
全長:雄45.0cm 雌18.0cm
翼開長:28.0cm
分布:本州以南で夏鳥。
生息環境:平地~山地の林。
食性:昆虫。
フォトギャラリー:第240回他参照
撮影難易度:★★★☆☆
サンコウチョウ
Japanese Paradise Flycatcher
Terpsiphone atrocaudata
撮影日:2016年8月10日
撮影時間:10時09分51秒
シャッタースピード:1/50秒
絞り値:F5.6
撮影モード:プログラムAE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
サンコウチョウ オオルリ
第244回 2016年8月22日