シマゴマは大阪などにも分布しているはずだが見つけにくく個人的にはっきり確認出来た事は無い。それと言うのもコルリの雌と似ているので特徴を捉えないと識別が難しい。コルリの雌はに青味が有るとされる。シマゴマは腰からが赤褐色で不明瞭ながら眉斑が有るがコルリには無い。困った事にシマゴマもコルリも明るい開けた所にはなかなか出て来てくれないので普段はシャッターチャンスが少ない。今回シマゴマは良く出てくれたがここ舳倉島で2年置きぐらいに姿を見せてくれるコルリには今回一度も会えなかった。
マミジロツメナガセキレイは2年連続で撮影出来たが今回の個体は顔が黒っぽく眉斑が薄い様に見え最初はシベリアツメナガセキレイに見えた(シベリアツメナガセキレイはの上後方に小さい白斑が有るのみ)。近距離から観察するチャンスに恵まれようやくマミジロツメナガセキレイと確認出来た。
オオムシクイはかつてはメボソムシクイの一亜種という扱いだったが現在では別の独立種という扱いだ。元メボソムシクイだけあってメボソムシクイやコムシクイとの外見での識別が難しい(フォトギャラリー第234回参照)。この同定はレンジャーによるものだ。舳倉島で観察されるのはほとんどがオオムシクイだそうだ。羽色や大きさは3種の中で中間的とされる。この個体は黄色味が強かったので若鳥と思われる。

コルリ:フォトギャラリー第185回他参照
シベリアツメナガセキレイ:フォトギャラリー第232回参照
メボソムシクイ:フォトギャラリー第79回参照
コムシクイ:フォトギャラリー第186回参照
分類:スズメ目 ムシクイ科
全長:10.0~13.0cm
翼開長:20.5cm
分布:北海道で夏鳥、それ以外で旅鳥。
生息環境:平地~亜高山帯の林など。
食性:昆虫、蜘蛛、木の実など。
フォトギャラリー:初登場
撮影難易度:★★☆☆☆
オオムシクイ
Kamchatka Leaf Warbler
Phylloscopus examinandus
撮影日:2017年5月14日
撮影時間:12時36分28秒
シャッタースピード:1/1250秒
絞り値:F5.6
撮影モード:マニュアル
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:石川県
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:スズメ目 セキレイ科
全長:16.5cm
翼開長:26.0cm
分布:北海道で夏鳥、沖縄県で冬鳥、それ以外で旅鳥。
生息環境:農地、草原、海岸など。
食性:昆虫、蜘蛛など。
フォトギャラリー:第232回他参照
撮影難易度:★★★★☆
マミジロツメナガセキレイ
Eastern Yellow Wagtail
Motacilla flava simillima
撮影日:2017年5月16日
撮影時間:11時31分38秒
シャッタースピード:1/2500秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:石川県
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:スズメ目 ヒタキ科
全長:13.0cm
翼開長:不詳
分布:全国で数少ない旅鳥。
生息環境:平地~山地の林など。
食性:昆虫、蜘蛛など。
フォトギャラリー:初登場
撮影難易度:★★★☆☆
シマゴマ
Rufous-tailed Robin
Luscinia sibilans
撮影日:2017年5月16日
撮影時間:14時25分53秒
シャッタースピード:1/250秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:石川県
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
撮影日:2017年5月16日
撮影時間:14時26分01秒
シャッタースピード:1/100秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:石川県
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
シマゴマ マミジロツメナガセキレイ オオムシクイ
第296回 2017年5月30日