今回は苦しい画像ばかりだ。野鳥たちは必ずしもこちらの土俵(見通しの利く明るい所)に姿を現してくれるとは限らずこの日もあちらの土俵(見通しの利かない暗い所)に隠れる様にしているところを四苦八苦しながら撮影せざるを得なかった。そんな訳で折角のマミチャジナイも枝葉の被るこんな証拠写真になってしまった。これでさえ運良く顔の見える唯一のカットだ。条件の良い時は誰でも撮影出来るのであって撮影条件に恵まれない時にこそ野鳥カメラマンの真価が問われる。他県(舳倉島)ではよく見るが大阪では個人的に今回が初見だ。
ムギマキ雌はもしこれしか画像が無ければキビタキ雌の様にも見えムギマキという確証が無かったかも知れないが別カットでが見え数日前には雌雄を観察していたポイントなので識別は容易に出来た。それにキビタキ雌は大雨覆などの羽先がこんなに白くない。
2日後、別のタカの渡りポイントへ行ってみたらヒガラが1羽だけという状況だったがその後ハイタカが北進して行くのが観察出来た。逆渡りと思われる。恐らく高度差は数百メートルは有っただろう。肉眼ではゴマ粒くらいにしか見えなかったからこのレンズではこういう画質なのも仕方無い。ものすごく高い所をソアリングしていたので我ながらよくぞ気付いたものだと思ったほどだ。

キビタキ:フォトギャラリー:第419回他参照
初歩のバードウォッチング:飛び方参照
分類:タカ目 タカ科
全長:雄32.0cm 雌39.0cm
翼開長:60.0~79.0cm
分布:本州以北で留鳥または冬鳥。
生息環境:森林、農耕地。
食性:鳥類、小型哺乳類など。
レッドリスト:準絶滅危惧(NT)
フォトギャラリー:第370回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
ハイタカ
Eurasian Sparrowhawk
Accipiter nisus
撮影日:2018年11月8日
撮影時間:11時05分43秒
シャッタースピード:1/1600秒
絞り値:F5.6
撮影モード:マニュアル
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:スズメ目 シジュウカラ科
全長:11.0cm
翼開長:17.0cm
分布:九州屋久島以北で留鳥または漂鳥。
生息環境:山地の林など。
食性:昆虫、蜘蛛、種子など。
フォトギャラリー:第418回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
ヒガラ
Coal Tit
Periparus ater
撮影日:2018年11月8日
撮影時間:09時28分23秒
シャッタースピード:1/4000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:スズメ目 ヒタキ科
全長:13.0cm
翼開長:21.5cm
分布:全国で旅鳥。
生息環境:平地~山地の林など。
食性:主に幼虫。
フォトギャラリー:第419回他参照
撮影難易度:★★★☆☆
ムギマキ(雌タイプ)
Mugimaki Flycatcher
Ficedula mugimaki
撮影日:2018年11月6日
撮影時間:09時27分07秒
シャッタースピード:1/640秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:スズメ目 ヒタキ科
全長:22.0cm
翼開長:37.0cm
分布:全国で旅鳥。
生息環境:平地~山地の林。
食性:ミミズ、幼虫、木の実など。
フォトギャラリー:第381回他参照
撮影難易度:★★★☆☆
マミチャジナイ
Eyebrowed Thrush
Turdus obscurus
撮影日:2018年11月6日
撮影時間:11時13分42秒
シャッタースピード:1/500秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
マミチャジナイ ムギマキ ヒガラ ハイタカ
第422回 2018年11月24日