コクワガタ(雌)と思われる
ミンミンゼミ
この時季は繁殖を終えて力尽きたセミが多いので捕食する野鳥たちにとっては喰うに困らない良い季節だろう。
余録;
夏も終りに近付いているがまだまだ猛暑が続く野外に出てみたら飛び物のリハビリにうってつけの被写体(コシアカツバメ)が飛んでいた。大きな口を開けて川の水を飲んでいるところも撮れた(2枚目の画像はその直前)。ツバメ科の仲間は嘴の形が空中小昆虫捕食に適した大口小嘴形をしている。ヨタカほどではないが小さな嘴とはアンバランスなくらい口を開けたら大きい。
数日後、変な台風が通過した次の日も何かを狙ってフィールドに出てみたら期待に反して鳥影は少なかったがまたもや飛び物のリハビリにうってつけの被写体(ツバメ)が飛んでいたので撮影した。事も無げに撮っている様に思われるかも知れないが合わせて約60枚シャッターを切ったうちの半分くらいは何も写っていない虚空かぼやけた背景でツバメらしき何かが写っているのが半分くらい、その大半はピンボケで見られた代物ではなく何とかピンが来ているのはわずか10枚程度、更にフォトギャラリーに使えそうなものは数枚しか無いという有り様でたまたまその中に最外側羽が分かりやすいものが有ったので話のネタに掲載した次第。コシアカツバメもツバメも最外側尾羽が長い典型的な燕尾だがこの羽は雄成鳥が最も長く雌は少し短く幼鳥は最も短い(但し摩耗や抜け替わりしている場合なども有るはずなので断定は出来ない)。あるデータによると雄のそれは長さが10cmもあり他の尾羽の倍くらいの長さに見える事がある(フォトギャラリー第225回参照)。ツバメの全長は17cmだから全長の半分以上が最外側尾羽ということになる。またコシアカツバメとツバメを比較するとコシアカツバメの方が長い傾向が有る。なお、ツバメ2枚目の幼鳥の尾羽は白斑がほとんど見えないので幼羽と思われこの個体が幼鳥であることの裏付け材料となっている。ショウドウツバメみたいに見えなくもないがもしそうなら下雨覆(下大雨覆、下中雨覆、下小雨覆)はこんなに白くなくもっと翼下面全体とが暗褐色で黒っぽいはずだ。

ヨタカ:フォトギャラリー第300回参照
ショウドウツバメ:フォトギャラリー第71回参照
初歩のバードウォッチング:嘴の形尾の形参照
分類:スズメ目 ツバメ科
全長:17.0cm
翼開長:32.0cm
分布:九州以北で夏鳥。一部越冬。
生息環境:住宅地、農耕地など。
食性:昆虫など。
フォトギャラリー:第247回他参照
撮影難易度:★☆☆☆☆
ツバメ(上=雌、下=幼鳥と思われる)
Barn Swallow
Hirundo rustica gutturalis
撮影日:2018年8月24日
撮影時間:10時01分10秒
シャッタースピード:1/2000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
撮影日:2018年8月24日
撮影時間:09時42分13秒
シャッタースピード:1/2000秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:スズメ目 ツバメ科
全長:19.0cm
翼開長:32.0cm
分布:九州以北で夏鳥。一部越冬。
生息環境:住宅地、農耕地、海岸など。
食性:昆虫。
フォトギャラリー:第385回他参照
撮影難易度:★★☆☆☆
コシアカツバメ
Red-rumped Swallow
Hirundo daurica
撮影日:2018年8月20日
撮影時間:10時31分51秒
シャッタースピード:1/1600秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:京都府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
撮影日:2018年8月20日
撮影時間:10時31分42秒
シャッタースピード:1/1600秒
絞り値:F5.6
撮影モード:絞り優先AE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:400
撮影地:京都府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
コシアカツバメ ツバメ ミンミンゼミ コクワガタ
第398回 2018年8月30日