アオゲラ:フォトギャラリー第360回他参照
アオサギ:フォトギャラリー第365回他参照
アオジ:フォトギャラリー第360回他参照
アオハライソヒヨドリ:フォトギャラリー第392回他参照
アカエリヒレアシシギ:フォトギャラリー第387回他参照
アマツバメ:フォトギャラリー第391回他参照
アリスイ:フォトギャラリー第390回他参照
イソヒヨドリ:フォトギャラリー第312回他参照
ウトウ:フォトギャラリー第392回他参照
ウミネコ:フォトギャラリー第389回他参照
エゾアカゲラ:フォトギャラリー第390回参照
オオセグロカモメ:フォトギャラリー第389回他参照
オオミズナギドリ:フォトギャラリー第299回他参照
オオムシクイ:フォトギャラリー第392回他参照
オオヨシキリ:フォトギャラリー第79回参照
オシドリ:フォトギャラリー第387回他参照
カワラヒワ:フォトギャラリー第383回他参照
キジバト:フォトギャラリー第61回参照
ケイマフリ:フォトギャラリー第391回他参照
コガモ:フォトギャラリー第363回参照
コサメビタキ:フォトギャラリー第323回他参照
シジュウカラ:フォトギャラリー第280回他参照
シロハラゴジュウカラ:フォトギャラリー第387回参照
チゴモズ:フォトギャラリー第392回参照
ツツドリ:フォトギャラリー第391回他参照
ノゴマ:フォトギャラリー第389回他参照
ハクセキレイ:フォトギャラリー第245回他参照
ハシブトガラス:フォトギャラリー第308回参照
ヒメウ:フォトギャラリー第392回他参照
マガモ:フォトギャラリー第60回参照
ムクドリ:フォトギャラリー第382回参照
モズ:初歩のバードウォッチング大きさの指標となる野鳥参照
類似種の識別:オオヨシキリとコヨシキリ参照

ドキュメンタリー・レイアウト編

あー楽しかった!
舞鶴港
6月5日23:18
舳倉島と七ツ島と思われる島影
6月5日15:19
6月5日14:37
新日本海フェリー小樽フェリーターミナル
6月4日21:50
6月4日14:56
こんな牧草地に馬や牛が放し飼いされていた。
6月4日14:51
道産子の親子。引っ込み思案な感じの仔馬が可愛すぎる。
6月4日14:34
高台
高台
6月4日14:20
6月4日14:04
朝日公園
6月4日13:24
探鳥ルート風景:
フェリーが羽幌港に到着し北海道本土に戻った僕は沿岸バスが発車するまでの時間をあらかじめ計画していた通り羽幌町内の探鳥に充てた。バスの発車までは5時間近くも有る。
時間はたっぷり有るはずだから歩いて北へ向かった。歩き始めて間も無く路傍の草地に小鳥を見つけた。撮影時はよく見えなかったが撮れた画像はどこにも逃げないから後で確認することにしてとりあえず先へ進んだ。後で画像を見るとホオアカだった(本頁3枚目の画像)。
まず向かったのが朝日公園。時季になればショウブが綺麗なはずだが僕の目的は飽くまで野鳥。しかしちょっと覗いただけで何も見られず早々に先へ急いだ。
更に道を進んで高台という地区へ向かった。延々と広大な穀倉地帯が広がっている。ヒグマとの遭遇が怖かったが人里には滅多に出て来ないとの事前情報を聞いていたし幹線道路には思ったより車が通り野生動物の出て来る様な雰囲気が無く杞憂だった。景色はいかにも北海道。僕は旅行ガイドで紹介されている様な観光スポットへ行って写真で見たのと同じ風景を見てもつまらない。日本にはまだまだいい所がいっぱいあって有名な観光地へ行かなくても探せばいい風景といくらでも出会える。野鳥と同じで発見する楽しみを満喫したいなら自分で探すのがいい。
ひたすら歩いていると電線止まりのコムクドリが出迎えてくれた(本頁4枚目の画像)。天売島でもそうだったがここでもムクドリより多かった。やはり所変われば品変わるということなのだろう。
脇道に入ると気が遠くなる様な真っ直ぐな道が伸びている。この辺りの地形は道東の様な広い平野ではないがそれにしても大陸的な風景がどこまでも続く。
繁殖地以外では藪の中でさえずるだけで姿を見ることが難しいコヨシキリ。これまで琵琶湖畔などで声を聞いたことは有ったが撮影のチャンスには恵まれなかった。この辺りで繁殖しているらしく草の上に止まって数羽がさえずっていた(本頁1枚目の画像)。ここまで歩いた甲斐が有った。オオヨシキリは口の中が赤いがコヨシキリは黄色っぽいし頭側線が有ることで識別出来る。
牧場には数ヶ所に馬の群れが居たが僕が通りかかると走って逃げた。人慣れしているはずの家畜でさえ逃げるということはこの道には普段から通行人などほとんど居ないのだろう。
北海道での探鳥の最後を飾ったのは夏羽のノビタキだ。バスの発車まで時間を持て余すくらいだろうと思っていたが探鳥しながら歩いているとあっという間に時間が経った。沿岸バスは17時に出発するので乗場へ急いだ。地図でイメージしたより広大な牧草地帯が広がっていて思ったより遠くへは行けなかった。来た道とは違う道を歩きたかったので時間が読みにくく間違っても乗り遅れる訳には行かないから余裕を持って戻らねばならなかった。
予定通り沿岸バスで最果ての大地を後にして札幌まで戻り小樽から新日本海フェリーで舞鶴に向けて無事出航したのは23時30分。実は仮に羽幌沿海フェリーが欠航するなどの事情で新日本海フェリーに乗り遅れた場合のリスクも想定して事前に調べてあった。実際にはそうならなかったが仮にそういう止むを得ない事情の場合は手数料無しで予定の変更が可能な事を確認していた。そこまで下調べをしていたにもかかわらず翌朝6時前に船上で目覚めた僕はある失敗に気付いた。明るくなる頃には東北沖だろうと読んでいたがまだ北海道の渡島半島沖だった。往路ではその辺りから海鳥の姿が見えたのでそうと分かっていればもっと早起きしたところだった。
能登半島沖では遠くに舳倉島と七ツ島と思われる島影が見えた。旅もいよいよ終りに近づき帰路の海上で見られた野鳥は結局オオミズナギドリとウミネコだけだった(画像は割愛)。日本海は行きも帰りも恨めしいほどベタ凪だった。
21時15分に舞鶴港に到着。この日の内に連絡バスで大阪なんばまで帰る手段も有るが翌日の天気次第では舞鶴でも探鳥したかったのでここで1泊。
しかし翌朝の舞鶴は天気が悪かったので探鳥を諦め鈍行列車に揺られながら心地良い疲労感に身を任せて旅を回想しつつ6日前に通ったルートを逆向きに辿って帰路についた。宿題はウミガラスと、忘れてならないのは北海道ならではの野鳥種。実は15年以上前に仕事で北海道へ出張した時にクマゲラを目撃したことが有ったが仕事中でもありカメラを持っていなかったので撮影は出来なかった。それ以来ずっと宿題になっていて今回15年越しのリベンジを狙っていた。今回エゾアカゲラ、シロハラゴジュウカラと固有亜種は撮れているが北海道ならではの野鳥種は撮れていない。円山公園や羽幌町内で探鳥の予定を入れたのもその狙いが有ってのことだったが撮れずじまいに終った。但し日本国内では北海道にしか分布していなくても世界的には分布しているという種は「固有種」とは言えないので敢えて「北海道ならではの野鳥種」と曖昧に表現した。例えばヤマゲラは日本では北海道にしか分布しないが世界的にはユーラシア大陸から東南アジアまで広く分布する。北海道は大陸から分離したのが比較的最近なのでこういう傾向が有る(フォトギャラリー第146回第386回参照)。むしろ僕の様な関西人が見慣れているアオゲラなどの方が世界的に見れば日本の本州などにしか分布しない固有種だ。ヤマゲラやクマゲラは撮れなかったが必ずしも思い通りに行かない事が有るのも自然界が相手だから仕方がない。そこが面白い部分でもあるし、それを補って余りある珍鳥も撮れた。

今回の撮影旅行のテーマの一つは経費削減だった(各料金は季節などにより変動するので安い時期を選んだ)。
交通費(JRは省略)
新日本海フェリー(舞鶴~小樽) 往復¥19,203
沿岸バス(札幌~羽幌) 往復¥7,610
羽幌沿海フェリー(羽幌港~天売港) 往復¥4,580
交通費小計 ¥31,393
宿泊費
札幌 1泊朝食付き¥5,300
天売島 3泊(夕食+生ビール)¥22,500(¥7,500×3)
舞鶴 1泊素泊まり¥5,200
宿泊費小計 ¥33,000
合計 ¥64,393
なおJRは大阪駅から東舞鶴駅までが片道¥2,590、小樽駅から札幌駅までが片道¥640だから大阪駅を起点と終点に設定すると合計は¥70,853ということになる(小樽港の最寄り駅は小樽築港駅もしくは南小樽駅で小樽築港駅まで連絡バスも有る)。
(各料金は2018年のこの時期現在)
諸々含めても7万円そこそこに納まっておりフェリーを入れて7泊8日の旅としては安上がりだったと納得。イニシャルコストとして考えれば及第点。お金の無い僕にも何年かに1回なら出費出来ない金額ではない。

持参した物
携帯電話、携帯充電器、カメラ(一眼レフ2台+望遠レンズ2本、広角レンズ1本)、バッテリー充電器、延長コード、三脚、SDカード(予備を含む)、ブロアーブラシ、着替え、タオル、歯磨き、歯ブラシ(ホテルや民宿には有るがフェリーには備えられていない)、レジ袋数枚(ゴミや洗濯物を入れておくのに重宝)、ブルゾン(大阪では暑いが6月の天売島では防寒着は必須)、軍手、酔い止め、虫除け(舳倉島では必須だが天売島では一度も出番が無かった)、バランス栄養食、水筒(ペットボトル)、クマよけ鈴(天売島にクマは居ないが舞鶴や羽幌町には可能性が有る)、本(退屈した時の為に持参したが初日の舞鶴港以外は退屈しなかった)、折畳み傘、カッパなど。

結局今回の撮影旅行ではアオサギ、アオジ、アオハライソヒヨドリ、アカエリヒレアシシギ、アマツバメ、アリスイ、イソヒヨドリ、ウトウ、ウミウ、ウミネコ、エゾアカゲラ、オオセグロカモメ、オオミズナギドリ、オオムシクイ、オシドリ、カワラヒワ、キジバト、ケイマフリ、コガモ、コサメビタキ、コムクドリ、コヨシキリ、シジュウカラ、シロハラゴジュウカラ、チゴモズ、ツツドリ、ノゴマ、ノビタキ、ハクセキレイ、ハシブトガラス、ヒメウ、ホオアカ、マガモ、モズ、哺乳類ではオットセイ(?)、エゾリス、ゴマフアザラシを撮影した。
分類:スズメ目 ヒタキ科
全長:13.0cm
翼開長:20.5cm
分布:北海道などで夏鳥、その他で旅鳥。
生息環境:平地~山地の草原、農耕地など。
食性:昆虫、蜘蛛など。
フォトギャラリー:第258回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
ノビタキ(雄夏羽)
Common Stonechat
Saxicola torquatus
撮影日:2018年6月4日
撮影時間:15時56分45秒
シャッタースピード:1/2000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:北海道
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:スズメ目 ムクドリ科
全長:19.0cm
翼開長:32.0cm
分布:中部地方以北で夏鳥、それ以南で旅鳥。
生息環境:平地~山地の林。
食性:昆虫、木の実など。
フォトギャラリー:第390回他参照
撮影難易度:★★★☆☆
コムクドリ(雄)
Chestnut-cheeked Starling
Agropsar philippensis
撮影日:2018年6月4日
撮影時間:14時27分56秒
シャッタースピード:1/1600秒
絞り値:F5.6
撮影モード:マニュアル
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:北海道
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:スズメ目 ホオジロ科
全長:16.0cm
翼開長:23.0cm
分布:九州以北で留鳥または漂鳥。
生息環境:平地~山地の草原、農耕地など。
食性:昆虫、蜘蛛、草の種子など。
フォトギャラリー:第380回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
ホオアカ
Chestnut-eared Bunting
Emberiza fucata
撮影日:2018年6月4日
撮影時間:13時02分33秒
シャッタースピード:1/3200秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:北海道
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:スズメ目 ヨシキリ科
全長:14.0cm
翼開長:19.5cm
分布:九州以北の高原などで夏鳥。
生息環境:平地~山地の草原、湿地。
食性:昆虫、蜘蛛など。
フォトギャラリー:初登場
撮影難易度:★★★☆☆
コヨシキリ
Black-browed Reed Warbler
Acrocephalus bistrigiceps
撮影日:2018年6月4日
撮影時間:14時46分09秒
シャッタースピード:1/2000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:マニュアル
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:北海道
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
撮影日:2018年6月4日
撮影時間:14時46分00秒
シャッタースピード:1/1600秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:北海道
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
コヨシキリ ホオアカ コムクドリ ノビタキ
第393回 2018年7月20日