Terpsiphone atrocaudata
撮影日:2014年7月15日
撮影時間:14時20分25秒
シャッタースピード:1/40秒
絞り値:F5.6
撮影モード:プログラムAE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ: Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
撮影日:2014年7月18日
撮影時間:13時29分24秒
シャッタースピード:1/10秒
絞り値:F5.0
撮影モード:プログラムAE
焦点距離:180mm(換算270mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ: Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
夏真っ盛りの季節がやって来た。もう既に秋の旅鳥が飛んで来ている時季でそろそろ冬鳥も待ち遠しいが、主役はまだまだ夏鳥だ。人間というものは勝手なもので(僕だけかな?)、どうせまた冬になれば夏鳥が恋しくなるのだし、夏はやはりこういう野鳥を楽しんでおかねばもったいない。
全くどうでもいい事だが、ここは僕にとっての秘密基地第1号、名付けて「エリア1」だ。と言うのも、フォトギャラリー原点の地とも言えるオオタカ幼鳥を最初に撮影したポイントの周辺だからだ(フォトギャラリー第1回参照)。とは言ってもここでは稀に野鳥ファンの姿も見かけるし、フォトギャラリーの愛読者なら僕の行動パターンをある程度読めるだろうから大袈裟に秘密基地と言う程の事も無い。大した珍鳥を見つけた訳でも無いし、完全に個人的な自己満足の世界だ。
サンコウチョウのあの特徴の有るさえずりはこの辺りの里山を歩けば毎年の様にどこかで耳にするが、鬱蒼とした暗い密林の中を好むので姿を捉えるのは難しい。この夏はこのポイントを含め既に2ヶ所で声を聞いたが、なかなか撮影出来ずにいた。ただでさえ夏場は草木が生い茂るので山地の夏鳥の撮影は苦戦する。まして尾羽の長過ぎるサンコウチョウ雄を枝被り無しで撮影するチャンスはなかなか無く、この様にどうしても枝が被ってしまう。そのうえAF撮影では枝にピントを持って行かれる。この写真は後ピン気味だ。限界ぎりぎりの暗さだったのでズームアウトしてシャッタースピードを僅かながら稼いだ。他に手段が無い時にしか使わない苦し紛れの奥の手だ。それにしてもこんな日本離れした様な、いかにも南国風の鳥が身近な里山を飛び回っている事が信じられない。この容姿で仮に開けた明るい所を好む習性だったら、目立ち過ぎて速攻で猛禽の餌食になってしまい生き残れないに違いない。こういう環境を好む鳥だからこそ、声はすれど姿は見えず生き延びているのだろう。やっと見えても肉眼では「何か動いた」くらいにしか見えない。その姿が木々の隙間に辛うじてチラッと垣間見えた一瞬シャッターを切った。前回から撮影難易度の見直しをしている流れで星を1個減らしたが、撮影の難しさは変わらない。
成鳥は雌雄ともアイリングと嘴が鮮やかな水色だが雛にはまだその特徴が無く地味なので同定に100%の自信は無い。写真の出来に満足はしていないが、夏鳥のもう一つの難しさ、子育ての真っ最中に根を詰めて繁殖の邪魔をする訳には行かず、雄成鳥のこの1枚を以って一連の撮影の最後にした。
分類:スズメ目 カササギヒタキ科
全長:雄45.0cm 雌18.0cm
翼開長:28.0cm
分布:本州以南で夏鳥。
生息環境:平地~山地の林。
食性:昆虫。
フォトギャラリー:第65回・第141回参照
撮影難易度:★★★☆☆
Japanese Paradise Flycatcher
サンコウチョウ(上=雄、下=巣立ち雛)
サンコウチョウ
第147回 2014年8月4日