時間的にはカワアイサの方が先に撮影した。用事の帰り河川敷を歩いてみたらカモたちの中に2羽の雄が居た。撮影難度は低いはずなのに個人的に一昨年10月の北海道遠征で撮って以来だ(フォトギャラリー第601回参照)。
この日は疲労も溜まっていてその後は真っ直ぐ帰ろうと思ったがもうひと踏ん張り頑張ろうと思い直して農耕地を1時間ほど歩いて帰った。やはり歩いてみるもんだ。遠方にタカらしき姿を見つけて注目しているとソアリングを繰り返しながらぐんぐん近付いて来て真上まで来た。その飛び方からてっきりタカだろうと思ったが尖翼だったのでハヤブサ科の仲間だと気付いた。帰宅後精査してチョウゲンボウ雌タイプと判った。雌成鳥との識別に悩んだが羽の一部に成鳥羽に換羽している羽が有り雄の特徴が出ているので雄幼鳥と判断した(2枚目の画像のサブターミナルバンド以外の横斑が無い尾羽)。個人的にチョウゲンボウも去年10月のプチ遠征以来の撮影となった(フォトギャラリー第595回参照)。因みにタカは特にトビがよくやる様にソアリング(旋回帆翔)する事が多くチョウゲンボウはハンギング(停空飛翔)する事が多い。ベテランの野鳥ファンでもよく混同しているがハンギングとはあまり羽ばたかず空中の一点で静止する飛び方で、羽ばたきながら空中で停止する同じ停空飛翔のホバリングとは異なる。

トビ:フォトギャラリー第664回他参照
初歩のバードウォッチング:翼の形色彩・斑紋飛び方参照
分類:カモ目 カモ科
全長:65.0cm
翼開長:97.0cm
分布:九州以北で冬鳥。
生息環境:海岸、湖沼、河川など。
食性:魚類、甲殻類など。
フォトギャラリー:第601回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
カワアイサ(雄)
Common merganser
Mergus merganser
撮影日:2022年1月28日
撮影時間:13時29分30秒
シャッタースピード:1/1250秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:ハヤブサ目 ハヤブサ科
全長:雄33.0cm 雌38.5cm
翼開長:68.5~76.0cm
分布:全国で留鳥または冬鳥。
生息環境:平地~山地の草原、農耕地、河川など。
食性:鳥類、小型哺乳類、昆虫など。
指定:天然記念物(長野県十三崖のチョウゲンボウ繁殖地)
フォトギャラリー:第595回他参照
撮影難易度:★★★☆☆
チョウゲンボウ(雄幼鳥と思われる)
Common Kestrel
Falco tinnunculus
撮影日:2022年1月28日
撮影時間:15時24分15秒
シャッタースピード:1/2000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:マニュアル
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
撮影日:2022年1月28日
撮影時間:15時24分00秒
シャッタースピード:1/2000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:マニュアル
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
チョウゲンボウ カワアイサ
第686回 2022年2月4日