今回は絶滅種イラストシリーズ第4弾、前回に続き小笠原の絶滅種だ。オガサワラマシコと同じ1828年に4羽が採集されたのを最後に全く記録が無い。名称の似ているガビチョウなどが属するチメドリ科とは異なりヒタキ科(旧ツグミ科)に属するのでヒタキ科のマミチャジナイをベースにした。もちろん移入種などではなく日本固有種だ。地上性で木の枝には止まらなかったと言われる事から苔むした岩の上に止まっているところをイメージして描いた。去年12月に入った頃から描き始めアッと言う間に1ヶ月が過ぎとうとう正月を迎えるまで筆を加え続けて公開当日まで掛かってしまった。まだまだ納得していないがどこかで筆を置かねばならない。もちろん本物が生存していてくれたら(小笠原まで探鳥に行く手間と資金を惜しまなければ)シャッターを切るだけで一瞬の内に画像が得られるはずだから僕もこんな目に会わなくて済むのだが、それは永遠に叶わぬ夢だろう。

オガサワラマシコ:イラストギャラリー第5号参照
マミチャジナイ:フォトギャラリー第111回参照
分類:スズメ目 ヒタキ科
全長:20.0cm
翼開長:不明。
分布:1828年、小笠原諸島のひとつで留鳥。日本固有種。
生息環境:海岸の林。
食性:昆虫などと思われる。
レッドリスト絶滅(EX)
オガサワラガビチョウ(想像図)
Bonin Island Thrush
Cichlopasser terrestris
オガサワラガビチョウ
第6号 2017年1月1日