およそ1ヶ月の間を空けて米子水鳥公園へ行ったところ、なかなか見られない準珍鳥オオハシシギが冬羽から夏羽へ換羽して行く所を撮影する事が出来た。この冬は2羽がここで越冬したから上下の写真が同一個体かどうかは分からない。ちなみに2羽のうち1羽は後日オオタカに捕獲されてしまったそうだ。飛翔能力の高いシギも油断するとタカに捕まってしまうという事だろう。悲しい知らせだが野鳥を相手にする以上はこういう現実とも向き合って行かなければならない。
因みに近縁のシベリアオオハシシギは嘴と足が黒くてアイリングが目立つ。
ハジロカイツブリはフォトギャラリーには3回目の登場だが過去いずれも冬羽であり、夏羽は初めてだ。の後ろに派手な飾り羽が目立つ。冬羽はミミカイツブリと似ているが夏羽は違いが一目瞭然だ。3月のこの時点で8羽ほどの群れを見たが、オオハシシギより1ヶ月ほど早く換羽を済ませ、一足早く北へ渡って行った。飛び去る前に夏羽になってくれるとは有り難い。カイツブリの小さいイメージで見てしまいがちだがハジロカイツブリは上のオオハシシギより大きい。こんなに嘴が短いのに、シギ科の中では寧ろ大きい方のオオハシシギより大きいとは意外な感じがする。

シベリアオオハシシギ:フォトギャラリー第46回第47回第48回参照
カイツブリ:フォトギャラリー第40回参照
ミミカイツブリ:フォトギャラリー第77回参照
類似種の識別:オオハシシギとシベリアオオハシシギ参照
分類:カイツブリ目 カイツブリ科
全長:30.0cm
翼開長:56.0cm~60.0cm
分布:全国で冬鳥。
生息環境:海岸、湖沼、河川など。
食性:魚類など。
フォトギャラリー:第58回第107回参照
撮影難易度:★★★☆☆
ハジロカイツブリ(夏羽)
Black-necked Grebe
Podiceps nigricollis
撮影日:2014年3月19日
撮影時間:07時59分12秒
シャッタースピード:1/250秒
絞り値:F16
撮影モード:マニュアル
焦点距離:1000mm(換算1500mm)
ISO感度:400
撮影地:鳥取県
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon Reflex-NIKKOR・C 1:8 f=500mm
:Nikon Teleconverter TC-201 2×
分類:チドリ目 シギ科
全長:29.0cm
翼開長:49.0cm
分布:全国で稀な冬鳥または旅鳥。
生息環境:水田、河川、干潟など。
食性:幼虫、貝類、甲殻類、ゴカイ、種子など。
フォトギャラリー:初登場
撮影難易度:★★★★☆
オオハシシギ
Long-billed Dowitcher
Limnodromus scolopaceus
撮影日:2014年4月9日
撮影時間:12時36分15秒
シャッタースピード:1/250秒
絞り値:F16
撮影モード:マニュアル
焦点距離:1000mm(換算1500mm)
ISO感度:400
撮影地:鳥取県
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon Reflex-NIKKOR・C 1:8 f=500mm
:Nikon Teleconverter TC-201 2×
撮影日:2014年3月19日
撮影時間:11時29分29秒
シャッタースピード:1/320秒
絞り値:F16
撮影モード:マニュアル
焦点距離:1000mm(換算1500mm)
ISO感度:400
撮影地:鳥取県
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon Reflex-NIKKOR・C 1:8 f=500mm
:Nikon Teleconverter TC-201 2×
オオハシシギ ハジロカイツブリ
第135回 2014年4月25日