ハイタカ(雌成鳥)
オオタカ(幼鳥)
余録;オオタカとハイタカの大きさ比較
大阪南港野鳥園で別々に撮影した在庫写真を重ね合わせてみた。並べて見るとこんなに大きさが違う。アングルが違うので背景がズレているが同じ木を同じ観察所から同じレンズで撮影したものだから概ね縮尺は合っているはずだ。
山間部の自宅から徒歩数分のポイントで撮影した謎の飛行物体・・・
果たしてオオタカ幼鳥かハイタカ幼鳥か、例によって判断に悩むところだ。に三日月斑やに横斑が見えればハイタカ幼鳥、縦斑ならオオタカ幼鳥と判断出来るので、近距離で鮮明な写真なら迷う事は無いが、1枚目は距離感がつかめないほど遠方だったのでこの通り腹が縦斑なのか横斑なのかはっきりせず悩みに悩んだ。同定を諦めてレンジャーに見せたところオオタカっぽいとの回答を得た。しかし当然の事ながらシルエットだけで判断するのは難しいとの事で、飽くまでの長さの比率等がそれっぽいというだけの話だ。僕は飛翔時にパタパタと軽い羽ばたきに見えた第一印象を頼りにハイタカの第1回冬羽ではなかろうかと考えていた。また困った事にこの1時間余り前にハイタカ成鳥も撮影しており判断を迷わせた。それにしてもこんなに自宅から近い所にオオタカやハイタカが居るとは驚きだ。
2枚目は1週間後別のポイントで撮影したハイタカ幼鳥と思われる個体。こちらは胸の三日月斑は見辛いが腹の錆色の横斑を比較的明瞭に捉えておりハイタカ幼鳥と判断出来る。
繁殖時季はこれからだし巣立ちには早過ぎるから幼鳥など飛んでないだろうと思いがちだが、オオタカやハイタカなどは去年生まれでも第1回冬羽から第1回夏羽、まだまだ幼羽だ。だが次の繁殖が始まるから幼鳥と言ってももう親離れして独り立ちしているはずだ。

類似種の識別:オオタカとハイタカ参照
分類:タカ目 タカ科
全長:雄32.0cm 雌39.0cm
翼開長:60.0~79.0cm
分布:本州以北で留鳥または冬鳥。
生息環境:森林、農耕地。
食性:鳥類、小型哺乳類など。
レッドリスト:準絶滅危惧(NT)
フォトギャラリー:第30回第43回第70回第102回第115回第124回第129回参照
撮影難易度:★★★☆☆
ハイタカ(幼鳥)
Eurasian Sparrowhawk
Accipiter nisus
撮影日:2015年3月20日
撮影時間:09時32分45秒
シャッタースピード:1/4000秒
絞り値:F8.0
撮影モード:プログラムAE
焦点距離:300mm(換算450mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D5100
使用レンズ:Nikon AF-S NIKKOR55-300mm 1:4.5-5.6G ED VR
分類:タカ目 タカ科
全長:雄50.0cm 雌58.5cm
翼開長:105.0~130.0cm
分布:全国で留鳥。
生息環境:平地~山地の林、河川など。
食性:鳥類、両生類、小型哺乳類など。
レッドリスト:準絶滅危惧(NT)
フォトギャラリー:第1回第12回第15回第24回第30回第32回第33回第70回第82回第123回第125回第129回第153回参照
撮影難易度:★★★☆☆
オオタカ(幼鳥)
Northern Goshawk
Accipiter gentilis
撮影日:2015年3月13日
撮影時間:13時45分39秒
シャッタースピード:1/250秒
絞り値:F16
撮影モード:マニュアル
焦点距離:1000mm(換算1500mm)
ISO感度:800
撮影地:大阪府
使用カメラ:NIKON D40
使用レンズ:Nikon Reflex-NIKKOR・C 1:8 f=500mm
:Nikon Teleconverter TC-201 2×
オオタカ ハイタカ オオタカとハイタカの大きさ比較
第175回 2015年3月26日