今年の大晦日フォトギャラリーが10周年を迎える。それを前に第1000話が間に合った。年平均100話以上という事になるが実際はバラツキが多く最も少なかった2012年は年間53話、今年はここまで241話だ(過去最も年間話数が多かったのは去年の168話だったが既に大幅更新中)。累計ではオオムシクイが第999話、そして記念すべき第1000話を射止めたのは通常観察出来る野鳥の中で日本最小(※)のキクイタダキだ。先日も掲載したカラスザンショウを見下ろせるポイント(フォトギャラリー第413回参照)に行ったら初めはエナガとヒガラの混群が現れ何か混ざってないかと観察していたら案の定その姿が有った。エナガの混群侮るべからず。先日のキマユムシクイはたまたまだったと思うが過去にはキバシリが混ざっていたことも有る。キクイタダキは背の高い針葉樹の上の方に居る事が多いが今回はこちらの方が高い位置だったので見上げるアングルではなく目線の高さで撮る事が出来た。いつもの事ながら動きが速過ぎてブレが酷くほとんど没になり何とか撮れていたのがこれらの画像。いかに激しい動きだったのかは撮影データにも表れている。撮影時間は同タイムとなっていて連写した中の2枚がこんなに違う姿勢になっている。実は2枚目の方がコマとしては先でその次のコマが1枚目、秒間4コマのカメラだから0.25秒後という事になる。頭頂に橙色部が見えないので雌と思われる。
キリのいい数字に水を差す様な事を言えば1000という数字はたまたま我々が使い慣れている10進数だからキリ番なのであって例えば2進数なら1111101000、16進数なら3E8となりキリ番でも何でもない(文科系のくせに学生時代にコンピュータープログラムのアセンブラ、マシン語が趣味だったので手計算で変換出来る)。
オオムシクイはその前日別のポイント(フォトギャラリー第414回の時と同じ現場)で撮った。ムシクイの中では比較的撮りやすいが外見での識別は難しい。今回も声で判った。今季は特にオオムシクイが多い様に思う。

エナガ:フォトギャラリー第266回他参照
ヒガラ:フォトギャラリー第368回他参照
キマユムシクイ:フォトギャラリー第410回他参照
キバシリ:フォトギャラリー第275回参照

(※):日本最小の野鳥はカラフトムシクイ(全長9.5cm)のはずだがなかなか見られない。一般にはキクイタダキ(全長10.0cm)が日本最小という扱い。
分類:スズメ目 キクイタダキ科
全長:10.0cm
翼開長:14.9cm
分布:九州以北で留鳥または漂鳥。
生息環境:平地~山地の針葉樹林など。
食性:昆虫、蜘蛛など。
フォトギャラリー:第329回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
キクイタダキ
Goldcrest
Regulus regulus
撮影日:2018年10月25日
撮影時間:13時15分34秒
シャッタースピード:1/320秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
撮影日:2018年10月25日
撮影時間:13時15分34秒
シャッタースピード:1/320秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:スズメ目 ムシクイ科
全長:10.0~13.0cm
翼開長:20.5cm
分布:北海道で夏鳥、それ以外で旅鳥。
生息環境:平地~亜高山帯の林など。
食性:昆虫、蜘蛛、木の実など。
レッドリスト情報不足(DD)
フォトギャラリー:第415回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
オオムシクイ
Kamchatka Leaf Warbler
Phylloscopus examinandus
撮影日:2018年10月24日
撮影時間:09時59分14秒
シャッタースピード:1/640秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
オオムシクイ キクイタダキ
第417回 2018年11月9日