タイワンハクセキレイ:フォトギャラリー第112回参照

フォトギャラリー・レイアウト編
夕食は2年ぶりに訪れた割烹料理の店で鱈の兜焼きなど。
途中寄り道したとは言え出発から8時間以上かかって鉢伏山まで往復し輪島市街地に戻った(この画像は宿に荷物を降ろしてからのもの)。この界隈は景観に配慮した建物が多く街路も景観を意識したものになっている。この日の歩数は48320歩、33.824kmだった。
5月8日 17:38
県道1号線との合流地点近くまで山を下って来ると路傍に腰かけたお百姓さんが気さくに声を掛けてくれた。何でも近くに杉の巨木が有るから見に行けば良いとのこと。場所を聞いて行ってみるとなるほど社寺林の中にてっぺんが見えないほど巨大な杉がそびえていた。現地の看板によると石川県指定の天然記念物で樹高38m、根元周囲10.52m、樹齢推定400年、通称「神明の大杉」とのこと。こういう所にはフクロウ科などの野鳥が居たりするからかなり時間をかけて探したが巨木過ぎて何も見つからなかった。
5月8日 14:31
だいぶ戻った所で振り向くと今登った鉢伏山と思しき山が望めた。
5月8日 13:03
ちゃんとした地図を持って来ていないので来た道をそのまま戻る事にした。ついでに奥能登最高峰の高洲山にも登ろうかと思って最短ルートを行きかけたがぬかるみが酷くて引き返した。後で聞いたところによるとたまたまこの日は年に一度だけ高洲山に登れる日で地元の漆職人などが「ごがよ(5月8日)」と呼ぶ日だった事が分かった。惜しい事をしてしまった。
5月8日 12:54
ここまで来て野鳥を撮らずに帰る訳には行かない。声だけは聞こえていたキビタキをやっとこさ押さえることが出来た。
分類:スズメ目 ヒタキ科
全長:14.0cm
翼開長:22.0cm
分布:九州以北で夏鳥。
生息環境:平地~山地の林など。
食性:昆虫、蜘蛛、木の実など。
フォトギャラリー:第460回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
キビタキ(雄)
Narcissus Flycatcher
Ficedula narcissina
撮影日:2019年5月8日
撮影時間:12時07分22秒
シャッタースピード:1/1250秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:石川県
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
林道に戻って眺望を探すと木々の隙間から何とか海を見下ろせた。こんなに海が近かった事に驚きだ。
5月8日 12:04
標高543.54mの鉢伏山の山頂に出発から3時間53分で到達。一等三角点の石標が有る。林道に入ってからは歩くのに精一杯で肝心の野鳥が撮れていない。山頂は深い林の中で眺望も無いので短時間の滞在で下山に転じる。
5月8日 11:35
坂が緩くなって来た。
5月8日 11:33
倒木をくぐってなおも藪の中を進む。
5月8日 11:32
所々に目印となる竹が刺してある。
5月8日 11:31
しばらく逡巡した後せっかくここまで来たのだからと意を決して足を踏み入れた。道を見失いそうになりつつ懸命に踏み跡を探しながら急坂を登る。
5月8日 11:29
よく見ると看板の脇に獣道みたいな登山道が見える。ここはまだゴールではなかった。
5月8日 11:27
坂を上り切った所に遂に鉢伏山の看板が有った。ここが今回の終点。しかし山頂らしきものが見当たらない。
5月8日 11:23
分岐路は多いが直進。
5月8日 11:19
三叉路が有った。標識によれば左は深見町という所へ下りて行く道らしい。ここまでが神田川林道、ここからが大箱鉢伏林道とのこと。何故かバリケードが置かれていた。上りが緩やかになり周りの地形的にも頂上が近い事を感じさせる。
5月8日 11:16
路肩が崩れている所も有る。
5月8日 11:16
左側に高洲山への分岐路が有る。
5月8日 11:13
5月8日 11:03
路面に大きな亀裂が入っている。
5月8日 10:58
5月8日 10:56
5月8日 10:52
舗装道路だがだんだん荒れて来た。なおも進む。
5月8日 10:45
少し大きめの土砂崩れの跡も。ここまで出発から3時間が経過した。
5月8日 10:43
また谷へ下る分岐路が有った。
5月8日 10:38
別方面からの道と合流。別ルートで輪島市街につながっていると思われる。
5月8日 10:33
また分岐路が有る。右は谷へ下る道、左が山へ登る道。それにしてもどこまでも登りっぱなし。
5月8日 10:27
5月8日 10:25
5月8日 10:22
景色はいいしお天気にも恵まれた。
5月8日 10:13
所々谷へ下りる分岐が有るが手元の地図には載ってない。輪島市ウルシ見本林の看板が立っていた。輪島は漆塗りの産地。
5月8日 10:12
5月8日 10:05
小さな土砂崩れの跡が有った。
5月8日 10:03
車は皆無。歩行者は僕一人。
5月8日 9:57
再び舗装路になったが長い上り坂が延々と続く。登り口から1時間が経過した。
5月8日 9:51
谷を挟んだ向かい側に採石場らしきものが見えて来た。
5月8日 9:44
いかにも野鳥が居そうな風景だが何も撮れない。
5月8日 9:37
砂利道になった。幅が同じくらいの分岐路が有ったが右はやや下りになっているので谷へ下りる道と判断し左の上り坂を選ぶ。
5月8日 9:32
神田川大型砂防ダムの標識が立っていた。路肩が深い谷になっていて右手には池が見下ろせる。
5月8日 9:25
林の中をひたすら登る。
5月8日 9:19
また悩ましい分岐路。右の方がやや広いのでこちらがメイン道路と考えて進む。
5月8日 9:14
高架の下をくぐる。
5月8日 9:06
だんだん標高が上がって来た。
5月8日 9:06
悩ましい分岐路に出くわす。無意識にいったん右の道へ進んだが何かおかしいと気付いて40mほど進んだ所で引き返した。勘を頼りに橋を渡り左へ進む。この辺りから上り坂が続く。
5月8日 8:58
しばらく行くとこれから登って行く山々が見えて来た。
5月8日 8:52
なるほど言われた通りすぐ左側に緩やかな上り坂が有った。
5月8日 8:49
また県道に合流。
5月8日 8:48
スタートから1時間以上歩いたがいっこうに鉢伏山方面(東方向)への登り口らしき所が見当たらず地元の人に道を聞くと親切に教えてくれた。もう少しだとのこと。
5月8日 8:46
5月8日 8:39
右側には河原田川が滔々と流れる。野鳥の姿を探すが見当たらない。
5月8日 8:32
5月8日 8:28
すぐにまた旧道に分岐。
5月8日 8:26
しばらく進むと再び県道に合流。
5月8日 8:21
旧道は車が少ない。
5月8日 8:17
左側に旧道と思われる道が分岐していたのでそちらへ進んでみる。
5月8日 8:14
市街地を抜けるとのどかな風景が広がって来る。
5月8日 8:11
5月8日 8:02
更に南(内陸側)へ向け直進。けっこう交通量が多い。
5月8日 7:57
県道1号線沿いをなおも直進する。輪島に来る時に車ではいつも通る道。
5月8日 7:54
たまたま頭上の電線にそのコムクドリが止まった。2羽が巣材をくわえていた。出発早々野鳥が撮れて欠航で落ち込んだ気持ちをようやく立て直すことが出来た。
分類:スズメ目 ムクドリ科
全長:19.0cm
翼開長:32.0cm
分布:中部地方以北で夏鳥、それ以南で旅鳥。
生息環境:平地~山地の林。
食性:昆虫、木の実など。
フォトギャラリー:第393回他参照
撮影難易度:★★★☆☆
コムクドリ(雄)
Chestnut-cheeked Starling
Agropsar philippensis
撮影日:2019年5月8日
撮影時間:07時53分00秒
シャッタースピード:1/3200秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:石川県
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
左を見れば一本松公園。5年前にはここでコムクドリとクロツグミを撮影している(フォトギャラリー第144回参照)。
右を見ればかつての輪島駅(今は廃線)。
すぐに輪島駅前を通過。
5月8日 7:44
輪島市内の紹介を兼ねて宿の近くからスタート(輪島高東)。しばらく県道1号線を南へ直進する。
5月8日 7:42
実はこれより前に橋のたもとでコシアカツバメを見つけていた。島に渡れないとなると全ての野鳥が貴重に見える。今夜の宿に車を預け縮尺の小さすぎる地図と乏しいメモだけを頼りに鉢伏山という輪島市街の東に位置する500m級の山を目指して歩き始めた。
分類:スズメ目 ツバメ科
全長:19.0cm
翼開長:32.0cm
分布:九州以北で夏鳥。一部越冬。
生息環境:住宅地、農耕地、海岸など。
食性:昆虫。
フォトギャラリー:第467回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
コシアカツバメ
Red-rumped Swallow
Hirundo daurica
撮影日:2019年5月8日
撮影時間:06時54分07秒
シャッタースピード:1/2000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:石川県
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
毎年5月のこの時が来るのを心待ちにしている。しかしいつも気になるのがこれ、へぐら航路が出航するかどうかだ。これさえクリアすれば言う事は無いが欠航してしまうとお手上げだ。波が高かったり風が強かったりすると欠航してしまう。これだけが悩みの種だ。
しかし見た目には海岸の波は穏やかで白波もほとんど見えなかったので出航するだろうと期待していた。後で輪島の人に聞いた話では波が穏やかだから出航するだろうと思うのは素人考えで、海からの風の時は「向(あい)の風」と言って海岸に波が打ち寄せるので誰でも時化ているのが分かるが陸からの風の時は「下りの風」と言って海岸から一見すると波が穏やかに見えるが沖では荒れているそうだ。まさにこの日がそれだった。朝7時半前に早々と欠航が決まってしまった。宿は舳倉島の民宿つかさに取っているから急遽本土側の輪島市内で今夜の宿を探さねばならない。僕が最初に取った行動は宿の確保だった。一昨年までお世話になっていた民宿に急いで連絡を取ったら幸い空きが有った。つかさにも連絡を取り1泊キャンセルせざるを得なくなった事を伝える。先方も欠航を知っていて心得たものだった。通常こういう場合島の宿ではキャンセル料などは取らない。利用者としては有難い。
次に考えねばならないのは今日一日どうするかだ。実は欠航の場合のプランBは以前から想定していて輪島から徒歩圏の山へ探鳥に登るという漠然としたパターンは準備していた。場合によっては立山などに回るという手も有るには有るがガソリン代を節約したい僕は歩くと決めていた。能登半島は海に突き出ているので結構珍しい野鳥が見られ実は侮れない。過去には輪島港付近でタイワンハクセキレイを撮ったことも有る。
今季も例年通り深夜ドライブで舳倉島を目指して遠征した。ただ今回の遠征はハプニング続きで予定変更を迫られ散々な目に会った。散々な目とは言え今となってはそれはそれで面白かった。毎回予定通りの撮影旅行よりもある面その方が旅らしいとも言える。という訳で今回もその顛末をドキュメンタリーレイアウトでリポートする。
第469回 2019年5月23日